こんばんは。
今日のニュースを見ていたら、スタート社が所属タレントのチケットを高額転売する違法行為者を特定してファンクラブを強制退会させたというものがあったので、取り上げてみました。
スタート社は、所属タレントの公園や舞台のチケットを高額転売目的で出品する人物らに対して法的措置を講じると発表し、チケット転売サイト運営会社に発信者情報開示請求を行いました。
そして、スタート社は、17件の出品を対象として情報開示に成功したと発表して、転売出品していた者達に対して通知を発送し、順次ファンクラブ強制退会等の措置を講じるとともに法的責任追及を検討していると報告しました。
また、スタート社は、別のタレントのチケットを違法出品している1589件についても追加で開示請求を行ったということでした。
こちらのサイトは裁判手続き前の任意の開示請求は全件開示を拒否したものの、スタート社が裁判所に開示請求を申し立てたところで情報開示が受け入れられたということでした。
そして、スタート社は、裁判所に無駄な負担をかけるだけの結果になったと述べた上で、当事者の合理的努力で解決する問題を裁判手続に入らなければ対応しないという姿勢は裁判所に必要のない負担を生じさせ、社会的にも望ましいことではないと批判しました。
チケット転売については、随分前にチケット不正転売禁止法が施行されたものの、実際に取り締まられた例をあまり目にしておらず、実際には各社の転売対策の自助努力が多く目立っているように思いました。
そのため、未だ相当数の不正転売を行っている者がいるわけですが、今回のスタート社の取り組みはそれに一石を投じるものだと思います。
スタート社はこれまでも転売対策を数多く取り組んできたと思いますが、今回のようにあるサイトにおいて公明正大に行われている実態を見てしまった際にどこまで徹底して対策をとるのかは難しいところです。特に、数多くの問題があれば取り組みの難易度も高まりますが、今回のスタート社の対策はまさかの1589件という極めて多数の発信者情報開示を行うという物量作戦でした。
サイト運営会社側も、これだけ多数の情報開示対象があるならば裁判までやらないであろうと高をくくったという側面があったのかもしれませんが、それをスタート社は力業で乗り越えたわけで、これが体力のある会社だからこそできる芸当だったように思えます。
スタート社が1589件の発信者情報開示請求を申し立てたことは大変だったと思いますし、裁判所はその1件1件に事件番号を付して処理することがかなり大変だったと思いますが、同時にサイト運営会社としても1589件全てに対して応訴しなければならないとなればかなり大変だと考えたのでしょうから、申立段階で開示に応じたと思われます。
まさに裁判所としては無意味に振り回されたというほかなく、そのことをスタート社が代弁していましたが、裁判所としてはその気持ちで一杯だったことでしょう。
ただ、裁判所には大変気の毒であったとは思うものの、このようなことを体力のある会社が実施することで、転売業界が縮小することは非常によいことだと思いますので、これからもスタート社を初めとして体力のある会社においてどんどん転売の包囲網を狭めていってもらいたいと思います。
特に、昨今コメの転売、買い占めが問題となっていますが、根っこはチケット転売と同じことと思います。
コメの件は、時代劇で悪代官とかがよくやっているアレを現代人が金にものをいわせてやっているという感じで、非常に質が悪いと思います。
これまで転売についてはチケットなどが中心に行われてきていたものの、昨今非常に転売が横行して世の中で問題となり、遂に食糧事情にまで手を出してきたところでもはや一般人のレベルまで関係しない人がいなくなってしまったと思います。
今回のチケット問題はスタート社の力業で業界を動かそうという動きがあるわけですが、転売については自由市場の問題があるにせよ限度を超えたものについては残念ながら法律を制定して取り締まらなければならない時期が来てしまったと思っています。
備蓄米の放出はコメという限られた対象の問題を解決する策としては意味があるかもしれないものの、別分野でも起きかねない、むしろ現在進行形で起こっている問題ですから、もはや転売という領域全般について取り締まる法律を早急に整備すべきであると思っています。
阪神の西純矢さんですが、右肘精密検査のために大阪に帰ったということでした。
肘の問題は非常に心配ですが、確かにあの投球の仕方であれば何かが出てもおかしくはないようにも思えました。
また、去年の球速は大いに落ちてしまっていたように思いますが、これが右肘の検査を要する状態であるというのであればある意味頷ける部分もあります。
状態によってはトミージョン手術の必要性があるのかもしれませんが、年齢的にはまだ若いですし、復帰まで時間を要することもありますから、やるならば早々に実施して来年に復活するように目指してもらいたいと思っています。
いずれにせよ、状態を見守る以外にありません。
また思いついたら書きます。ではでは。
↓よろしければ押していただけるとありがたいです。
阪神タイガースランキング