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 こんばんは。


 昨日,上映が始まった「ルパン三世 血煙の石川五ェ衛門」を見てきたので,ネタバレにならない程度にその感想を書いてみたいと思います。

 ルパンはこれまで何度かテレビシリーズやスペシャル,映画などをやっていましたが,今回の作品は数年前に上映された「次元大介の墓標」と同じ系統の作品です。
 長期でやっている作品だけに,時代等によって作風や雰囲気等も大きく違うのですが,この作品の傾向でいえば,ギャグが少なめ,劇画調,渋さやかっこよさを全面に出す,そのためグロテスクも許容という感じでしょうか。
 前作の次元大介の墓標の際には,絵だけでなく音声や演出にもずいぶんなこだわりが見られ,監督や演出家が独自に考えるルパンのかっこよさというものを引き出そうという意欲に満ちていました。
 それだけに,その系統の2作目ということで,個人的には非常に楽しみにしていました。

 そして,昨日は舞台挨拶から見てきたわけですが,結論から言えばやや物足りないところはあったものの面白かったです。
 個人的な点数でいえば70点くらいというところでしょうか。

 面白い点といえば,やはり前作に続いて絵や音声,演出が素晴らしく,特に石川五ェ衛門にスポットが当たったというだけあって中盤から後半に欠けての殺陣の迫力はまさに圧巻でした。
 この点は,タイトルを見た時からかなり期待していただけに,概ね満足と言って差し支えないと思います。
 前作もカーチェイス,次元の決闘シーン,その後のルパンとのやりとりなど演出で見所のあるシーンは多かったと思いますが,今作も演出が光っていて,おそらく担当された人達はルパンがこうあってほしいという考えが色々とあり,それを反映させようという姿勢で作ったと思われ,この作品が好きなのだろうなと想像しました。

 一方,いくつか気になった点を書きます。

 まず,石川五ェ衛門にスポットを当てた作品であるということからおおよそ予想はしていましたが,今回の敵に対しては銃は無力です。
 そうなると,基本的にルパンと次元はほぼ役立たずであり,役割は逃げるか解説をするかしかなくなります。
 特に,前作では,次元の決闘が光っていただけに,今作であきらめの早い次元を見ていると,もはや同一人物なのかとすら疑いたくなるものです。
 解説役は必要ではあるのですが,それでも個人的にはそう「成り下がってしまった」と感じました。
 スポ根漫画でよくありがちな,初期の強敵が後半に解説ばかりやるのと同じ雰囲気を感じたのは残念でした。

 次に,ルパン一味は怪盗なはずなのに,今作の敵には異様に検知されている点です。
 前作では,街の構造的問題を理由としてルパンらの居所が把握されているという説明があったのですが,今作では単に発見されてばかりで,泥棒であればもう少し身元が発覚しないように注意しているはずではと思ってしまいます。
 今作の敵には組織的背景があるようなので,そこから情報供給を受けていたとも思えるのですが,それでもこんなにあっさり居所がわかってしまうのであれば,なかなかルパンを検挙できない銭形は形無しです。

 他にも,ストーリーが序盤から中盤くらいでオチまで見えてしまう点もありますが,それは尺の問題もありますし,何しろ石川五ェ衛門にスポットを当てる以上は決闘を入れざるを得ないと考えれば,その点についてあまり言及するのは野暮だと思います。

 これらの点は色々と思うところがありますが,それでも見て損ではなかったと思える作品でした。
 4週間限定の上映ということなので,興味があれば早めに見に行かれることをお勧めしたいです。
 ちなみに,この作品だけ見てもよいかもしれないのですが,前作に当たる「次元大介の墓標」の続編的な位置づけなので,それを見てから行かれる方がよいと思います。

 最後に,ストーリー的には続編があるように思われます。
 次回作も非常に楽しみなのですが,できれば1年に1回くらいのペースで作ってほしいです。
 かなり力の入ったクオリティの高い作品であって,期待値も高いことから容易に続編を作れないことはよく分かっているのですが,それでも一応続き物である以上はもう少しペースを短くしてもらいたいなと思いました。


 去年阪神で活躍したドリスさんですが,再契約を大筋合意して2月中旬にも来日する見込みという記事を見ました。
 以前から何度も言っているように,あれだけできる投手であったものの,酷使しすぎて怪我をさせてしまったのですから,その復帰の見込みがあれば今年までは阪神が契約して様子を見るべきだと思います。
 個人的には,怪我が問題なければマテオさんよりもドリスさんの方が活躍が期待できると思っているので,この再契約は純粋にうれしい限りです。

 新外国人のキャンベルさんですが,フリー打撃で柵越えは1日1本ずつしか打たないものの,なかなかいい当たりを見せているようです。
 来日前からアベレージヒッタータイプであると何度も言われてきましたが,それがおおよそ明らかになったと言っていいと思います。
 阪神の需要はパワーヒッターでしたから,その需要と合わないというようには思うのですが,それでもアベレージヒッターならばそれはそれで活躍の場はあると思います。
 飛距離も重要ですが,それよりもチャンスで打てるかどうかがもっとも重要なので,チャンスでアベレージを残せるのであれば歓迎したいと思っています。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | よろずごと | comments(0)  | trackbacks(0) | 21:47

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