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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,札幌のマンションのコンクリートの壁の一部が崩落しているというものを見たので,取り上げてみました。

 このマンションは築45年ということで,さらに崩落の恐れがあるとして住民には避難が求められているそうです。
 ニュースを見ていると,ある住民の記憶の中では大規模修繕などが行われた記憶がないそうです。
 また,全室をある会社が所有していたところ,それを最近別の会社が買い取ったところで本件の崩落が発生したということです。
 現在所有権を持つ会社は,避難住民に対して,1日1万円の避難費用が10日分支給する予定ということです。

 私は,時々仕事柄マンションの建て替え問題や修繕問題等について相談を受けることがありますが,分譲マンションであれば管理組合での決議の問題があったりしてなかなか複雑です。
 本件では,全室が貸室のようで,オーナーが存在しているようですから,オーナーにおいて検査を行い,その結果問題があれば修繕をしなければならない義務を負っていたと思います。

 建物については,定期的に修繕や塗装をしないと劣化してしまい,場合によっては崩落の危険があります。
 本件のマンションは札幌ということで,外壁は凍結と解凍を繰り返していたでしょうから,本州のマンションよりも過酷な環境であったと思われ,目に見えないひびから水が侵入するなどして鉄骨や鉄筋が錆びてしまうという可能性はあったと思います。

 集合住宅の場合,修繕を行うにも費用が大きくかかります。
 また,分譲マンションの場合,管理組合の決議の問題がありますが,大規模修繕を決議するとなれば各戸に多額の負担をお願いすることになるため,反対する世帯が生じ,最終的に修繕が否決されてしまうといった例もよく聞きます。
 ですが,一方で,修繕を行っていないと,不動産としての評価額が下がり,後日転売を考える場合には極めて低廉な価格に抑えられてしまったり,そもそも買い手が付かないという事態になったりすることも懸念されます。
 では,このマンションを更地にしようかといえば,撤去費用がかかりますし,その後の居住先の問題もあるため,安易に撤去や建て替えの問題を論じることもできません。
 特に,私は,これまで集合住宅が荒廃してしまって,買い手が付かず,かといって別の世帯の協力も得られないことから大規模修繕も不可能であり,あとは朽ちてゆくのを見ていくしかないというマンションを何度も見たことがあります。
 本件は賃貸マンションですが,やはり一度外壁崩落の問題が生じれば大きく価格は値下がりすることが懸念され,現所有者が他者に譲渡しようとしても大規模修繕を行ってしっかりと品質保持に努めないと極めて難しいのではないかと思います。

 崩落の原因の詳細は不明ですが,大別すれば施行ミスか管理ミスのいずれかだと思います。
 どちらかは分かりませんが,いずれにせよ修繕を前提とした検査を行っていれば防げたものかと思うと,たまたま被害者が出なくてよかったとは思うものの,極めて問題であったといわざるを得ないと思います。

 また,避難住民に対して1日1万円の避難費用が支給されるそうですが,法的な賠償責任でいえばそれでは不足すると思います。
 少なくとも,当該物件内に居住することについて危険であれば,その危険が除去されて改めて居住を開始することができるまでの仮住まいの費用は負担されるべきと思います。
 そうなると,各世帯分の上記費用を負担するだけでもそれなりに多額の支出となると思われ,さらに修繕費の負担もありますから,現所有者の負担はかなり大きなものになると予想されます。

 もしも,この崩落事故自体が物件に内在する欠陥に由来するもので,それを買い主が注意を払っても発見できない類のものとなれば,現所有者は,全所有者に対して瑕疵担保責任を追及できる余地はあるかもしれません。
 ただ,瑕疵担保責任の追及は,売買契約書や重要事項説明書等の内容によって可否が大きく変わってくると思われ,必ずできるというようにもいえません。

 マンションは,セキュリティや立地条件等の様々な利点がありますが,一方で上記の問題など多くの問題があり,一戸建てとマンションのどちらがよいかというのはよく議論になっています。
 また,今回は賃貸ということで,オーナーが責任を持つべき事案ですが,もしも分譲であればこの修繕費をマンション住人が負担するという管理組合決議を経て修繕を実行するというわけで,それも問題が予想されます。そうなると,所有がいいか賃貸がいいかというよく聞く議論が出てきます。
 私の中ではどちらがよいと明確にいうことはできないのですが,今後の住居のプランを考える時には上記の要素も含めてご検討されるべきかと思いました。


 今日の阪神のオープン戦ですが,わずか1安打しか打てなかったにもかかわらず,1得点で同点で終了しました。
 まずもって打線が情けないというべきかもしれませんが,それでも同点で終えられた珍しさをたたえるべきでしょうか。
 ヒットは北條さんの1本のみということでしたが,もう少し何とかしてもらいたいものです。

 今日の収穫を挙げれば,青柳さんが先発投手として十分問題なさそうだと見込みを立てられたことだと思います。
 先発ローテーションは,今のところ,メッセンジャーさん,藤浪さん,能見さん,岩貞さんは確定としても,その次以降がまだ未定でした。
 今のところの出来では,秋山さんと青柳さんはなかなか悪くはなく,小野さんは先日の試合を見ている限りもう一歩不足といったところでしょうか。
 個人的には,岩田さんの地力が見てみたいのですが,岩田さんを先発させるためには6回までなるべく崩れないという安定感を見せてもらわないと他の投手からその地位を奪うのは難しいのかもしれません。
 また,望月さんには大変ロマンを感じているので,今年はどこかで一軍で見られたらと期待はしております。

 昨日の試合では守備がボロボロだったので,その点については不安を感じています。
 昨年の阪神の守備が非常に酷く,それをオフでどれだけ改善できたのか期待していたのですが,いまいちよろしくないです。
 鳥谷さんは慣れないセカンドということで多少は理解をしますが,他のエラーは率直に不安を感じます。

 とりあえず,まだまだ調整だと思うので,夢を見させてもらいたいです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:35

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