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2018.05.15 Tuesday
 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,アメリカの研究者が,アメフラシを用いた記憶の移植実験に成功したというものがあったので,取り上げてみました。

 この実験は,ある刺激に対して防御反応を起こすように訓練したアメフラシの遺伝子のRNAを,訓練していないアメフラシに移植した結果,訓練していないアメフラシが訓練されたような反応を示したというものです。
 この実験を行った教授は,長期記憶はシナプスではなく神経細胞の核に蓄えられていると考えているようで,今回の研究はRNAが記憶にどう関与するかについて従来の研究内容を補強する可能性があるということです。
 研究チームは,アルツハイマーやPTSDの影響を軽減する取り組みに今回の結果が役立つと考えているそうです。
 また,教授は,研究結果が,人間の記憶の移植にも役立つかについては回答しなかったものの,記憶の筑西方法の理解が進めばより多彩な形で記憶の様々な側面を調べられるようになると期待を示したということでした。

 今回の研究結果が記憶の移植の成功なのかはわかりませんが,少なくともRNAには何らかの記憶に関する意義があるのだとわかったことは大きな研究結果だったように思います。

 仮に記憶の移植ができるようになるとした場合,人間においてもっとも問題になるとすれば,それは選択してある部分のみを移植できるのかということだと思います。
 人間は言葉でものを考え,その考えというフィルターを通してものを見て経験し,学習し,記憶していくと思うのですが,もしもある人の記憶の移植をする場合,記憶の全てないし大部分を移植しないといけないのだとすれば,2人の記憶,これは人格と置き換えてもよいものが混在してしまうことになると思います。
 このことは,移植された人が,移植される前の記憶と移植された後の記憶の区別を出来ないと思いますので,2つの異なった人格において,2つの別々の記憶を,場合によっては体験したことのない経験についても記憶を持つこととなるので,その人の人格自体が壊れてしまうようにも思えます。
 このことはちょっと想像するだけでもとんでもないことだと思われ,移植したい記憶を区別して取り出すことが出来ないのであれば,原則として記憶の移植は過去の本人の記憶を現時点の本人に移植するという方法を採るしかないように思います。
 それでも,時間の経過によって人格も変わっていくわけですから,相当長期間時間が空いた後で記憶を移植すれば,人格破綻の原因にもなるでしょうから,比較的短期間のうちに移植するということでないといけないように思います。
 そうなると,この技術の前提となるのは,取り出せる記憶を特定して選び出せるかという問題と,記憶を別の場所に一時的に保管できるのかという問題があろうかと思います。

 また,この研究の難しいところは,どこかの時点から人体実験を行わないといけないことだと思います。
 すなわち,今の段階のテストは,アメフラシの単純な反応のみですが,本格的に記憶の移植を行うのであれば,移植後の結果をきちんと報告できなければならず,それは動物実験では不可能だと思います。
 そうなると人体実験ということになるのでしょうが,この実験には上記のとおり人格破綻の危険があるように思われ,実験には人道的な問題も多く出てくるように想像されます。

 そう考えると,記憶の移植という技術は,今後の展開を考えても相当高いハードルがあるように思えます。
 ただ,記憶の移植という技術は別としても,脳の構造を理解すること自体は今後の科学や医学の発展には重要だと思われ,研究は進んでいってもらいたいと思っています。


 今日の阪神は,久方ぶりに勝利をしました。
 最終回に点をとられて1点差に迫られたところでひやひやしましたが,それでも勝利を収められてまずは安堵でしょうか。

 エースメッセンジャーさんは,8回0/3を1失点と好投してくれまして,まさにエースとして活躍してくれました。
 9回のホームランがなければこのまま最後まで投げさせて完封だったのでしょうが,その後ドリスさんがきっちり仕事をしてくれましたし,完投まで要求しなくてもよかったと思っています。

 打線は,代打で登場した原口さんが2点タイムリーヒットを放ってくれて,これが決勝点となりました。
 このところの原口さんは目立ってはいませんが,やはりその打力は健在だったというべきでしょう。

 心配なのはロサリオさんで,前より悪くなっているようにすら見えてしまいます。
 相手も,露骨に外の変化球で勝負してきて,それにまんまとアウトを取られてしまっており,今の様子を見ているとロサリオさんは抜け出せなさそうなようにも見えてしまいます。
 とりあえず5月いっぱいは様子を見てもらいたいですが,そこでも難しいのであれば,いろいろと組み替えも必要なように思えます。

 また,江越さんは,またバットにボールを当てられない状態に戻ってしまったようにも見えています。
 今日は4打席中3三振ですから,いつもよく見た光景をまた見てしまっているように錯覚しました。
 江越さんの守備は非常に安定していて,守備力の低い阪神にとっては大事な存在だとは思うのですが,いかんせんもう少し打率が上がってくれないとこのままではスタメンは難しいように思えます。

 明日は岩貞さんが先発ということですから,いい投球をしてくれれば勝てるだろうと期待しております。

 2軍戦に登板した藤浪さんですが,今日は6回4安打1失点ということでした。
 これだけ見るといいように思えるのですが,問題は4四球,122球だったということでしょう。
 6イニングで122球は多すぎると思われ,やはり制球がままならなかったのだということがよくわかります。
 6回4安打1失点を見れば,荒れ球が有効に働いたと見えなくもないですが,これが2軍打線だから通用したのだと思えば,この状態で1軍に来ると打ち込まれ,四球が増え,ということがやはり予想されます。
 前回の2軍戦登板はよかっただけに,やはり藤浪さんは調子の善し悪しの落差が大きすぎる嫌いがあるように思えます。
 そこの差をある程度縮められれば,1軍でも文句なくやっていけると思いますし,本来2軍でいつまでも調整しているべき人でもないと思っています。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:22

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