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 こんばんは。

 今日の阪神は,読売相手にギリギリのところで逆転勝利を収めることができました。

 ドラ1ルーキーの横山さんが相当な好投をしていただけに,点が入らない展開でかなりやきもきさせられましたが,8回裏に点が入って勝つとは,全く野球は分かりません。

 今日の勝利の立役者は横山さんであることに疑いはないでしょう。
 横山さんは,去年のドラフトで外れの外れで1位で入った方ですが,その投球を見る限りこれが本命ではないのかと思わされるくらいの投手でした。
 横山さんについて特筆すべきは150キロ超の速球でしょう。
 投球動作はゆっくり溜めるようなのにそこから速球を投げるという,普通よりも体感的に球を速く感じてしまう投手であると思います。
 それが左腕というわけで,この方が一皮むけたらおそらく手が付けられなくなるだろうと思わせる,そんな期待の人材でした。
 ただ,これまで一軍での投球は見たことがなかったため,果たして一軍でも通用するのか,それが心配でした。
 結果としては,7回1失点ということで,初物に弱い読売の特徴を考えても上出来という評価を付けざるを得ないでしょう。
 最終的には,1失点だったからこそ,2得点で勝てたわけですから,今日の勝利は横山さんにおんぶにだっこだったと思います。

 次に,鳥谷さんが勝ち越し打を打てたことは非常に大きいと思います。
 鳥谷さんは,これまで思うようにヒットが出ず,その悪い感じが守備にも影響を及ぼしたようにも思われ,本人は相当辛い思いをしていたのではないかと思います。
 それが,今日のタイムリーヒットで勝ち越し打を放つ,すなわち打つべき時に打てたということは,本人にとっては失いかけていた勝利の形を思い出したり自信を取り戻したりすることに相当程度寄与することだったのではないかと思います。
 もちろん,今日のタイムリーヒットは,満塁から新井良太さんの犠牲フライでの得点まで非常によい流れが来ていて,その流れの中で打たせてもらったということもあるのでしょう。
 ですが,これまではその一本がでなかったのですから,それが流れの中だったとはいえ,価値ある一打を打てたことには代わりありません。
 ここから調子を上げていってくれると大変ありがたいです。

 さらに,呉さんも粘り強く投げられたと思います。
 抑え投手が先頭打者の出塁を許すとこんなに苦しい展開になるということを今シーズン何度も身にしみて分かっているはずなのに,今日のやってしまったというのは非常に残念ではあります。
 しかし,呉さんの重いストレート,カットボールに加えて,今シーズンそれなりに大事な時に使われているフォークボールが非常に良いと思います。
 去年,呉さんはフォークボールかチェンジアップのような空振りのとれる決め球があれば随分変わるのにと何度も言いましたが,これがまさに実現しているようで,私は非常に嬉しいです。
 呉さんはもともと制球力のある投手であり,今日は私の見間違いでなければフォークボールでストライクをとっていたように思われ,フォークボールをそこまで制球できるならば,直球をきわどいコースに刺すコントロールはもともと持っていますから,かなり打ちづらい投手になるでしょう。
 藤川さんの阪神復活がささやかれているところですが,抑え投手の座が譲られることは現時点ではなさそうだと思える投球でした。

 一方,8回にこれだけ打てたから勝てたものの,3安打2得点での勝利というのはむしろ読売側の四死球に勝たせてもらったというニュアンスも強いと思います。
 もちろん四死球を勝ち取ったという考え方もありますが,逆に8回まで打てなさすぎたように思われ,打線の復活はまだ先なのかと心配します。
 打つべき時に打てれば,ヒット数が多くなくても勝てるのが野球なのですが,それでもヒット総数が少なすぎるのは単純に不安になります。
 打線の調子はいまいちなだけに,投手陣にかかる負担が重くなってしまいますが,打線の潜在力は去年のシーズンでよく分かっているので,何とか復活してもらいたいものです。

 ともあれ,読売相手に勝ち越しは非常に嬉しいです。
 今シーズンはカード勝ち越しがあまりなく,しかも初戦が8−0という惨敗でしたから,私も相当不安に思っていたのですが,このような結果に終わったことは上々の成果だと思います。
 もちろん,昨日今日を見ていても,打線がよくないですから,この2連勝は当たり前の結果というには相当な誇張といわざるを得ませんが,それでも今日のような勝ち方をできれば調子を上げていけるのではと思います。
 明日からは首位横浜さんですが,何とか勝ち越ししてもらいたいものです。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:35

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