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 こんばんは。


 CS第1ステージが昨日から始まりましたが,読売が2連勝してファイナルステージへの進出を決めました。

 読売が勝ったこと自体には何とも思わないのですが,菅野さんがCSでノーノーを決めたことについては言及せざるを得ないでしょう。

 今季菅野さんは,最優秀防御率,最多勝,最多奪三振の3冠をとっており,澤村賞の基準も全て超えたことから,ほぼ間違いなく澤村賞を受賞する,今や日本最高の投手といっていい方だと思います。
 その菅野さんが満を持して今日登板するということで,読売は今日でCS進出を決めるつもりだったのだろうと思っていました。
 そして,菅野さんは,序盤に4点の援護をもらった後,圧巻の投球で,7回に山田さんに四球を与えるまで完全試合のペースで進んでいました。
 四球を出した後も,崩れることなく続くバレンティンさんを三振に切って取り,そのまま9回までノーヒットを継続しました。

 菅野さんは,レギュラーシーズン終盤から続く連続無失点記録を41イニングまで伸ばし,その存在はまさにエースというべきものだということは誰も疑わないでしょう。
 今季の読売を思い返せば,打線は打つべき時に打てない,投手はいまいちピリッとしないということで,阪神ほどではないものの1年通して弱い状態が続くという異常な年だったと思いますが,菅野さんはそんな中でもエースとして振るまい続けました。
 一時期菅野さんでも勝てない試合はありましたが,それでももっともチームが勝たねばならないこの終盤と短期決戦で結果を出せる存在こそチームの柱たるエースだと思います。
 読売のウイークポイントは結構多くありますが,それでもエースがいるチームは大崩しないと思いますし,うらやましくもあります。
 いくら読売が好きではない私でも,もはや菅野さんを認めないわけには行かないと思います。

 もしも昨日今日の勝利が高橋監督を1日でも長くという思いでやっているのだとすれば,高橋監督としては監督冥利に尽きると思います。
 高橋さんは,球団には人生を翻弄されっぱなしだと思うのですが,現場ではみな彼のことをわかっているのだろうと思いますし,逆にそれが上に伝わらないもどかしさも感じます。

 ただ,今回の勝ちでも,おそらく下位チームが日本シリーズをかけて争うことの意義が問われるように思います。
 制度がそうなっていたとしても,特に広島さんは圧倒的に強かったシーズンでしたし,もしも3位の読売が日本シリーズに進出するようなことがあってはどうなのかという問題意識は残ることになるだろうと思います。
 今季は,広島さんが圧倒的な強さで5月頃から早々と不動の地位を固め,ヤクルトさんは9月前半においてほとんど2位を確実にしていましたから,そんなチームを差し置いて短期決戦で強かったチームが勝ち進んでいいのかという気持ちは誰もが持つのだろうと思われます。
 いずれにせよ,今季はその制度の下で試合が実施されているのですから,それらを踏まえてシーズン後に議論がなされればとは思います。


 昨日でシーズン全試合を終えた阪神ですが,最終戦は勝ち星を挙げて終われました。
 本来は荒木さんと岩瀬さんの引退試合だったので,中日さんを勝たせるべきだったとは思うものの,最後の最後まで意地を見せたことはよかったと思います。
 自前の打者の育成が常に問題になっていましたが,昨日は中谷さんが最後を決めてくれまして,次につながってくれればいいと心から思いました。

 金本監督の辞任について,いろいろな記事において事実上の解任だといわれています。
 事実関係が不明なので,私もあまり言及は出来ないのですが,金本監督は育成のために3年は最下位を耐えてくれといって監督になりましたから,もしも周りの解任の圧力があったとすればそれは不誠実だとは思いました。
 金本監督就任に当たって三顧の礼で招き入れた経緯がありましたが,もしも圧力による辞任であれば,今後阪神の監督をやることのリスクが高すぎるのではと思ったりします。
 3年契約の1年目ですから,残り2年は本人の意向によって自動的に契約が続くはずなのに,圧力によって辞任となったならば,監督における複数年契約など意味のないものなのだろうと改めて思います。

 プロ野球は興行なので,ファンがそっぽを向いてしまえば不採算となり成り立たなくなります。
 そう考えると,今季のチームの弱い状態が継続することは,運営会社として楽観視できないことは当然だと思います。
 それを長期的に強くなるという見通しで考えられるのか,やはり短期的な興行収入で見るのか,経営の問題になるのでどちらが正しいとはいいきれないとは思います。
 ただ,金本監督就任において,長期的視点をとるという選択を表面的にはした以上,前者を選択してもらいたかったようにも思えます。

 次期監督について矢野さんにオファーを出したという記事を見ましたが,矢野さんは現時点では保留のようです。
 一方で,福原さん,藤井さん,藤本さんら2軍コーチを1軍に昇格させ,山田1軍バッテリコーチをヘッド格に昇格させるプランも挙がっているという記事も見ました。
 この手の話が漏れることのセキュリティの問題はさておき,通常,コーチ陣は,監督が自身の頼るべき人を選んで就任させるものですし,そうあるべきですが,監督は決まらないのにコーチ陣だけ先に決めようというのはどういう考え方なのでしょうか。
 金本監督が事実上解任されたという話や,このコーチ人事の話を見ていると,どうも阪神の監督には裁量がなさ過ぎるような気がしてなりません。
 矢野さんが次期監督に就任するかどうかはわかりませんが,少なくともこういった光景を見ていて,自分の盟友たる金本監督の状況や,やりたいようにやれない現況を見ていて,どう判断するのかというところなのでしょうか。
 もっとチームをどうしたいのかという視点を持って,監督を決めてもらいたいものです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | スポーツ関連 | comments(0)  | trackbacks(0) | 21:27

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