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 こんばんは。


 先週金曜日,ついにプロ野球が開幕しました。
 阪神は,オープン戦ではそれなりに打てていたものの,守りが非常に問題であったため,果たしてどうなるのか,心配していました。
 阪神は,去年は投手はよかったものの,打てない守れないというチームだったので,それがどのような変革をしたのか,大変興味もありました。

 まず,三連戦の勝敗だけ見れば1勝2敗ということで,負け越しではあるものの昨年のチャンピオンチームに対して善戦したと評価すべきであろうと思います。
 ですが,非常に内容が悪かったです。

 阪神は,開幕三連戦で36被安打22四死球8失策24失点という,酷い数字を計上することとなりました。

 この数字の根本的な問題は,投手陣が崩壊したことを示していると思います。
 わずか3試合で36被安打22四死球ということでは,そもそも試合を作れたとは到底いうことはできず,投手陣が試合を壊してしまったといって過言ではないでしょう。
 特に,四死球をこれだけ積み重ねているのではどうにもなりません。
 昨日の試合についていえば,審判のストライクゾーンの取り方について,きわどいところをほぼ全てボールにしてしまっていた点が大きく影響はしていると思いますが,それにしてもこの数字は酷すぎると思います。
 これまで先発投手陣はそれなりに働くと計算していたのが阪神というチーム作りの出発点だったのですが,それがまったく計算違いであったということは誤算としかいいようがないと思います。

 また,3試合で8失策という数字は,もはやお金を取って試合をするレベルのものではありません。
 オープン戦から非常に守備が悪いことは目に付いていましたが,その当時はまだレギュラー選手達が万全に出場していなかったことや本番の緊張感で多少は変わるだろうという考えもあったので大目に見ていたところはありました。
 しかし,わずか3試合で8失策,しかも失策に数えられないだけで到底プロのレベルとはいえないプレーも数多く散見され,これではもはや野球は成り立ちません。
 特に,原口さん,鳥谷さん,高山さんの3名についてはもはやプロのレベルに到達していません。
 原口さんはファーストにコンバートしてから間もないということはあるとしても,コンバートを決断したチーム側においてファースト守備を軽視しすぎているといってもよいと思います。
 また,鳥谷さんも,キャンプ途中までショートに専念させていたため,サードへの適応が遅れたという評価もできるところですが,この点についてもチームが鳥谷さんをショートとして起用する意思がほとんどなかったにもかかわらず擬似的な競争を演出するために鳥谷さんに途中までショート守備練習をさせていたことが原因の一つであろうと思われ,その点でも首脳陣の責任は重いと思います。
 高山さんに至っては,去年から何度もやらかしていたにもかかわらずほとんど改善の兆しもなく,どうしたらよいのか分かりません。
 内野は全般的に目も当てられないのですが,唯一昨日途中交代で出てきた大和さんは一人だけプロ野球の守備を見せてくれました。
 三試合中,大和さんの守備だけがお金を払うに値するものだったと思います。

 代わりに打つ方は割と好調で,今日は10残塁とストレスのたまる展開ではあったものの,それなりに塁に出られる力はあると言っていいと思います。
 肝心の決定力については,今日はなりを潜めたものの,昨日まではよくホームに帰せていましたし,基本的にそこまで悪い感想はありません。
 打線の中で北條さんのみが打ててはいませんが,打線は水物ですし,シーズン通してそれなりの数字を挙げられれば特に問題視するまでの状況とも思えず,私は今のままスタメンで使い続ければいいと思っています。

 このように,阪神は,「打てない守れないチーム」から,「打てるが守れないチーム」に変革しました。
 これが金本野球なのかといえば嫌みのような言葉しか出てこないのですが,私はこのままでは非常に問題だと思います。
 というのは,上記の通り,打線は水物ですから,そのうち打線の調子が下がってきた時,阪神は「打てない守れないチーム」に成り下がり,投手陣も駄目では惜しくもない展開の試合を延々と続けるハメになる可能性が見込まれるからです。

 投手陣については潜在力を考えればまだ立て直しの道はあると思いますが,問題は守備です。
 守備については,去年も酷かったことを思い出すと,潜在力はないと考えるべきでしょうし,こうなると個々の能力を上げるまで鍛え直すか,できる人に代えるかのどちらかしかありません。
 ですが,守れない人達は,現状非常によく打っており,今の段階でメンバーを代えるというのは打てる雰囲気すら壊しかねないので,おそらく今のところ手出しはできないと思います。

 こうなると,当面この酷い守備と顔をつきあわせていかねばならないと見るべきですが,果たしていつまでこの状態が続くことになるのか,非常に不安で仕方ありません。
 守備を軽視した今の布陣を見ていると,私は非常に心臓に悪い思いがしてしまい,おとなしく原口さんを捕手に戻して,サードに今成さん,レフトに江越さんを置ければ守備はずいぶん改善するでしょう。
 ですが,高山さんはどうしても使いたいですし,鳥谷さんもここまで打撃好調なのに下げる意味もないですし,江越さんや今成さんがどれだけコンスタントに打てるのかは未知数です。
 現段階のメンバーでは,守備に寄せすぎると攻撃が弱くなり,攻撃的布陣を敷くと守備が壊滅するという二択しかないように思われ,本当にシーズンオフは何をやっていたのかと腹立たしい気持ちになります。

 おそらく次のカードの第1戦の先発は藤浪さんが出てくると思います。
 藤浪さんといえば,制球力が問題ですが,WBCを見ている限りあまりその点は改善されていないように思われ,果たして現在どうなっているのか,やや心配しております。
 ただでさえ阪神は四死球が多く,そこに積み重ねる形で増やしてしまうとすれば本当にお金を払うに値する試合をできないのではと心配になります。

 守りよりも攻撃を重視した方が見ている方は面白いのかもしれませんが,それにしても限度というものがあります。
 特に,昨日の試合は,広島さんも相当ひどかったですが,甲子園球児達の方がまともな試合をやったとすら思えるもので,勝ち負け関係なく情けない思いをしました。
 これではオープン戦が続いて夢を見続けていた方がよほどよかったと思っていますし,このままの状態が続くのであれば今年はあまり野球を見なくなるかもしれません。

 今日の試合では,糸井さんに肘の腫れが見受けられるなどいいところがほとんどありませんでした。
 唯一よかったことを挙げると,マテオさんとドリスさんを今日は登板させずに済んだことでしょうか。そのくらいしかいいことを見いだせないというくらい,今日の試合は見るべき点がなかったと思います。
 また,二軍戦では大山さんがホームランを打ったそうで,大山さんが体ができてきて一軍に合流するまで阪神は優勝争いできるポジションにいればいいなと思っております。

 選手達の意識の問題でどの程度成果が変わるのかは分かりませんが,守備について技術面で劣るのであればせめて気持ちだけでもしっかりやってもらいたいと強く願うばかりです。
 プロ野球である以上,少なくともお金を払うに値する試合をしてもらいたいと思っています。
 

 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 20:20

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