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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,ドイツにあるエリート米軍基地パンツァー・カゼルネかで武器庫が丸ごと盗まれるということがあったということで,取り上げてみました。

 アメリカ軍の犯罪捜査部門の代表は,シュトゥットガルトの基地で機関銃を含む銃器の武器庫が失われたと発表しました。
 発表によれば「逸失した武器の中には半自動拳銃数丁,小口径の機関銃一丁,機関銃があった」とのことでした。
 武器は現在までで見つかっていないそうで,ヤミ市場に流れた可能性もあるそうです。
 アメリカ軍調査部門からは,捜査中のためこれ以上詳細は明かせないそうです。

 このニュースを見ていて,率直に内部犯の犯行を疑いました。
 武器の管理はどこの軍でも厳重でしょうし,ましてドイツという規律等のしっかりした国でいい加減な管理をしていれば,大きな批判を受けかねないと思うと,ある程度厳重な管理がなされていながら武器庫丸ごとという規模で盗まれたとなるとやはり内部犯の犯行だろうと思いました。
 そして,内部犯だとしたとき,ニュースに出たように横流ししてヤミ市場に流れるというおそれもあれば,内部の中で隠しておいて新たな武器の補充を受けようと考えることもあり得るでしょうし,他にはヤミ市場とまではいわなくてもドイツ国内の勢力に売却することも考えられます。
 最近ドイツ国内では銃を使ったテロが頻発しておりますが,軍が取り扱うような殺傷能力が高い武器がそういった勢力に流れることはテロを助長しかねないと思いますし,その意味でもこのニュースは大変大きな問題だろうと思っています。

 アメリカ軍の発表した武器庫の中身ですが,武器庫丸ごとが盗まれた割にはそのくらいの内容物なのかという疑念があります。
 ですから,もっと殺傷能力が高いものも含まれていそうですが,そういうことを公表すれば軍の規律や軍事上の問題,ドイツ国内世論の問題などもあっていえなかったのではないかと思いました。
 捜査中ということで断片的な情報しか出せないというのは一定の理解はしたいですが,それでもその情報の信用性については疑義があり,アメリカ軍自体にも疑惑の目を向けてしまいたくなります。

 とりあえず,このようなずさんな管理を在日米軍もしないよう,願うばかりです。


 今日の阪神ですが,後半に点をとって逆転勝ちするという強いチームの勝ち方ができました。

 今日はまず,勝ち投手になった岩崎さんがよかったと思います。
 岩崎さんは,序盤に失点をしましたが,その1失点で7回までしのぎ続けました。
 その7回に援護を受けて勝ち投手になりましたが,本人も今日の勝利についてはかなり不安だったのではないでしょうか。
 それでも,自分の仕事は点をとられないこととして7回1失点というのは,今日の逆転勝利を呼び込むものだったと思います。

 投手側でいえば,藤川さんは後半戦になってから圧倒的にいいです。
 ほぼ全球ストレートで,昔はストライクゾーンになかなか入らずに見切られてしまっていたストレートでしたが,今もストライクゾーンに半分くらい入っていなくても警戒されているがためにアウトを取っていけていると思います。
 それは,やはり藤川さんが空振り三振を積み上げているからだと思います。
 追い込まれてしまえば空振り三振で終わってしまうかもしれないという警戒心が,ゾーンに入っていそうであればとりあえず手を出すというように変わって行っているように思われ,それは結局追い込んで三振をとれるストレートの威力に他なりません。
 往年のストレートという名の魔球,非常に輝いております。

 今日が一軍デビューのサターホワイトさんは,2安打と若干危うかったものの,結果的には失点しませんでした。
 150キロ超えのストレートに制球されたスプリットと,なかなか打ちづらい投手だとは思うのですが,まだ一軍での投球になれていないからか,今日はヒットが出てしまいました。
 もう少し慣らさないと接戦での登板はやや危険という気がしますが,それでも基本的には高い能力がある投手だと思いますし,コーチの指導方法によっては今後戦力になることは十分考えられます。
 ドリスさんという抑えが抜けた今,一番の抑え候補は藤川さんですが,藤川さんはコントロールの問題があるので,マテオさんが適任でしょうか。
 そういうところにサターホワイトさんが入ってきてくれると,ずいぶん幅が出てくると思っています。

 打つ方ですが,狩野さんの代打策成功がもっとも大きい要因だったと思います。
 以前から何度も申し上げているとおり,阪神打線の最大の問題は,走者を得点圏まで進めてもこれを返せる決定力ある打者が不在だったことでした。
 今日も,7回というこの場面で走者を返せなければそのままの流れで負けていたと思いますし,まして得点圏に走者はいたもののその前は併殺という流れとしては微妙なところでした。
 2アウトでしたし,狩野さんにかかる期待は非常に大きかったと思いますが,それにきちんと応えてくれて,私としては大変満足しております。
 狩野さんも怪我などで大変苦労した選手でしたが,今はもっとも右の代打で頼りになる選手として活躍してくれております。

 そして,左の代打としては,最近スタメンから外れた鳥谷さんが非常に頼りになります。
 鳥谷さんは,スタメンを外れてから打率が急上昇しており,今日も代打で登場してヒットを打ちました。
 これまでスタメンで強引に出続けていたことから落としていた調子が徐々に戻ってきているのかもしれません。
 鳥谷さんがいつまでスタメンから外れるのかは分かりませんが,今の代打陣は,右の狩野さんに左の鳥谷さんと非常に充実しており,打力の上ではこの上なく安定したといいたいところです。

 代打といえば,今日はスタメンから外れた福留さんも犠牲フライを打ちました。
 今日スタメンから外れた理由は分かりませんが,それでもこのように休養がとれることはベテラン選手にとっては大事なことで,しかも休養日にしっかり勝てたのは阪神として非常に大きいと思います。

 一方,初めて4番打者に座った原口さんですが,さすがにやや荷が重かったのか,ノーヒットでした。
 ただ,彼の素材を考えれば4番に座ってもおかしくない選手ですし,福留さんの年齢を考えれば阪神生え抜きの若手強打者が4番に座るのはチームとしての長年の夢だったので,それ自体は非常に良いことと考えています。
 この夢は,2000年代前半の濱中さんの頃からずっと抱いてきたものでしたが,怪我などが原因でなかなか叶わず,それが今になって,しかも捕手の4番というのも大きいと思います。
 ですが,原口さんの腰の状態を考えれば,時々外れるのに4番というのはよいのかということもあるでしょうし,その起用は状態を見ながら考えるということになっていくのでしょうか。

 いずれにせよ,今日は終盤に点をとって逆転するという,強いチームができる理想的な勝ち方をしました。
 鳥谷さんがスタメンから外れて以降,本当によい試合が多く,それ以前の雰囲気や弱さは何だったのかといいたくなります。
 もちろん,打線は水物ですから,これがいつまでも続くと考えるのはよくないですし,ましてつい先日までのあの弱さを考えればそれを忘れるわけにもいきません。
 ですが,暗黒時代で訓練された私にとっては,少しの喜びでもきちんと味わっておく習慣がありますので,このいいムードを存分に楽しませてもらうこととします。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | ニュース | comments(1)  | trackbacks(0) | 22:25
 こんばんは。

 このところ,鳥谷さんがスタメン落ちして以降いい勝ち方をする試合が多くなっておりますが,今日の阪神も勝ちました。
 今日の勝ち方も非常に気持ちのいいもので,見ていて安心できる試合でした。
 その要因は,メッセンジャーさんのエース感漂う安定的投球も当然のことながら,福留さんを中心とする打撃陣の活躍によるところが大きいです。

 特に,福留さんは,自身2度目となるサイクルヒットを達成しました。
 この記録は最年長だそうで,前回記録達成から13年後というのもブランクが開いた期間としては最長だそうです。
 福留さんが阪神にやってきた初年度はこんな活躍をするとはとても思えず,メジャー帰りをコレクションするのは止めた方がいいのではとすら思っていました。
 しかし,福留さんを獲得していなければ,去年と今年の阪神は全く語れないでしょう。

 しかも,今日のサイクルヒット達成は6回の4打席目と,非常に理想的な形で遂げました。
 サイクルヒット中特に難しいといわれているのはスリーベースですが,これには長打だけでなく理想的な場所にボールが飛んでいくこと,そしてそれなりの総力がなければならず,39歳にしてこれを達成できた福留さんにはもはや驚嘆という一言しかあり得ません。
 これだけの打力を持つ福留さんが打線の中心にいるからこそ阪神打線に軸ができて安定すると思うと,本当になくてはならない存在だと改めて思いました。

 そして,そんな福留さんの重要性を首脳陣も認識してきたのか,最近試合を中盤まででそれなりに安定的に進められた時には福留さんを途中交代させて休ませるようになってきました。
 このように福留さんを適度に休ませて長く活躍してもらおうとする試みは,できればもっと早くやってきてもらいたかったですが,それでも気づいた時に導入すること自体はよいことだと思います。

 今日は,他には高山さん,原口さん,荒木さん,北條さんもよかったです。

 高山さんは,甲子園発ホームランを達成しました。
 どうやら,ルーキーで左打者で甲子園ホームランは鳥谷さん以来ということで,やはり高山さんは逸材だと思います。
 高山さんは今日はホームラン含む2安打で,打率は2割8分までのせてきました。
 もともと打力のある人でしたが,内角の球にどうやって対応するのかというプロの洗礼に苦しんでいたところ,それに多少は順応できはじめたように思えます。
 調子の善し悪しもあるのでしょうが,それでも高山さんの素材を考えればとりあえず出し続けるべき存在だろうと思います。

 原口さんですが,彼の打撃は本当に強打者のそれだと思いました。
 彼がスタメンで出ていると,最終的には彼が何とかしてくれるという期待感もあるのか,他の選手も活躍する傾向にあるように思います。
 一時は原口さんも落ち込んでいたこともあり,捕手としての能力にも問題提起がされていましたが,それでもこのところの試合を見ていると福留さんと並んで打線の軸たる存在になったと思っています。
 問題は,怪我との関係で毎試合出せるのか,適度に休ませられるのかということでしょうが,その辺りは具合を見ながら考えてもらいたいものです。

 荒木さんは,今日は固め打ちでしたが,打つ時とそうでない時のギャップが大きいのでまだまだセカンド確定ということはできないでしょう。
 なにせライバルはあの堅守大和さんですから,彼からセカンドを奪取するのは難しく,まだ投手の左右でどちらを出すのかという話になってしまうかもしれません。
 ですが,今日見ている限り,今日の活躍の仕方は理想的な2番打者でした。
 これまで,2番打者には西岡さんや大和さんらが抜擢されていましたが,2番打者としての役割の適性を見ればやや違うようにも見えました。
 ですが,もしも荒木さんが今日から多少打撃成績を落としても似たような活躍ができるならば,理想的な2番打者として活躍してくれるのではと思ったりしました。

 北條さんは,いいところで追加点を取ってくれまして,打率をみれば安定しているとは言い難いものの,守備面も含めてよく頑張ってくれていると思います。
 私は,藤浪さんと同期入団の時からいつか出てきてくれると思っていましたが,数字以上にその活躍ぶりは今年出てきた人とは思えないものです。
 彼はまだ若いですから,彼が鳥谷さんの跡を継ぐものとなってくれれば大変ありがたいと思います。
 守備力だけでいえば大和さんか植田さんがよいのですが,総合力のある北條さんがこうして頭角を現してくれるのはうれしい限りです。

 投げる方では,メッセンジャーさんがエースとして7回2失点という理想的な活躍をしてくれました。
 メッセンジャーさんは,今年は投手としての働きをしても,打線が機能せずに負けがつくという大変不幸な展開が多かったですが,それに腐らずに自分の仕事に邁進してくれたことが非常に大きかったと思います。
 これで防御率が2点台になりまして,シーズン当初悪い時期もありましたが,エースというのはどこかで必ず安定感を出してくれるのだと改めて思いました。

 こういういい流れができていて,これを作るのに青柳さんや能見さんなど色々な選手が貢献してきましたが,藤浪さんも次世代エースとしてそろそろのっかってもらいたいものです(前回登板は一発以外は悪くない出来でしたが。)。
 また,明日先発の岩崎さんも,今年は負けが込んでいますから,こうして打線が活性化したところでうまく勝ちを付けてあげられたらいいと思っています。

 阪神は今日の勝利で4位まで上がりました。
 ただ,これまでの借金が多すぎて,これで到底喜べるものではありません。
 今は順位ではなく,とりあえずまずは借金を清算すること,それを心がけてもらいたいものです。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 00:03
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