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 こんばんは。

 昨日,今日は暑くなるという話を聞いていたので,今日一日は読書で過ごそうと思い,某古本屋に行ったところ,からくりサーカスというタイトルを見つけてしまいました。
 もともとそんな気はなかったのですが,衝動買いで全巻買ってしまいました。

 今日一日は多少の家事をやった他はずっとこれを読んで過ごしたのですが,何年ぶりかに読んだこの名作は非常に素晴らしかったです。

 細かいところの辻褄(途中の過去編の中で突然某キャラの眉毛が太くなるなど)や,ところどころあるストーリーの間延びなどいくつか思う点はありますが,それでもそういうところを目を瞑っても差し支えないくらい勢いがあり,展開も熱く,登場人物も魅力的でした。
 この作者のお約束である,自分を省みない愚直なキャラ,初めは自分や他人に嘘をついていても何かのきっかけで自分の道に戻って進もうとするキャラ,人を一度でも殺したことのあるキャラはどんなにいい役割でも最後は亡くなってしまうという展開など,時代劇を見ている時のようなお約束は多くありますが,そういう点はむしろ安定感ととるべきなのでしょう。
 また,書き込みが多すぎてやや見づらいことや,キャラのアクが強すぎることなどは初心者を寄せ付けがたいところなのかも知れませんが,それでも知っている人だけがおもしろさを共有できれば十分だろうというようにも思いました。
 そして,いつからラストを考えていたのかと疑わしくなるような伏線回収からのどんでん返しなど,見ていて爽快感もありました。

 個人的な盛り上がりは,サハラ編からの過去編,ラスボス正体発覚のところが最高潮で,そこからはその流れをもって走り続けたという感じです。
 ただ,多くの人が思っているとおり,黒賀村編は間延び感は否定しがたく,個人的にはもう少し短くてもよかった気がします。
 そういうところはあるものの,序盤から読み手をほとんど退屈させない構成,キャラは見事であり,全巻買っても損したという感覚はありません。

 この作者の作品は,他にうしおととら,月光条例とありますが,個人的にはからくりサーカスがナンバー1で,次にうしおととらでしょうか。
 うしおととらは今テレビアニメ化したと聞きましたが,いつか機会がある時に見てみたいと思っています。

 今日はそんなひきこもりの一日でしたが,とりあえず何だか疲れたことと充実感がある,そんな一日でした。


 今日の阪神は,なんとか3タテを防ぐ勝利を収められました。

 今日は和田監督の投手交代のタイミングが絶妙だったと思います。
 先発岩田さんは,5回1失点と数字上はそれなりによい成績でしたが,にもかかわらずそこで安藤さんにスイッチしてしまいました。
 岩田さんは中4日とはいえ,阪神の中継ぎ陣はあまり調子もよくないので,そのような交代のタイミングは結構勇気のあるものだろうと思います,
 これで安藤さんが打たれていたら和田監督は大いにバッシングを受けた可能性もあり,結果的にそれが功を奏したというのは和田監督の選手を見抜く目と勇気の賜でしょう。
 また,狩野さん,新井良太さんなどの代打策も今日はよくはまりまして,今日の和田監督はまさに名将の采配というべきでしょう。

 不安は抑えの呉さんでしょうか。
 基本的にいい投手なのですが,結構一発を食らって失点をすることが多い印象です。
 そして,一発を食らう球種の多くはストレートだと思いまして,最近彼のストレートは見切られているのではと心配になっております。
 かといって,今の阪神に彼に代わって抑え投手としての役割を果たせる可能性があるのは福原さんくらいでしょう。
 その福原さんも,年齢を考えればあまり緊張の場面で酷使しすぎるのは問題ですし,今の投手配置が現状ではよいのだろうと思います。
 ですから,やはり呉さんにはもう少し一発を食らわないように投球を頑張ってもらいたいものです。

 ともあれ,今日勝てたことで,読売との差が1.5になりました。
 もしも今日負けていたら3.5となってしまい,今の時期とはいえ優勝戦線から遠ざかってしまうのではと思っていました。
 まして,このところ阪神は東京ドームで勝てていなかったため,東京ドームでは勝てないという,昔のナゴヤドームのような苦手意識を持ってしまいかねないと心配していました。
 東京ドームに苦手意識を持ってしまうと,首位を争う読売に対して大きい不利な条件を負うことになってしまうことでしょうし,その意味でもゲーム差のことよりも今後のことを考えれば何とかこのカードは1勝はしておきたいところでした。
 今日の1勝によって,これからまだまだ読売と首位を争えるチームになったのだと思います。

 ただ,阪神が勝負弱いのは否めませんし,やはり総合力では読売に劣るという印象です。
 とはいえ,今年の阪神はあまりよくない調子の中でここまでやりくりできているのですから,和田監督の今日のような采配力も含めてまた勝ってもらいたいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | よろずごと | comments(1)  | trackbacks(0) | 22:22

Comments

私も「からくりサーカス」読みました!
しろがねに対する鳴海の態度があんまりにもひどくて、マジ怒ってしまいましたが…
作者の思うツボでしょうか??

  • [flair]
  • 2015/07/17 5:26 PM

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