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2023.11.05 Sunday
 こんばんは。


 今夜、遂に阪神が日本一になりました。
 長い間望んでいたことが遂に実現しました。
 感無量とはまさにこのことだと思います。
 これを表す言葉をまだ捻出しきれずにいます。

 38年ぶりということですが、前の時はあまり記憶にないので、今回の日本一は私にとって初めての体験に近く、それゆえに実感を持ってこれが日本一なのだと感じました。
 長かった90年代の暗黒時代を思い出すと、ここまで長かったと改めて思いますが、ファンを続けているとこういう日が来るのだと思いました。

 今回の日本シリーズを思い返すと、本当にオリックスさんとは互角の戦いだったと思います。
 ともに投手力が高く、ミスをした方が大量失点して一気に不利になるというものでした。
 そのような中で、阪神は、オリックスさんの強さに何度も心を挫かれそうになりましたが、第5試合など8回に一挙6点を取って大逆転勝利を飾るなど、諦めない戦いを何度も見せてくれました。
 毎日の試合がとにかく五分五分で、終盤まで展開が見えない、緊張感が常に漂う、ファンでなくても非常に面白い試合を何度も見せてくれましたが、その中で特に心に残ったのは阪神の最後まで諦めない姿勢だったと思います。
 何事も諦めずに最後まで戦う姿勢が大事だということは理屈ではわかっていても、プロ野球の中でも最高峰の戦いにおいてここまで泥臭い大逆転を何度も見せてくれたことを思うと、私自身そういった精神についてわかっていたようで実践できていたのかと思うばかりです。
 近年は精神論でスポーツを語ることについて見直す流れがあり、私自身も精神論を前提に物事を強要することはどうかと思うものの、結局どんなことでも諦めない姿勢というものが勝負の最後を決めるものだとしみじみと実感しました。

 今日の試合を振り返れば、先発が青柳さんということで、それだけで負けたとしても趣深い試合だと思うところでした。
 というのも、今年の阪神は、大阪ドームで、青柳さんから始まった物語でしたから、原点に戻る試合だったと思ったからです。
 そして、青柳さんの投球ですが、5回まで投げきれなかったものの、私の期待した以上の投球を見せてくれました。
 今季は期待された活躍ができずにエースとしてのプライドを崩されて本当につらいシーズンだったと思われ、それだけに最終戦で勝ち星を付けてあげたかったのに叶わなかったことは残念でしたが、それでも最後の試合でここまで素晴らしい投球を見せてくれたのは来季につながるものだったと思います。

 また、登板した投手といえば、伊藤さんが汚名返上できたことはもちろんのこと、桐敷さんも最後の最後でよいイメージと経験をもって締められたことは非常によかったと思います。
 本当に素晴らしい投手なのに、来季に向けて悪い経験をもって最後とするのはよろしくなかったですから、最後の経験が成功で締められるのは来季の活躍につながるのではと期待しています。

 打つ方ですが、何と言ってもノイジーさんでしょう。
 MVPは近本さんで何ら異存はありませんが、今日の勝利の要因はノイジーさんというほかありません。
 以前から,阪神打線がなかなか決めるべき時に決められない決定力不足だったのは、打線の停滞した雰囲気を打者が引きずってしまうことにあると思っていました。今日のノイジーさんの場面など、普通の打者が立てば相当に緊張する場面であったことと思います。
 ノイジーさんは、昨日のホームランもそうでしたが、そういった場面を考慮するのだろうとは思いつつも、いい意味で阪神という球団の雰囲気にとらわれずに自身の打撃をすることができる選手だったと思われ、そうであればこそ昨日やこういう場面でホームランが打ててしまうのだろうと思います。
 正直言って、成績を数字で見ればノイジーさんとの来季の契約はなかなか厳しいだろうと思わずにはいられません。
 ですが、こういう風に打つべきところで打つ活躍をしてくれるところを見ると、来季契約しないわけにはいかないだろうと思いました。

 一方、宮城さんは、2戦目でしてやられてしまったため、正直言って今日はかなり苦戦すると心配していました。
 しかし、ノイジーさんのスリーランで一気に大量失点してしまって流れができてしまったからか、らしからぬこととなってしまったと思います。
 昨日の山本さんは、第1戦では攻略できたものの、第6戦では完全に抑え込まれてしまいましたし、結局いい投手と当たったときにはお互いの調子の良し悪しや流れなどで勝敗が左右されるということなのでしょう。
 紅林さんや宗さん、頓宮さんなど素晴らしい打者も多くそろえていて、オリックスさんは本当に強いチームだったと改めて思います。
 今日はノイジーさんのホームランで阪神に大きな流れが来てから、それを手放さずに逃げ切れたので勝てたものの、もしも逆に3点を先制されていたとすれば逆の結論になっていただろうと思っています。
 それだけに、7戦まで行き着いたこともそうですが、本当に強い相手だったと賞賛したいと思います。

 こういう経験は滅多にできないので、これから時間をかけてよく分析したいと思いますが、うれしさとは別に本当に今回のシリーズは近年まれに見るレベルで本当に楽しかったと改めて思いますし、両チームに感謝したいと思います。
 そして、結果として日本一となった阪神、本当におめでとうございます。
 今年1年、年始からここまでこれだけ楽しませてくれてありがとうございました。
 これだけのイベントがありましたから、とりあえず来季のことは今は全く考えずに、喜ぶこととします。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:35

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