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 こんばんは。


 今日は、新たにキン肉マンのアニメが始まった件を取り上げたいと思います。

 昨日2話目が放送されましたが、なぜ2話目にしてこの話題を取り上げたかというと、エンディングに大変感銘を受けたからです。

 本編の内容についてはネタバレになるのでここでは語りませんが、元々ジャンプで連載していた36巻までの展開を前提としてそれ以後の話をやっている以上、率直に言って旧作を知らない人が見て面白いと思えるかはやや疑問に思っています。
 第0話に当たるものが一応原作36巻までのダイジェストのようなものではありましたが、全く予備知識もない人があの第0話を見て「こういう話だったのか」とわかるかといえば難しいと思われます。
 そのため、今作は新規の方向けではなく、明らかに旧作を知っている人に対してより深く楽しんでもらうためのものというべきものだと思います。

 そして、旧作を楽しむための作品であるという色をより濃く出したのが私が語りたいエンディングとなります。
 それは、コミック36巻までの表紙が次々と繋がれる形で展開していくというものであるからです。
 私は小学生の頃からキン肉マンのコミックを収集していましたが、途中でやめてしまってから再度読み出そうとしたときにあまりにも町の本屋に売っていなくて愕然としたことがありました。
 それ以来、行った先の古本屋やフリーマーケット等を覗いて売っているかを確認し、ようやく全巻を集めたという思い出があります。
 そんな私にとって、キン肉マンのコミックの表紙はいずれも見ればどの展開の時のものかというのが一目でわかるくらいになっております。
 そして、あのエンディングを見たとき、数カット見た段階で、これはコミックの表紙を繋いでいる形のエンディングであることと気づきました。
 そして、そのつなぎ方も、キン肉マンの小ネタやゆでたまご先生がまだ設定が固まっていないのに走り出したキャラ、奥義と関係のない技が描いてある壁画など、幼いことから見ていたこれらの黒歴史ともいうべき突っ込みどころを避けることもなく敢えて再現しているのです。
 この制作スタッフは、これらを繋ぐ際、一体どれをどのように繋ぐことが古参のファンの需要を満たせるのかというのを、各コミックの内容を理解した上で検討していることがよく理解できまして、私としては非常に感銘を受けました。
 要所要所できちんと抑えるべきキャラ、展開を抑えていて、自分と同じ熱量でこの作品を愛している人が時間をかけて作ったのだろうということが手に取るようにわかりました。

 私としては、なぜ今更キン肉マンのアニメ化なのかと疑問に思ったこともありました。
 ですが、このエンディングを見て、この熱量で動こうと思う人がいたから出てきた企画なのだと確信しましたし、この内容であれば今後も信用して視聴を続けられるとも思いました。

 作品を1話見るのは時間もかかりますが、かつてキン肉マンのコミックを読み込んだ人においては、もしも1話見る時間がないというのであれば、エンディングだけでも見てもらいたいと思います。
 私としては、それだけでこの作品に関わる人達がどのようなスタンスで臨んでいるのかよくわかってもらえるのではと思います。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | よろずごと | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:22
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