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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,赤信号中で横断しようとした自転車の運転手が自動車にはねられて亡くなった事件に関する判決についてのものがあったので,取り上げてみました。

 この事故は,自動車側の信号が青の状況で進行したところ,赤信号で横断しようとした自転車をはねてしまったというものでした。
 これについて,自動車運転処罰法の過失致死の罪に問われて刑事裁判が行われていましたが,徳島地裁は無罪判決を下したということでした。
 裁判官は,自転車が赤に従って横断を差し控えるものと期待,信頼するのが通常である,前照灯の光や反射板を踏まえても自転車の存在を予見できたか疑いが残るとして,自動車側の過失を認めることはできないとしました。

 この事故については,まず言うまでもなく結果が極めて重大であり,遺族の方にとってはどのような形ではあれ自動車側に責任をとってほしいと考えるように思いますし,その気持は非常に良く理解できるところでもあります。

 一方,自動車運転者側においては,信号に従って進行したところで,信号無視をした自転車と衝突した場合でも責任を追及されるのであれば,信号はなんのためにあるのかというように思うところでもあります。
 私自身車を運転しますが,信号に従わずに事故を起こした際には言語道断であるものの,信号に従って運転して事故が起こった場合にも責任を追及されるのはなかなか厳しいものがあるという認識を持ちます。
 そういった自動車運転者の立場としては,この判決は非常にありがたく思いますし,もしもこれで有罪になったとすれば信号だけでなく何を信頼して運転すればよいのかわからなくなりますし,今後の日本中での自動車運転全体に大きな影響を与えるところだったと思います。
 また,これで有罪となれば,歩行者や自転車側としては,信号を無視しても自動車側が悪いという認識を持ってしまう懸念すらあり,そういった意味でもこのような判決でありがたいと思いました。

 検察側は,この事件で有罪となるように考えて起訴したのだろうと思うのですが,一方で求刑が罰金30万円という,人が亡くなった事故にしては非常に低いものであり,弱気な態度も垣間見えるように思いました。
 もしも弱気な態度が根底にあるのであれば,もともと起訴をする必要があったのかということも疑問に思うところです。

 なお,記事からはわかりませんが,もしもドライブレコーダーがなければ,信号の色は運転者の方の記憶だけで勝負することになったでしょう。
 その場合,確たる証拠がないことになり,もしかしたら捜査機関からの取り調べでおかしな自白が取られてしまっていたかもしれないとも思いました。
 私が担当した事件でも,信号の色に関する確たる証拠がなく,被告人供述を裁判所が採用せずに有罪となったものもありました。
 そう考えると,やはり自動車にはドライブレコーダーが必須だと思いますし,これについては自動ブレーキ導入とともに法律で義務化してもいいくらいだと思っています。


 阪神の守屋さんですが,今日傷害の疑いで書類送検されたという記事を見ました。
 守屋さんは否認しているということですが,それなりに信憑性のある記事と写真が出てしまっており,これらを今後どのように対応していくのかが問題となるのでしょう。
 もしもこれが事実であれば,まずは謹慎,その上で最悪退団の可能性も否定できないと思いますし,民事ではなく刑事事件というのはそれだけ重大なものと受け止めるべきであると考えています。

 この件について,阪神の谷本球団本部長は,プライベートのことなので本人に任せるしかない,プレーに影響が出ないようにきっちりとやってほしいとコメントしたそうです。
 正直言って,このコメントは失敗だと思います。
 まず,刑事事件ということの重要性を理解しているとは言い難く,それをプライベートというのは認識の甘さを感じます。
 次に,上記の通り,少なくとも事実確認の上謹慎処分も見込まれることを考えると,プレーに影響という謹慎はないような前提で話をすることも,ことの重大性を認識できていないようにもとれてしまいます。
 もしかしたら,阪神球団としては,まだ守屋さんが一人で対応すればうまく収まると思っているのかもしれませんが,私としてはなかなか厳しい局面だと思っていますし,今季守屋さんが登板する機会すら失われることも大いに覚悟しているところです。
 少なくとも,プライベートとかいうのではなく,「事実確認をした上で,改めて対応する」と述べて,現時点では余計なことを言わないのが重要だと思いますし,その意味ではもう少しなんとかならないものかと思いました。

 守屋さんは,昨年大いに活躍した,やや遅咲きの選手で,ジョンソンさんとドリスさんが抜けた中継ぎ投手陣を引っ張る一人として期待されるべき存在でした。
 しかし,上記の通り,私は,少なくとも今季守屋さんが登板することは期待しないほうが良いと思っていますし,そうすると阪神の中継ぎ陣がかなり手薄になってしまうというように思っています。
 大半を新戦力などで補うことになりますので未知数の領域の問題が多いですが,こればかりはもはや仕方のないことだと思っています。
 いずれにせよ,この件の推移を見守るしかないでしょう。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:01

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