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 こんばんは。

 先日,消費税増税法案が衆議院を通過しましたが,この段階的な消費税増税は各所において様々物議を醸しております。
 そんな中で,ある飲料メーカー社員の発言に関する記事が目を引きました。

 その社員さんが言うには,消費税導入時の1989年に缶ジュースを100円から110円に値上げした時,コイン2枚を入れる手間が嫌われて売上が激減したそうです。
 また,5%に増税されて120円になった時も売上が落ちたとか。
 それでは,今回はコインの枚数がさらに増えるので,価格転嫁せずに企業努力でカバーする予定だが,深刻なコストカットが必要になるというのでした。

 これを読んでいて私は違和感を感じました。
 消費増税に伴って,コストが上昇することは間違いないですから,コストカットが必要になるということは間違いないでしょう。
 しかし,この話だと,8%に増税されるのにあわせて缶ジュースが130円になるように見えます。さらに,10%になる場合は140円,いや切りよく150円なのでしょうか?
 いやいや,素朴な疑問として,100円で売られていたものに8%の消費税をかけると8円な訳ですから,そもそも130円にするということはどうなのでしょうか。
 確かに消費税増税によって売上が落ちることは分かります。しかし,10円の値上げは消費税率よりも高額なわけで,これによって飲料業者は売上が落ちた分そこそこは回収ができるのではないだろうか,売上が落ちた分と値上げ分とでどちらがより得をするのだろうかと思ってしまいました。
 私は,もし売上が落ちるとしたら,それは消費税率よりも高額の値上げをすることによって,より安い価格のスーパーなどに人が流れるからなのではないかと思いました。

 この社員さんの発言が真実かどうかは分からないので,今後の動向を見守るしかないのですが,消費税率と値上げの関係についてはあらゆる商品について注意深く見ていきたいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | よろずごと | comments(0)  | trackbacks(0) | 18:38
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