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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,建築中の家の基礎に落書きをされて,慰謝料請求をした訴訟に関するものがあったので,取り上げてみました。

 この事件では,自宅新築工事において,施主が建築中の現場を訪れた際,玄関の基礎部分のコンクリートにドラえもんの落書きを見つけたということでした。
 この落書きは下請け業者の作業員が行ったものということで,その後落書きは取り除かれたということでした。
 施主は,神聖な基礎部分への落書きで侮辱され,精神的苦痛を受けたとして慰謝料150万円を求めて訴訟提起をしました。
 建設業者側は,非を認めた上で,落書き部分は完成後に見えなくなる予定だったと強調し,一般的にドラえもんに侮辱的な意図があるとは認識しがたく,作業員にも悪気はなかったのであって,精神的苦痛は小さいと反論していたということでした。
 最終的に,建設業者側が施主に対して和解金30万円を支払って解決したということでした。

 私も仕事柄建築関係の事件を受けることはよくありますが,訴訟まで至るケースは論点でもめるケースのほかに精神的な面で納得いかないということもあります。
 というのは,やはり建物というのは一般的に高額で,この建築ないし売買の契約を結ぶには相当の覚悟が必要であって,そこにいい加減な要素を見つけると自分の覚悟を蔑ろにされたと考えるからです。
 基礎が神聖かどうかは評価の問題はあるとしても,一世一代の買い物のつもりで覚悟を決めて高額な買い物をしたにもかかわらず,携わる業者の対応がいい加減ないし不誠実であったとすれば,もはや契約を全て撤回して別の業者に変更したいと考える気持ちは理解できます。
 今回の件では,ドラえもんの落書き部分は取り除かれたということですが,それで済む問題でもなかったでしょう。
 この問題が生じさせた不信感というのは,見えない部分に関する施工をいい加減にやっている可能性を感じさせるものであり,この物件の建築全てに対する信頼を損ねるものだったと思います。
 そして,引き渡しを受けた後も気持ちよく住むことが難しくなってしまう人もいるかもしれません。

 そして,訴訟に至ったということを考えると,裁判外の交渉では建設業者は施主が納得するような提案を出来なかったのでしょう。
 裁判所という第三者が間に入って初めて間をとる結論に至れることもありますし,具体的な交渉経緯を知らない私にとって誰の努力が不足していたのかはわかりません。
 ですが,建設業者としては,裁判外で話を付けていればこうしたニュースにもならず名声が落ちることもなかったと考えると,今回の一件で支払った慰謝料以上に受けるダメージは大きかったのではないかと思います。

 裁判における建設業者の反論ですが,もし私が同じ立場だったらやはり同様の反論を展開せざるを得なかったのではないかと思います。
 ですから,この反論を見て一般常識的にどうかという見解もあろうかと思いますが,同業者として私はこの反論は仕方がなかったと思いますし,こういった反論をしなくて済むように裁判前に解決を図るべきだったのではと思ったりもしました。

 ちなみに,別に名誉が傷つけられたわけでもないのですが,何となくここで話題に出てきたドラえもんがかわいそうだと思いました。


 今日の阪神ですが,メッセンジャーさんが頭部死球で退場になるなど荒れた展開の中,9回2アウト満塁からドリスさんが抑えを失敗して逆転負けを喫するという極めてシビアな展開でした。

 メッセンジャーさんの頭部死球ですが,松井雅人さんには本当に申し訳なかったと思います。
 そのまま運ばれていましたし,容態が気になるところです。
 松井さんは,捕手というポジションなだけになかなか替えの利く選手でもないですし,中日さんに与えたダメージは想像以上に大きいかもしれないと思うと申し訳なく思います。

 その後,大山さんが今日2本目のホームランで勝ち越しをしまして,このまま勝てるのかと思いきや,上記の通りドリスさんの抑え失敗でした。
 ヒットを打ったアルモンテさんの満塁での打率の高さを褒めるべきか,それともドリスさんの不安定さを責めるべきかというところですが,私は敢えて今季これまでよく不安定な投球をしてきたドリスさんを責めたいと思います。
 ドリスさんは,抑えに成功した試合でも後1本のヒットで同点ということはままありましたし,抑え投手としての安定感に非常に欠けていると思います。
 勝利の方程式として,抑え投手の固定はチームにとっては大事だとは思うのですが,9月のこの局面においてその方程式にこだわるのではなく,調子のいい投手を順に出すことを念頭に置くべきかと思います。
 今の阪神の中継ぎ投手で調子がいいのは藤川さんと能見さんであり,特に能見さんを推したいところです。
 首脳陣としては,こういった本来勝てる試合を落としたという責任を今一度よく見直してもらいたいと強く思います。

 しかし,去年を思い起こしても,9月の大山さんはよく打ちます。
 いきなり打線の軸に据えるのは早いとは思いますが,遅すぎるとはいえ大山さんの復調はチーム上昇の材料になっていくことと思います。
 ここまで来たら調子のいい選手を起用しないわけにはいきませんし,それこそ首脳陣の腕の問われるところでしょう。
 明日以降は,このようなもったいない試合を取りこぼさないよう期待しています。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:13

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