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 こんばんは。

 今日は台風が日本列島を過ぎていきましたが,私は昨日までに外出の予定を全て済ませていたので,今日は自宅でおとなしく過ごすこととしました。
 しかし,千葉県は午前中のうちに一番大変なところは過ぎ去ってしまって,午後は普通に外に出歩きに行きました。

 そんな台風が影響を与えたニュースの一つとして,最近注目度が下がっている福島第一原発の汚染水を東電が緊急排水したというものがありました。
 これは,台風の接近に伴う降雨により,汚染水貯留タンクの一部に多量の雨水がたまり,急激に水位が上昇していることへの対策だということでした。
 東電によれば,そのタンクの堰内溜まり水の放射能濃度は告示濃度限度より低い値であり,堰内の溜まり水は雨水なので,準備が整い次第排水したと言うことでした。
 この排水の際,セシウム濃度も十分低いと予想できるとして,排水する水は測定しなかったということでした。

 私は東電のあらゆる情報を何ら信用していないので,今回の前提となっている堰内溜まり水の濃度が告示濃度限度よりも低い値であるという点も疑わしいと思っています。
 どうやら,東電の言い分としては,告示濃度限度よりも低いということから,エリア内での汚染水漏れは内という判断があるということですが,先日の他のタンクの劣化の問題などを見たときに汚染水漏れがないという前提を取っているということ自体信用できるわけがないと思っています。

 また,排水した水の測定もしなかったということですが,緊急とはいえ無責任すぎやしないかと思うところもあります。
 ただ,これを緊急措置であったからという言い訳を聞くとすれば,最も問題なのは「緊急措置をとらねばならない状況にあったこと」だと思います。
 つまり,日本のこれまでの経験を考えれば,福島第一原発の近辺にもいつかは大嵐が来ることは容易に予想できるはずで,特に最近突如天候が荒れるというのが社会問題になっていることからもそのような状況は予想できると思います。
 特に,もう原発問題が発生してから2年半が経過し,もはや色々な状況を考えて手の打てる余裕の生まれてきている状況でもあると思います。
 にもかかわらず,当然あり得べき状況に対して対策を講じず,緊急措置をとらねばならない状況になってしまったというのは,ずさんな処理をしてきたからと考えるのが妥当なのではないかと思います。

 結局事故から2年半が経過しても東電の体質は何ら変わっておらず,事故当初はある意味厳しい仕事をやっていることに敬意を表していたこともあったものの,それも難しいように思うようになってきました。
 この一事をもってもやはり東電に当事者能力はないように思えますし,きちんと当事者として対応させようとするならばもっと徹底管理が必要なのではないかと思いました。

 そして,この件は世界に対して多大な迷惑をかけていることなので,国民全体で監視すべきことのはずなのに,殆ど報道で取り上げられておらず,こういうところもこの国の問題なのかと思いました。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:46

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