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 こんばんは。


 先日,関東地方でも雪が降って混乱していましたが,そんな最中,私は,始まったばかりの劇場版シティーハンターを見てきました。

 シティーハンターは,私が子供の頃によくテレビを付けたらやっていたアニメで,好きか嫌いかという感情を持つ以前に刷り込みのように見ていたため,気づいたら好きになっていた作品でした。
 同じような感じで,ルパンやドラゴンボールもありましたが,これらの作品は特に批判意識を持つこともなく日常の一部に取り込まれていたものだったため,それらが劇場で見られるとなればやはり一度見てみたいと思うものでした。
 そんなこんなで,天候が悪かったにもかかわらず,封が切られてからほとんど間を置くことなく見に行ったという次第でした。

 見に行った感想ですが,個人的には70点です。
 ここで時々映画を論じる時,点数を付けるわけですが,点数の基準は私の出身大学の評定基準と同様,
A…80点より上 とても面白い
B…70点〜80点 まあまあ面白い
C…60点〜70点 できれば作り直した方がいいが,まあ見られる
D…60点未満 再履修
という感じで,その中でBということですから,まあまあ悪くはない作品だったと思います。
 というか,シティーハンターという作品の性質を考えた時,後で述べる理由の通り,70点がほとんど上限と言っても差し支えないので,もしもファンであれば期待したものを見られると考えていいと思います。

 ここから先は若干のネタバレがありますので,その点ご注意ください。

 まず,作品の内容は,いつものアニメの1話が90分に伸びたという感じのもので,突出して期待以上のおもしろさがあるというわけではなく,むしろ安定的なおもしろさというべきでしょう。
 旧作のリバイバル作品では,オリジナル要素を入れたりすることも多いのですが,この映画はほぼそういった点はなく,エンディングの入り方,エンディング曲中の字幕に至るまで旧作を踏襲した内容となっていました。
 やろうとすれば冒険も出来たのだろうと思いますが,それは旧作ファンから賛否両論を受けることが大いに危惧されます。
 この作品を見に行く主な層は旧作を好む人々であり,その人達を楽しませることに注力することで,新規ファンを取り込むという野心までは見せなかったという,非常に対象を絞った作品というべきだと思います。
 そのように,敢えて冒険をせずに,旧作を踏襲する作品に仕上げたのは,この作品ファンの需要にピンポイントで応えようとしたからであり,だからこそこの作品には意外性もほとんど感じず,かといって安心感は強くあったということでした。
 そして,目的が安定感であればこそ,70点という点数がふさわしく,敢えてこの作品は70点を取りに来たのだというべきだと思いました。

 このように,90分間安心して見ていられる出来であり,特に苦戦しすぎることもなく,いつものように目を離した隙にヒロインが敵の元に行ってしまうというお約束の展開もあって(毎回これを見ると,ボディガード失格だろうと思うところです。),水戸黄門を見ているような安定感を得られたと思います。

 ただ,旧作ファンを意識しすぎたからか,やたら旧作のOPやED曲を多用し,この場面にはあわなくないかと違和感を覚えることも二度や三度ではありませんでした。
 この曲を使えば喜ぶのだろうと思われているような感じがして,実際好きな曲ではあるものの,その点は個人的には頂けませんでした。

 また,このご時世で銃や性的表現を多用することが躊躇われたのか,銃をパチンコ玉で代用するシーンなどが見られましたが,そういった点はちょっと期待より不足していたと言うべきでしょうか。

 さらに,90分での解決を目的としているためか,シナリオが浅く,悪役が低レベルだったことも気になりました。
 高度の科学力を駆使してこの程度の策では,実験のリスクが大きすぎるだろうに,誰も止めなかったのだろうかなどと疑問は多く残りました。
 その低レベルな悪役に,海坊主がうまいように翻弄されて,ギャグキャラ扱いされているところも,もっと使い方もあるだろうにと思いました。

 あと,声優さんの高齢化はやはり否めませんでした。
 かといって,ここで声優を交代させてしまうことは,旧作から極力変えないようにするというこの作品のコンセプトを変更することになると思われ,そういった冒険をするくらいであれば旧作の声優さんを維持する方がいいと選択したのでしょう。
 そういうこの作品の作り方のバックボーンを考えれば,声優さんを維持して作品を仕上げたことはむしろ評価すべきだと思うので,気にはなったものの,マイナス評価とは思いませんでした。

 ほかにも色々と思うところはありましたが,それでも総じて見れば極めて安心して見られる面白い作品であったといって差し支えないと思いました。
 旧作を知らない人が見に行ったとしてもあまり楽しめないだろうと思うのですが,旧作をある程度予習して見に行けばこういう感じだったと思い出に浸れて楽しめる作品だろうと思いました。


 今日の阪神の紅白戦ですが,藤浪さんが気になりました。
 板山さんから一発を食らってしまったこと自体は仕方ないと思うのですが,問題はその後2者連続で死球を与えてしまいました。
 死球の原因は技術なのかどうかと議論が巻き起こっていましたが,今日の投球を見ている限りメンタルの要素がかなり大きいように思いました。
 もしかしたら,昔は死球を当てても崩れなかったところ,最近死球から崩れるとよく言われるようになって本人が意識することとなったという,卵が先か鶏が先かという話に近いものなのかも知れません。
 ですが,いずれにせよメンタルの要素がそれなりにあるように思われ,その点は未だ克服し切れていないのだろうと不安に思いました。
 メンタルの要素を吹っ切るには,相応の技術で乗り越えられるという自信を持つことだろうと思われ,この問題への向き合い方の根本はやはり技術向上なのだろうかとは思いました。
 まだシーズンまで時間がありますから,何とか少しでも克服できるよう願ってやみません。

 新外国人マルテさんは,今日はホームランを打ちまして,パワーがあることは良く理解できました。
 問題は,苦手のコースがどのようなものか,それにどれだけ対応できるかであり,その点はこれからということなのでしょう。
 いかんせん,ロサリオさんの件があるため,まだ慎重に様子見というところでしょうか。

 木浪さんは,今日は守備もいいところがあり,昨日は左投手にも良く対応できていて,今のところ打撃・守備ともにそれなりに高いレベルにあるように思われます。
 オープン戦でどのくらい出来るのかを測るまでは過剰に期待はしないでおこうとは思いつつも,いい選手だなとしみじみ思っています。

 江越さんは,それなりに打てていて,今季はもしかしたら打率が高くなってくれるのではと期待しています。
 もしも江越さんの打率が多少なりとも上昇すれば,江越さんを超える外野手は阪神どころが12球団の中でも少ないでしょうし,私は大いに期待しているところです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | よろずごと | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:04

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