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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,東京地裁で,裁判官が殴られるという事件があったので,取り上げてみました。

 事件のあったのは,地裁内のトイレで,男性裁判官が手を洗っていたところ,高齢の男性に変装した女に杖で殴られたということでした。
 女は,女子トイレに逃げ込んだものの,暴行の疑いで現行犯逮捕されました。
 女は,日比谷公園のトイレでメガネや杖,カツラを身につけて変装して東京地裁に侵入し,事件後に逃げ込んだ女子トイレでワンピースに着替えて,福の中に杖を隠し持ったということでした。
 調べに対して,女は,容疑を認め,民事裁判の調書を改竄され,なんとかしようと思ったと供述しているそうです。
 裁判官は軽傷ということでした。

 裁判所内での事件というのは時々見かけることがありますが,こうしてみると私たち弁護士だけでなく裁判官も恨みを買う仕事なのだと改めて思います。
 民事裁判の終わり方は主に和解と判決とありますが,判決の場合,勝ち負けがはっきりとするという性質上,当事者に不服の感情を持たれることも少なくありません。
 私自身,不服のある判決を受けたことは何度もありますが,その判決は我々法律家ですらそう思うのですから,一般の方々にとってはより理不尽という印象を持つことは想像に難くありません。
 記事によれば,今回の事件では,民事裁判の調書改竄という疑いを持ったということで,担当裁判官がターゲットだったようです。弁護士も恨みを買う仕事だという自覚はありますが,裁判官は結論を作ってしまう人達なだけに弁護士よりも恨みを買うのだろうと改めて思います。
 
 今回の件で問題なのは,東京地裁というのはいろいろな裁判所の中でも比較的セキュリティがしっかりしているということです。
 裁判所の門には守衛さんがおり,手荷物検査もされ,職員の数も多いことから,比較的暴挙には出にくい環境だったと思います。
 にもかかわらず東京地裁でこういった犯行が行われたのですから,その他のセキュリティにおいて劣る各裁判所はよりしっかりしないとまずいということになるのでしょう。

 以前,仙台地裁で,保釈された刑事被告人が騒動を起こしたという一件がありましたが,あの一件によっていくつかの裁判所では手荷物検査が行われたり,保釈事件における判決以前には金属探知機による手荷物検査がなされるようになったりされるなど,ルールが変わったりしました。
 このことは,セキュリティ強化の意味では歓迎すべきかもしれませんが,一方で利便性という意味ではなかなか困った運用だと思います。
 今回の事件では,金属探知機で反応しなかった杖が凶器として使用されたようですが,そうなると今後のセキュリティ対策はどうなるのでしょうか。
 裁判所に入ったりするにもより厳重なセキュリティをとる必要があるということは,利便性を損なわれるということにもなりますし,やむを得ないとしても面倒に感じることも事実です。
 問題が起こってから対処するというのは泥縄的な気もしなくもないですが,裁判所としても何もしないわけにもいかないでしょうし,何らかのセキュリティ対策をとるのでしょう。
 こうして世の中からどんどん利便性が失われていくわけで,犯罪を犯す人達はそういった影響まではあまり考えないのだろうと思ったりもしました。


 今日の阪神ですが,読売に競り負けてしまいました。

 一応競って負けたという展開ではあったものの,まさに阪神がやるべき野球を読売に見せつけられた形になったわけで,今日の負けはこれまでよりも屈辱を感じてもらわないといけないものだと思います。
 これを高橋監督へのはなむけと肯定的に捉えようとは思いますが,それにしても阪神は弱いなとしみじみ思います。
 結局岡本さんの引き立て役として登場するばかりで,いいところがなく今季は終わってしまうのだと実感しました。

 この敗戦で,甲子園39敗目,球団ワースト記録を23年ぶりに更新したそうです。
 暗黒時代を超える弱さを見せたにもかかわらず,首脳陣は基本的に留任見込みという記事を見まして,これが本当であればファンだけでなく選手も納得できないだろうと思います。
 もう来季のことを考えるしかないのですが,せめて今からは来季を楽しみにさせてくれるくらいの情報を何か提供してもらえないと,本格的に阪神から人が離れて行ってしまうように危惧します。
 球団自体も,結果を含めて深刻に捉えているとは思うのですが,それをある程度形にしてもらいたいものです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:57

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