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 こんばんは。


 今日の記事を見ていたら,幸福感に関する研究についてのものがあったので,取り上げてみました。

 神戸大と同志社大の研究チームが発表したもので,収入,学歴,自己決定度,健康,人間関係の5つの要因が幸福感にどのように影響しているかを分析したということでした。
 その結果,健康と人間関係に続いて自己決定度の影響が大きかったということでした。
 高校,大学の進学先や初めての就職先を誰が決めたのか訪ねた質問に,自分で希望を決めた人ほど幸福感が強く,逆に全く希望ではなかったが周囲のすすめで決めた人ほど不安感が強い傾向にあったということでした。
 収入も幸福感を左右するものの,その影響度は自己決定度の約7割に止まり,世帯年収が1100万円を上回ると幸福感は頭打ちになったということでした。
 また,学歴による明確な差は見られなかったということでした。

 自己決定度が幸福感に影響を及ぼすというのは,昔やっていたサイコパスというアニメのテーマだったと思います。
 そこでは,人間の人生の選択について完全に他人から決定されるディストピアの中で,自分の意思で決定することがどれだけ貴重かということをいろいろな角度から取り扱っていました。
 その取り扱い方が妥当なのかどうかはいろいろと思うところはあるものの,興味深く見させてもらった記憶があり,その分サイコパス2はもう少しがんばれただろうと残念に思ったものです。

 そんな私のアニメの感想は別として,私も昔から自己決定というのが幸せの尺度の一つになると考えていました。
 もちろん,自分で決定したとしても不幸になることはあるのですが,他人に指示されて失敗するよりも自分で決めて失敗する方がまだ納得できるという意味では影響すると思ったのです。

 とはいえ,自己決定といっても,その程度はまた千差万別でしょう。
 記事にあるような,進路の問題にまで及ぶレベルか,日常の仕事を決定できるのか,通勤通学の道を決めたり晩ご飯を決めたりする程度のものなのか,自己決定といってもその程度によって大きく差はあるもので,これを幸せと関連づける場合に定義がしづらい概念だと思います。
 一般的には,自己決定の度合いが高ければ幸せというべきかもしれませんが,明日から突然自由だといわれても当惑するのが普通の人でしょうし,自由を満喫するには適度な拘束が不可欠のように思われ,単に自己決定といってもそれはどの程度を問題にするかで大きく変わってくると思います。

 あくまで個人的な考えに過ぎませんが,昔から私は,生涯の中で自己決定の総量は決まっていると考えています。
 例えば,研究結果の例に挙げられた進路を自分の意思で決定できたことを自己決定というのであれば,それは進路を決定するに至る過程が大きく影響を及ぼすことでしょう。
 日本であれば,端的に言えば,勉強をして,ある程度のレベルの学校に行くことが選択肢を拡大することになるでしょうし,その選択肢の多さこそがここでいう自己決定度なのではと思うのです。
 では,そのようなレベルの学校に行けない人は自己決定度がもともと少なかったのかといえば,その学校行けないだけの勉強をしなかった分だけ別のことをしていたからである可能性があると思います。
 その別のことをしていたということが,その当時の自分の自己決定に他ならず,その当時に勉強に励んでいた人達は自己決定をかなぐり捨てていたのですから,ここで自己決定の配分がなされたのだろうと思うのです。
 一方,進学するだけの財力がない場合,そもそもそのような選択肢はなかったのですから,自己決定の総量には影響しないことになるだろうと思います。
 そう考えると,人生の中で自己決定の総量というのは決まっており,それを人生の中でどのように配分するかが人間の生き方なのではないかと思います。
 それを人生の前半に大きく割り振ってしまえば,中盤以降で自己決定の領域が乏しくなり,それこそ進路すら自分の意思で決定しづらくなっていく等の状況が生じるのではないかと思うのです。
 ただ,これはあくまで私の個人的考えの域を出ず,細かい部分には多くの粗があると思うので,あまり自信を持って提唱できるような話でもないと思っています。

 いずれにせよ,自己決定度というのは大なり小なり幸福度には影響するのでしょう。
 ただ,それが収入等の他の要素と比較して優先度合いが高いかどうかは,今後の研究も含めて見てみたいものだと思いました。


 今日の阪神ですが,またしてもヤクルトさん相手にしょっぱい負け方をしてしまいました。
 先発メッセンジャーさんがホームランを含めて4失点と先発としての役割を果たせなかったことが結果として敗戦につながりましたが,打線が情けなかったことはいうまでもありません。
 今日もいいところまで走者を進められても,その後ホームに帰すことは出来ずに負けてしまい,この光景を今季何度見ただろうと思うものです。
 特に,終盤に走者を得点圏に進める展開まで持って行けても,その後に点を入れられない,点を入れられても逆転するまでには足りないという試合を今季どれだけ見せられたのかと思うと,本当に負け試合で逆転する能力が低すぎるといわざるを得ません。
 それは,以前から何度も言っているように,点を入れるべき時に打てない決定力がある打者がいないことが問題なのでしょう。
 流れが出来たら大量点をとることはあるのですが,そういうのはほかのチームでも同じことで,特に褒めるべき点でもないように思います。
 こういう試合で終盤打って点を入れてこそ貴重な打者だと思いますし,来季はそのような打者が登場することを願ってやみません。

 2位3位のチームに対してこういった試合をしているのであれば,もはやクライマックスシリーズ進出は厳しいでしょう。
 今の阪神には,そのくらいのお灸が据えられるべきだと思いますし,それによってコーチ陣も刷新されるべきだと思いますので,今季はずっとこんなストレスのたまる展開ばかりでしたからいっそそのまま終わってしまえばと思っています。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | よろずごと | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:18

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