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 こんばんは。

 先週金曜日,久方ぶりに東北地方を震源とした大きな地震があり,かの震災の再来かと世相が大分混乱しました。
 私は,当時地下鉄から降りて歩いているところで,地震にまったく気づかずにアナウンスなどで気づいたのですが,その後に色々と調べてみると大ごとになっていて驚いたものです。
 幸いなことに,その後大きな余震もなく,このまま何事もないことを願ってやみません。

 さて,その地震の裏では一つの騒動がありました。
 それは,気仙沼から発信されたというツイートで,地震で家が崩れて外に出られない,瓦礫に閉じ込められている,救助がほしいというものでした。
 地震当日の夜にネットを確認したところ,ネット上ではかなりの話題になっており,気仙沼の消防署に連絡が取ろうとする善意のツイートがあったり,大手新聞社までもがこの安否を気遣うツイートを書き込むなど一騒動が起こっておりました。

 しかし,その後,ツイッター上において,その救助を求めるツイートが嘘であると表明し,また問題になりました。
 さらに,その後に,このツイートをしたと見られる人物により,最近流行の「乗っ取り」によって自分でない者がツイートを発信したのだと述べていました。

 そして,今日この騒動についてさらに動きがありました。
 それは,ある私立学校において,その学校の生徒がツイッター上に虚偽の情報を流したとして,お詫びをするというものでした。

 この学校からのお詫びを見る限りでは,学校内の調査によってこのツイートをした生徒が特定され,かつそれが上記のように「乗っ取り」によって発生したものではないと確認されたのだと思います。
 というのは,自身の学校の生徒が犯人と確認できなければそもそもお詫びをする理由もないでしょうし,まして私立学校がホームページでこのようなことを根拠なく載せれば今後お客さんである生徒が集まりにくくなるのではないかと思うからです。

 今回のこのツイートは約1万1000リツイートされるほどに社会的に影響が大きく,その問題は極めて甚大だと思います。
 また,気仙沼は今回の地震でも相当震度の大きなところですから,ただでさえ忙しいであろう消防の活動を,今回のツイートにより妨害した側面があるとすれば,その意味でも影響は大きかったと思います。
 さらに,先の震災では,同様案件においてツイッターによって命が救われた人もおり,生き残った被災者の人たちの神経を逆なでしたということもあったでしょう。
 それらの事情を考えると,今回の問題は愉快犯としても極めてたちの悪い部類だと思います。
 また,その問題を,今流行の「乗っ取り」問題に絡めて責任逃れしようとした点をとっても,子どものいたずらの範疇は超えていると思います。

 とりあえず,本件が本当に瓦礫に閉じ込められていないことはよかったですし,今回の学校側の発表によりこの問題は一段落付くと思います。
 ただ,多分学校側から,当該生徒に対してはしかるべき処分が下されると思います。
 また,もし今回の騒動によって消防の業務に支障が生じたとすれば,偽計業務妨害罪に当たる可能性もあり,その点についても問題になるとすれば少年事件として処分される可能性もあります。
 私としては,社会に与えた影響と,それによって降りかかる可能性のある不利益処分の問題を自覚して頂いた上,今後このような事件が起きないことを願うばかりです。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 21:04

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