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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,90歳男性が,軽トラックで中国道を逆走し,トラックと正面衝突したというものがあったので,取り上げてみました。

 県警高速隊によると,事故前の目撃情報などから,この90歳男性はインターチェンジより上り線に入り,約2キロ進んでからUターンして,約3.3キロ逆送して,最終的に大型トラックに正面衝突してしまったということです。
 この事故により,90歳男性は亡くなってしまったそうですが,大型トラック運転手には怪我はなかったとのことでした。
 家族によると,この男性は物忘れがあったと話しているということで,県警が原因を調べているとのことです。

 最近高齢者の事故がよく報道されていますが,私の認識としては以前からこの手のものはそれなりに件数があったものの最近特にピックアップされるようになったという印象です。
 どのような政策的な理由があるのかは分かりませんが,それにしても件数を見れば多いといわざるを得ず,何らかの対策は必要なのだろうと思います。

 この事故といつもよく見る高齢者の事故と違う点は,よくみる高齢者の事故の場合,ブレーキとアクセルと踏み間違えるという操作のうっかりミスであることに対して,こちらの事故の場合は間違って逆送し続けてしまっているという点です。
 すなわち,ブレーキとアクセルの踏み間違いを「点」の間違いだとすれば,今回の事故の場合は逆送し続けて事故を起こしたということで「線」での間違いということです。
 「点」の間違いの場合,一度間違えたら,直ちに軌道修正を図ろうという意識が働くため,被害の拡大がある程度防げると思いますが,「線」の間違いの場合は軌道修正を図らずにずっと間違い続けるため,被害が大きくなっていくものだと思います。
 そして,その「点」と「線」の違いが出るとすれば,認識能力の差の問題が非常に大きいと思われ,この事故の場合90歳男性は自分の過ちを認識する能力に乏しい状態であったと思われます。

 高速道路での正面衝突となれば,通常は双方車両に甚大な被害が生じますが,大型トラックの方が重量差でダメージが少なかったということで,軽トラックの90歳男性のみが大きなダメージを被ったのだろうと思います。
 亡くなられた男性のご冥福をお祈りしますが,一方で大型トラックの男性に怪我がなかったことはよかったと思います。
 ただし,正面衝突となれば,大型トラックの物損の程度は大きいのではないかと想像します。

 90歳男性は物忘れが見受けられたそうですが,もしも精神障害があったと認められる事案であれば,自動車のキーをさわれる場所に置いておいた等の場合においては家族の責任の問題になる可能性が否定できません。
 というのは,去年話題となった最高裁判決があるからです。
 その最高裁判決は,認知症で徘徊していた男性が線路に立ち入って列車と衝突した事案において,男性遺族が鉄道会社の賠償請求を負うか否かという判断に当たって,
「責任無能力者との身分関係や日常生活における接触状況に照らし,第三者に対する加害行為の防止に向けてその者が当該責任無能力者の監督を現に行いその態様が単なる事実上の監督を超えているなどその監督義務を引き受けたとみるべき特段の事情が認められる場合」
には家族等が責任を負うとしたからです。
 本件では,そもそも責任無能力者といってよいのかどうか問題があり,その点が本件事故前に医師の診断等があったかという点が確認されるべきだと思います。
 その上で,もしも責任無能力者であれば,同居の家族等が車を運転させないようにしたりする対策をどの程度講じていたのかというのが問題になるのではないかと思います。
 本件では,不幸中の幸いで事故の相手方の方は怪我はないそうですが,もしも怪我などがあればその賠償責任を男性の遺族が負う可能性はあったと思います。
 ただし,多くの場合は任意保険でカバーされるとは思いますが,もしも任意保険に加入していない場合はとてつもないことになると思われます。

 上記の通り,高齢者の運転については色々と問題点が挙げられていますが,もっとも大事なことは認知症の疑いがある人に運転をさせるような環境を作らないことに尽きると思います。
 もちろん,車がないと身動きのとれない地方などではそのようなことを実現するのが極めて困難かもしれません。
 ですが,場合によっては,上記の最高裁判決によって遺族が法的責任を問われる可能性があるのですから,私としては家族に認知症の疑いがある場合は運転させないとすることが結局本人や家族のためになると思います。


 阪神の金本監督ですが,北條さんを開幕ショートにする予定であると述べたという記事を見ました。
 その理由として,数少ない右打者であることを挙げておりました。
 個人的には,それ以外にも,昨年の鳥谷さんの守備の負担問題,そして年齢から見ての将来性を考慮しての育成問題も影響していると思います。

 鳥谷さんがショートに並々ならぬこだわりを持っているというのはこれまで何度も記事を目にしてよく分かっています。
 ですが,将来の展望を考えた時,ショートという守備の要所を1人の選手が長く担当できることのチームとしての安定感ははかりしれません。
 現に,鳥谷さんがルーキー時代からショートを守り続け,徐々に成長して球界を代表するショートに成長してから,阪神の攻撃力・守備力は大いに安定しました。

 それを考えると,競争も必要ですが,一方で一人の絶対的選手の育成というのはチームの設計を考える上では不可欠だと思います。
 そして,その人材になりうる北條さんという存在が出現した以上,彼を起用しない理由はなかなか見いだしがたいと思います。
 ですから,個人的には,チーム事情も含め,鳥谷さんにはサードがファーストに収まってもらえると大変ありがたいと思います。
 鳥谷さんの力がチームに不可欠なのはいうまでもないので,その力を別のポジションで生かしてくれれば,そんな風に期待しております。


 金本監督が,守備のできない者を起用しない方針を出したという記事を見ました。
 昨年の97失策だけでなく,守備を鍛えたはずのこのキャンプでも紅白戦1試合で6失策と目も当てられない状況に,ついに苦言を呈したという形です。

 個人的には,守備力のない選手を起用しない方向性自体は理解できますが,一方でそれを徹底してしまうと福留さん,大和さん,北條さん,今成さんくらいしか安定して守備を頼れる選手がいなさそうな気がします。
 ここでいう守備のできないというレベルにもよると思うのですが,私はプロとして最低限の守備ができてくれればというように思っています。
 残念ながら,高山さんや,先日の中谷さん等はそのレベルに至っておらず,より鍛えてもらわないとどうしようもないと思っています。
 ですが,彼らを試合に出さないとそもそも試合を作ることも難しく思えてしまいます。
 ですから,結局は,ある程度打てる選手の守備を徹底して磨くという方針なのだろうと思います。

 極端にうまくなくてよいので,並みのレベルを維持できるように徹底して練習してもらいたい者です。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:18
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