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 こんばんは。


 去年,東京オリンピックを念頭に受動喫煙対策を盛り込んだ健康増進法改正案についてたたき台が示されましたが,今日は健康増進法改正案の概要が明らかになったので,取り上げてみました。

 これによれば,小中学校や医療機関などは敷地内を全面禁煙とするそうです。
 大学や官公庁は屋内を全面禁煙とし,屋外での喫煙は容認するというものでした。
 飲食店や駅構内なども,屋内は原則禁煙としたものの,喫煙室の設置を認めました。

 不特定多数の人が利用する官公庁や公共交通機関などの施設管理者には,喫煙禁止場所であることを掲示し,喫煙が禁止されている場所に灰皿などをおかず,禁止場所で喫煙した人に中止を求めるよう努めるなどの責務を課すようです。
 また,違反した喫煙者や施設管理者には,都道府県知事などが勧告や命令などを出し,改善しない場合は過料を科すというものだそうです。

 現在も健康増進法では受動喫煙防止について意識はしているものの,いずれも努力義務に止まるものであり,それを守るかどうかは結局モラルの問題となっていました。
 しかし,今回の改正案は,詳細に規制を定め,さらに罰則も科すという,これまでよりも数段上回る規制を課すというものです。
 これまで受動喫煙について意識しているとアピールはしていたものの,実効性のないものであったことから,その不名誉な謗りを挽回するという趣旨のものに当たるという事でしょう。
 また,国際社会の多くは,喫煙スペースについて大幅に減少する傾向にあり,日本がそれに遅れているというようにもかねてからよくいわれていたものですから,オリンピックを契機にそれにあわせるようにするという意図があるように思われます。

 とはいえ,いくつか思う点はあります。

 まず,今回の改正案ですが,去年の10月頃に出てからもう今国会で可決を目指すというものであり,オリンピックやその前年のラグビーワールドカップを意識しているとはいえ,やや性急なのではないかというように思いました。
 もしも今国会で成立した場合,仮に施行されるのが公布から6ヶ月後とするならば,今年中には施行されることになると思われます。
 そうすると,上記の通り喫煙室を設けるなどの対策を色々と要する法律である以上,それらの準備がどのくらい間に合うのかというのは問題かもしれません。

 次に,よく話題に出てくるのは,飲食店のうち,喫煙できるからこそ来客があるという店舗において,法律施行後はどのように手を打つべきなのかという点でしょうか。
 今でも喫煙者と禁煙者が同時に店内にいられるような店舗はありますが,それでも多少は煙が漏れてしまうことでしょう。
 今回の改正法案が要求するレベルは,喫煙室からの煙の漏れも最小限に防ぐということを要求しているように思われ,そのように政令等も定められるのではと思われます。
 そうすると,喫煙室を設けるためにはそれなりに費用を投じる必要があろうかと思いますが,果たしてそれは実現できるのでしょうか。
 特に,大規模店舗と違って,個人経営の店ではそのようなことを実現することは困難であり,おそらく多くの店が全面禁煙とせざるを得なくなるだろうと思われます。

 第3に,今回の法律の射程範囲がどのくらいなのかという点です。
 今のところ,医療機関,小中学校,大学,官公庁,飲食店,空港,駅などが挙がっておりますが,それ以外のところは規制の対象とならないのかという点が問題だと思われます。
 特に,私が仕事でも携わっているもので多いのが近隣関係です。
 例えば,隣の家やマンションの下の部屋の住人が喫煙者で,禁煙者の家まで煙が流れてくるといった問題があったりします。
 過去の裁判例の中には,マンションの下の住人のたばこの煙が上の住人のところまで流れてきて,それに対して慰謝料が認められたというものがありますが,今回の改正案は近隣関係までは射程範囲に入っていないように思われます。
 実際に提出される予定の法案を見てみないと分かりませんが,受動喫煙の問題は今回の健康増進法改正案にあるものがすべてではなく,これだけ大改正を入れるのであればトラブルの元となる点についてはある程度規定してもよかったのではないかというようにも思います。
 ただ,オリンピックなどを意識して作った改正案であるだけに,外国人旅行者等があまり関係なかったり,他国と比較して見劣りするということがなかったりするのであれば敢えて改正案に入れなかったのかもしれません。

 去年のたたき台のレベルでは,事務所やビルの共用部分についても言及しており,それらについては今日見た限りでは言及がなかったものですから,どうなるのか関心があります。
 射程範囲が広くなれば,影響を受ける人も多くなるでしょうから,多くの人達が関心を持つべき法律改正だと思いました。


 阪神が獲得について検討しているイデホさんですが,今日の記事を見ていたら,阪神,楽天さん,ロッテさんなどの日本の球団にはいずれもあまり興味がなく,韓国のロッテさんに復帰する可能性が高まっているようです。

 先日,阪神がイデホさん獲得を検討していると取り上げた際,難しいだろうと述べましたが,どうやらやはり難しそうです。

 そうなると,ゴメスさんを残留させなかったというのが大きな失策のように思われますが,来季のファーストはどのように考えているのでしょうか。
 できれば,福留さんに守ってもらいたいところですが,福留さんには来季ものびのびとプレーをしてもらいたいので,意向に沿わないという点はなるべく少なくしたいところです。
 いっそ鳥谷さんが入ってくれてもよいのですが,鳥谷さんについてはまず本人の希望であるショート争いの結果を出すことが先決でしょう。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:40

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