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 こんばんは。


 先週,神奈川県庁の行政文書を含むHDDが,処分を委託した先の業者の社員において盗み出されて転売されていた事件が発覚しました。
 この業者は,神奈川県庁だけでなく多くの官公庁と取引があるようで,転売されてしまったHDDがどれだけの数に及ぶのか,どれだけ情報が流出してしまう危険にさらされているのかが問題だと思います。

 記事を見ている限り,盗み出していた社員は入社直後である2016年3月からやっていたそうで,人目につかないように他の社員がいない早朝を狙って犯行に及んでいたということです。
 社員は,簡単にできるから毎日のように盗み出していたということで,転売はインターネットオークションを利用していたということです。
 2015年までのインターネットオークションの利用数は年100件ほどだったそうですが,2016年には約650件と増加し,2019年は12月6日までに約2000件に及んでいたということです。
 2016年以降の出品数は約4700件で,落札総額は1200万円超ということです。
 出品していたものは,スマホ用のイヤホンや充電器,デジタルカメラもあったということですが,HDDやUSBメモリも出品しており,特にHDDの出品は2018年以降約570件もあったということでした。

 私も仕事上インターネットオークションを頻繁に利用する者をそれなりに見てきたことがありますが,これを利用すること自体は何ら問題がないことは当然のことです。
 ただ,インターネットオークションで出品するということは,その出品する商品を仕入れてくる必要があるわけで,それをどこから持ってきたのかということが常に問題になると思います。
 犯人の男の2016年以降の出品数は約4700件という尋常ではない規模に及んでおり,今回はHDDが問題になっていますが,別の物品に関する入手ルートはどうなっていたのかということもあわせて問題になると思います。

 しかし,驚くべきことは,相当数のHDDが長期間に渡って持ち出されていたにもかかわらず,会社側が全く気づかなかったことでしょう。
 1つか2つ持ち出されたのであれば棚卸しなどをしない限り気づかないということは理解できるのですが,相当な数がなくなっているのであれば,HDDを収める場所に予想以上の収納が可能になってしまうわけですから,その段階で収納場所に搬入する担当者は気づいて然るべきなのではと思います。
 また,上記の通り,棚卸等の作業を定期的に行えば気づくものだと思いますが,結局それも行っていなかったのでしょう。

 加えて,この業者の行っていたデータの消去作業が求められるレベルに達していなかったことも今回の件で発覚してしまいました。

 そうなると,これまで多くの官公庁と取引があったということですが,少なくともこの業者が下請け業者として使われるのであれば契約を打ち切るという官公庁は当然続出するのだろうと思います。
 また,官公庁等は,元請業者に対して損害賠償等を行う可能性があり,それを受けて元請業者は下請け業者に対して同じく損害賠償等を行うのでしょうが,そうなるとこの下請け業者は仕事がなくなるばかりか膨大な賠償責任を抱える可能性があり,今後の業務を継続することができるのかということすら危うくなるのではないかと思います。
 近年情報管理について世間の目が厳しくなる中で,情報管理を生業とする業者が,その管理の甘さで問題を起こしてしまったわけですから,かなり厳しい状況になるのは致し方ないのだろうとは思います。

 ちなみに,この犯人の男には,当然賠償責任が生じるわけですが,その他に過去にあげた売却益である1200万円超に対して雑所得としての所得税も生じると思います。
 しかも,一般的には仕入れの経費が考慮されて税金が計算されますが,本件での経費は盗み出されたHDD等に関する会社からの損害賠償請求権であるところ,これは税法上経費参入できないという規定があったと思いますから,これも難しく,最終的に生の収益そのものについて税金を支払わねばならないという状況にもなることでしょう。
 加えて,未申告分の収益に関する延滞税も生じると思います。
 男は,官公庁の情報処理に関する不安という極めて大きな影響力のある犯行をかなりの数に渡って犯したのですから,相当重い刑事罰が科せられるだけでなく,民事上の損害賠償責任,そして税金まで負担することになるのですから,最終的にまったく割にあわないことをしたことになると思います。
 そして,このようなことが社会に広がることで,同様のことを行っている者がこの先も続ければどうなるのかということを示すことになるのだろうと思います。


 阪神が,ジョンソンさんとの交渉について,今月13日までを目処とするという見解を持っているという記事を見ました。
 これは,今月9日から始まるアメリカのウインターミーティングが13日までであることを踏まえ,そこでおおよそのジョンソンさんの動向がわかると思われるとともに,ジョンソンさんの動向を待ってばかりで何も動かなければ来季の布陣もまとめられないからだと思います。

 ジョンソンさんについては,シーズン後半くらいから流出の可能性の話がありましたが,特にシーズン終盤にジョンソンさんが西さんに自身のグラブを渡していたところを見て,来季いないことも念頭に置いているのだと思っていました。
 特に,ジョンソンさんは,先日子供が生まれたばかりですから,できればアメリカにいたいという希望が強いのだろうと思います。
 日本であれだけの実績を上げた以上,メジャーのどこかの球団が欲することもやむを得ないでしょうし,私は流出はほぼ覚悟しているところです。

 阪神の助っ人外国人の布陣ですが,今季は野手はマルテさん1人で,投手に力点をおいていました。
 しかし,阪神は中盤の投手陣が盤石である一方,打撃陣の貧弱さが12球団の中でも突出して目立ちますから,そこをカバーするために来季の助っ人外国人編成は投手2,打者2の体制で臨む可能性が高いだろうと思っています。
 ドリスさんの契約はまだ難航しているものの,ドリスさんは毎年すんなり契約できていませんから,いつものことだろうというようには思っています。
 そして,もしもドリスさんが残留するとなると,投手は残り1枚を先発に当てると思われ,そうなれば野手2枚体制で行くというように考えられます。
 個人的には,ロメロさんも獲得し,野手3人体制が良いとも思いますが,中盤の投手陣の盤石さはジョンソンさんによるところも大きかったですから,ジョンソンさんが抜けるという場合に野手3人体制はさすがに冒険がすぎるのかもしれません。
 とはいえ,実際の編成を考えて見るに,ジョンソンさんがいればありがたいとは思うものの,枠の関係で存分に力を発揮してもらえないかもしれないとも危惧しています。

 そういった意味で,来季の布陣がまだ完全に見えてはいませんが,最近話題に出ない野手陣の対策をもう少し考えてもらいたいと思っています。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:35

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