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 こんばんは。

 私は昨日は遅くまで会合に出ていたため,WBCのことは今朝知ったのですが,とてもすごい展開になっていたようでびっくりしました。
 まさか負ける寸前のところで井端さんの活躍が見られるとは,今大会の日本のキーマンは彼をおいて他にいないでしょう。

 また,鳥谷さんが直前に盗塁を成功させたことももちろん大きいと思います。彼はシーズン中あまり盗塁をしない人なので,失敗したら試合終了という極限の場面でよく敢行したなと感心しました。
 ただ,鳥谷さんが好調かといわれれば疑問に思います。出塁率は4割を誇るものの,未だ1本もヒットを打てておらず,全ての出塁がフォアボールだからです。
 むろん,調子が良いからフォアボールを選択できるということは間違いないでしょう。打てないことを意識すればするほど無用にバットを振りがちになる人も多く,その点鳥谷さんは自身の状況に合わせてプレーできる冷静さを感じます。
 しかし,彼の打率は高い方とはいわないものの低いというわけでもないので,そんな彼が1本も打てていないというのは少々心配でもあります。
 ですが,今のところ,その不調さが守備や走塁に反映されているというわけでもないですし,シーズン中もフォアボールでの出塁が非常に多い方でもありますから,これからも打つことにこだわらずに持ち味を遺憾なく発揮してほしいと思います。

 さて,今日取り上げる話題は,色々な記事を見ていた際に目にした薬学部の人気という件です。
 近年就職難が叫ばれる中,薬学部は空前の売り手市場ということで,注目を浴びているそうです。
 その理由としてあげられるのは,薬学部が4年制から6年制に移行したため,その過渡期の2年間卒業生が生まれなかったこと,また6年生への移行に伴っての学費負担等が懸念されて2006年度の薬学部志望者数が大幅減になったこと等が考えられます。
 そのほか,ドラッグストアに調剤薬局を併設する店舗が急増し,薬剤師の求人が増加したこと,高齢化による在宅介護の増加のために薬剤師の需要が高まることなどが考えられているようです。

 私としては,就職難のご時世を考えれば,手に職の付く理系の方が文系よりも人気になるという傾向自体は今後一層強くなると思います。
 ただ,薬学部の売り手市場がこのまま継続するかという点についてはやや疑問があります。
 というのは,薬学部は卒業するまで6年かかりますが,4年制から6年制への以降という制度の過渡期があったために生じた需要は現在の受験生が卒業するまでに尽きてしまうと思ったからです。
 また,6年制導入時であった2006年当時,薬学部志望者は国立大学で7%減,私立大学で31%減ということで,そのために6年制導入後の卒業生も少なかったからこそ売り手市場であることがより強まったと思われますが,この点も現在の受験生が卒業する6年後には大体消化されてしまう気がします。

 これに,薬のネット販売規制が緩くなれば,その分人件費が削られる傾向になるでしょうし,このような薬剤師の需要減につながる社会事情もあると思います。
 そうなると,少なくとも現在起きているような爆発的な売り手市場という状況は6年後にもあるのかは何とも言い難いところだと思います。

 しかし,ドラッグストアに調剤薬局の併設,高齢化は止まらないと思いますから,その点での需要は広がると思います。
 また,薬剤師という専門性の高い職種は普遍性や国際性もあると思うので,数年後は現在想定されている以外にも活躍の舞台がより広がることも想像されます。
 そう考えると,現在の需要が続くかは分かりませんが,やはり文系に比べて人気であろう学部だと思いました。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | よろずごと | comments(0)  | trackbacks(0) | 18:48

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