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2015.06.24 Wednesday
 こんばんは。

 今日の阪神は,広島さんに勝利して遂に単独首位となりました。

 まず,昨日の試合は,12回裏絶体絶命だったところでしたが,送りバントミスに助けられて,何とか同点で今日の試合に繋ぎました。
 そして,迎えた今日の試合ですが,結果を見れば久々に安定感のある圧勝だったと思います。

 安定感の中心にいたのは能見さんです。
 今日のストレートは非常にキレていて,変化球もコーナーに決まり,今日の投球は往年のエースと呼ばれたそれを彷彿させるものでした。
 7回3分の1を4安打2失点ということで,これでは相手チームもどうしようもないというものでした。
 そればかりか,打つ方でも2点タイムリーということで,今日の勝利は能見さんによるものといっても過言ではありませんでした。

 また,打つ方では,福留さん,今成さんが仕事をしてくれたほか,マートンさんも随分調子が戻ってきたようで,今日も1発が出ました。
 以前より,この打線の中核は5番マートンさんだと述べてきましたが,まさに今日はそれが体現された形で,マートンさんに安定感が出てくると阪神打線は手が付けられなくなると思います。
 打線は11安打7打点ということで,非常に得点効率もよく,また先制,中押し,だめ押しと点の取り方も理想的でした。

 そして,最後は,昨日抑えに失敗した呉さんがきっちりと締めてくれました。
 昨日は悪いイメージを持ってしまったでしょうから,セーブが付かない場面とはいえ,早い段階で悪いイメージを払拭できる機会があったことはいいことだったと思います。

 このような阪神の勝ちは,昨日負けなかったことが大きかったのではないかと思います。
 昨日の試合は,雨で中断して深夜に終了した挙げ句,同点で特段の成果も上がらないという,非常に疲労のたまった試合だったと思います。
 また,ゴメスさんのホームランを思い起こすと,本来は勝つべき試合だったと思いますし,それが勝てなかったのですから,選手は意気消沈だったと思います。
 しかし,これで負けてしまっていれば,今日切り替えるのは難しかったかもしれません。

 また,昨日の試合は相当な疲労のたまるものだったと思いますが,そんな中で福留さんが初回に点をとってくれたのは,チームの起爆剤になってくれたのではないかと思います。
 福留さんが打ってくれたからこそ,阪神打線によい流れができて,適度に点をとって安定して勝つことができたと思いますし,その意味では,昨日の試合があって,福留さんが流れをうまく作ってくれたからこそこのような勝ちがあったのではと思いました。

 これで阪神は首位に立ちました。
 首位になったこと自体は嬉しいことなのですが,何となく釈然としないのは,貯金1で首位になったということでしょうか。
 最近の阪神はよく勝ち星をあげてはいますが,一時は酷く負けが込んでいて,上位にふさわしい野球をしているとは思いがたいものでした。
 交流戦を通じて阪神は大体勝率5割という非常に平均的な勝ち星をあげるチームになったとは思うのですが,それで首位といわれてしまうと,順位敵にはそうなのだがそれで良いのかという思いはあります。

 特に,読売と横浜さんの最近の負け方が一時の阪神と同様に著しすぎて,おそらく今後これらのチームが上がってきたとしてもそれで上位なのかと何となく釈然としないという感覚は共通するように思います。

 今年のセリーグは異常で,勝ち星をパリーグに大きく吸い取られたこと,広島さん以外の全チームが一度は首位を経験しつつもその後大連敗を重ねていること,現在首位にいる阪神は得点,失点,本塁打数,盗塁数,打率,防御率という数値でリーグ最下位であることなど,非常におかしなことになっています。
 ある意味,交流戦を通じて勝率が5割に近い阪神はセリーグで最もまともなチームにも見えますが,上記の数値でリーグ最下位ですから,やはり異常なのです。

 阪神のこれらの数値を見ると,和田監督のマネジメントが非常にうまいようにも見えますが,私はその原動力は一部の先発投手と福留さんだろうと思います。

 今年の阪神は,去年と比べて,ここで打つと逆転するという場面で非常に福留さんがよく打って勝ってくれるという印象があります。
 詳細にデータを集めたわけではなく,ただの感想なのですが,福留さんは打率が期待の水準には達していないにもかかわらず,打つべき時にはしっかり仕事をしてくれているという印象で,もしもこれが正しければ福留さんのお陰で最小数のヒットで勝ち星を拾えているのではないかと思うのです。
 去年の阪神は,打つべき時にあまり打てずにずるずると残塁するという展開が多かった印象ですが,今年はヒットは数少ないもののそれを福留さんを初めとした選手がものにできるというように思うのです。

 また,中継ぎ抑えは相変わらず崩壊することがしばしばあるのですが,先発投手はそれなりに仕事をしてくれることが多く,先発投手が最小限の失点で試合を中盤から後半まで運んでくれたところで打線が1・2点をとってくれて勝つという試合がそれなりにあるのではと思っています。

 負ける時は絶望的に点をとられてどうしようもないというものが多いですが,それでも着実に勝てそうな試合を拾っていくという今のスタイルは,阪神の現有戦力と主力選手の調子にうまくかみあった勝ち方なのではないかと思っています。
 本当に強いチームは横綱相撲で突き進んでいけると思いますが,残念ながら今の阪神はそうではないと思います。
 それだけに,チームにあった勝ち方を目指すべきで,もしもそれを和田監督が実戦しているならば,それは名将なのでしょう。

 とりあえず,首位が1日天下で終わらぬよう,明日もきちんと勝っていって欲しいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:23

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