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 こんばんは。

 このところ,鳥谷さんがスタメン落ちして以降いい勝ち方をする試合が多くなっておりますが,今日の阪神も勝ちました。
 今日の勝ち方も非常に気持ちのいいもので,見ていて安心できる試合でした。
 その要因は,メッセンジャーさんのエース感漂う安定的投球も当然のことながら,福留さんを中心とする打撃陣の活躍によるところが大きいです。

 特に,福留さんは,自身2度目となるサイクルヒットを達成しました。
 この記録は最年長だそうで,前回記録達成から13年後というのもブランクが開いた期間としては最長だそうです。
 福留さんが阪神にやってきた初年度はこんな活躍をするとはとても思えず,メジャー帰りをコレクションするのは止めた方がいいのではとすら思っていました。
 しかし,福留さんを獲得していなければ,去年と今年の阪神は全く語れないでしょう。

 しかも,今日のサイクルヒット達成は6回の4打席目と,非常に理想的な形で遂げました。
 サイクルヒット中特に難しいといわれているのはスリーベースですが,これには長打だけでなく理想的な場所にボールが飛んでいくこと,そしてそれなりの総力がなければならず,39歳にしてこれを達成できた福留さんにはもはや驚嘆という一言しかあり得ません。
 これだけの打力を持つ福留さんが打線の中心にいるからこそ阪神打線に軸ができて安定すると思うと,本当になくてはならない存在だと改めて思いました。

 そして,そんな福留さんの重要性を首脳陣も認識してきたのか,最近試合を中盤まででそれなりに安定的に進められた時には福留さんを途中交代させて休ませるようになってきました。
 このように福留さんを適度に休ませて長く活躍してもらおうとする試みは,できればもっと早くやってきてもらいたかったですが,それでも気づいた時に導入すること自体はよいことだと思います。

 今日は,他には高山さん,原口さん,荒木さん,北條さんもよかったです。

 高山さんは,甲子園発ホームランを達成しました。
 どうやら,ルーキーで左打者で甲子園ホームランは鳥谷さん以来ということで,やはり高山さんは逸材だと思います。
 高山さんは今日はホームラン含む2安打で,打率は2割8分までのせてきました。
 もともと打力のある人でしたが,内角の球にどうやって対応するのかというプロの洗礼に苦しんでいたところ,それに多少は順応できはじめたように思えます。
 調子の善し悪しもあるのでしょうが,それでも高山さんの素材を考えればとりあえず出し続けるべき存在だろうと思います。

 原口さんですが,彼の打撃は本当に強打者のそれだと思いました。
 彼がスタメンで出ていると,最終的には彼が何とかしてくれるという期待感もあるのか,他の選手も活躍する傾向にあるように思います。
 一時は原口さんも落ち込んでいたこともあり,捕手としての能力にも問題提起がされていましたが,それでもこのところの試合を見ていると福留さんと並んで打線の軸たる存在になったと思っています。
 問題は,怪我との関係で毎試合出せるのか,適度に休ませられるのかということでしょうが,その辺りは具合を見ながら考えてもらいたいものです。

 荒木さんは,今日は固め打ちでしたが,打つ時とそうでない時のギャップが大きいのでまだまだセカンド確定ということはできないでしょう。
 なにせライバルはあの堅守大和さんですから,彼からセカンドを奪取するのは難しく,まだ投手の左右でどちらを出すのかという話になってしまうかもしれません。
 ですが,今日見ている限り,今日の活躍の仕方は理想的な2番打者でした。
 これまで,2番打者には西岡さんや大和さんらが抜擢されていましたが,2番打者としての役割の適性を見ればやや違うようにも見えました。
 ですが,もしも荒木さんが今日から多少打撃成績を落としても似たような活躍ができるならば,理想的な2番打者として活躍してくれるのではと思ったりしました。

 北條さんは,いいところで追加点を取ってくれまして,打率をみれば安定しているとは言い難いものの,守備面も含めてよく頑張ってくれていると思います。
 私は,藤浪さんと同期入団の時からいつか出てきてくれると思っていましたが,数字以上にその活躍ぶりは今年出てきた人とは思えないものです。
 彼はまだ若いですから,彼が鳥谷さんの跡を継ぐものとなってくれれば大変ありがたいと思います。
 守備力だけでいえば大和さんか植田さんがよいのですが,総合力のある北條さんがこうして頭角を現してくれるのはうれしい限りです。

 投げる方では,メッセンジャーさんがエースとして7回2失点という理想的な活躍をしてくれました。
 メッセンジャーさんは,今年は投手としての働きをしても,打線が機能せずに負けがつくという大変不幸な展開が多かったですが,それに腐らずに自分の仕事に邁進してくれたことが非常に大きかったと思います。
 これで防御率が2点台になりまして,シーズン当初悪い時期もありましたが,エースというのはどこかで必ず安定感を出してくれるのだと改めて思いました。

 こういういい流れができていて,これを作るのに青柳さんや能見さんなど色々な選手が貢献してきましたが,藤浪さんも次世代エースとしてそろそろのっかってもらいたいものです(前回登板は一発以外は悪くない出来でしたが。)。
 また,明日先発の岩崎さんも,今年は負けが込んでいますから,こうして打線が活性化したところでうまく勝ちを付けてあげられたらいいと思っています。

 阪神は今日の勝利で4位まで上がりました。
 ただ,これまでの借金が多すぎて,これで到底喜べるものではありません。
 今は順位ではなく,とりあえずまずは借金を清算すること,それを心がけてもらいたいものです。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 00:03

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