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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,100円ショップで100円を強盗したというものがあったので取り上げてみました。

 本日午後7時頃,神戸市の100円ショップに刃物を持った若い男が押し入り,レジ作業をしていた女性を「金を出せ」と脅したそうです。
 女性は,落とし物としてレジに置いてあった100円硬貨1枚を手渡したところ,男はそれを受け取って逃走したということでした。
 警察によると,男は中学生か高校生と見られ,半袖半ズボン姿,刃物は果物ナイフに似ていたそうです。

 このニュースを見ていて,まず思ったのはこの女性店員の度胸でしょうか。
 刃物を突きつけられるという緊張する場面で,100円硬貨1枚を差し出して済ませようとするのは常識的にはなかなか難しいと思うでしょう。
 人によっては,犯人を挑発する行為と捉えられるようにも思います。
 しかし,それを実行する度胸が大したもので,結果それで済んだからよかったものの,もしも済まなかったら大変危ない行為だったと思いました。

 女性がこのような行為に出たのは,店への経済的損害を防ぐためだったのでしょうか。
 普通は,強盗がやってきたらレジの金を渡すというパターンが多いと思いますが,レジに置いてあった落とし物の100円硬貨1枚を差し出したというのですから,そもそもレジを開けなかったのでしょう。
 その理由は分かりかねますが,もしかしたら店の売り上げを渡すということに対して強い抵抗があったのかもしれないと思いました。
 その考えは従業員としては立派だと思うのですが,できればもう少し自衛についても考えてほしいですし,その点のマニュアルを作っておくべきであろうと思いました。

 しかし,犯人が獲得したのは100円硬貨1枚にもかかわらず,成立する罪名は強盗であり,ある意味被害額と罪名が釣り合いがとれないと思います。
 それは,釣り合いがとれるような被害額にせよという意味ではなく,単純に愚かな行為であるという意味です。
 見た目通り少年であれば,その釣り合いに関する感覚がなかったのかもしれませんし,もしかしたら強盗という行為自体に怯んでしまった状態で実行したためにこういった結果でも撤退を余儀なくされたのかもしれません。
 また,目を付ける場所も,100円ショップという比較的安価な品物を取り扱う店ではなく,もう少し高価な商品を取り扱う店の方を選択することが合理的なように思われ,その点からもあまり成熟した考え方をできない人が行ったように思いました。
 もしも,強盗行為自体に舞い上がっていたのだとすれば,防犯カメラの画像を分析することによってたくさんのボロが出てくることが予想され,私は何となく検挙はそんなに遠くはないような気がしました。
 どんな理由があるにせよ,愚かなことには変わりなく,相応の処罰ないし処分を受けることとなるでしょう。


 今日の阪神は,まさかの最強ソフトバンクさんにサヨナラ勝ちでした。

 サヨナラの直接的な立役者は福留さんでした。
 日米通算2000本安打まであと少しでしたが,今日は3安打打ってくれたため,一気にあと5本まで迫りました。
 最後の打席はバットに当てればチャンスが広がるという得点圏に走者がいる場面でしたが,最近の阪神は得点圏に走者がいても打てないという勝負弱さが大変目立っていました。
 そんなところで,当てただけというバッティングではありましたが,うまくショートを抜けてくれてサヨナラ勝ちとなりました。
 この場面で,バットに球を当ててくれるのが福留さんの力だと思いますし,率直にすばらしいといわせて頂きたいと思います。
 このような勝負強いバッティングは今の阪神には非常に大事です。

 また,実質的に勝利を演出したのは北條さんでした。
 北條さんは,今日は痛恨のバントミスがあり,毎度何かでやらかすイメージが付いてしまっていた北條さんについてここでこれをやるのかと思っていました。
 しかし,北條さんは,やらかす反面,何かいいこともやってくれるのですが,それが今日9回2アウト走者なしという場面で出ました。
 この場面,誰もが延長戦を覚悟するところでした。
 しかし,後述するとおり,阪神の投手陣は,安藤さんや高橋さん,藤川さん,ドリスさんといったいつものメンバーは既に出してしまっており,延長戦に行った時には強力ソフトバンク打線を抑えきれるか非常に不安でした。
 そんなところで,北條さんがあのサファテさんに粘り強く球を投げさせ,最終的にヒットを打ってくれたというのは,非常に大きかったと思います。
 結局あのヒットがなければサヨナラはなかったですし,裏の立役者は北條さんだったと思います。

 さらに,代走俊介さんもすばらしかったです。
 9回2アウトから北條さんの代走として出場しましたが,そこから早速2盗を決め,さらに福留さんの当たりでホームまで突っ込んできてサヨナラをもぎ取りました。
 あのセーフの要因は,コリジョンルールと俊介さんの走塁技術によるものと思います。
 コリジョンルールがなければ,捕手はいい位置取りをしてアウトにできていたでしょうし,俊介さんも自信を持って突っ込めなかったかもしれないと思うと,最後の微妙な勝敗を分けたのはコリジョンルールが心理的に作用したということは大いに影響したと思います。
 ただ,コリジョンルールだけで語れない,俊介さんの走塁技術は賞賛でしょう。
 三塁を駆け抜ける場面,そして捕手をかいくぐって本塁に入る場面とこれがプロの技術と思いました。
 正直言って,これで俊介さんを直ちにスタメンというのはちょっと違うと思いますが,それでも俊介さんのような技術を持った選手が控えにいるというのは選手層の厚さが違うと改めて実感しました。

 投げる方は,藤浪さんが強力ソフトバンク打線を2失点に抑え込んだのが大きいと思います。
 チャンスの場面で代打狩野さんというのは監督采配として妥当なので仕方なかったと思いますが,それでも最近の藤浪さんの転び方があまり見られずに6回をよく抑え込んだと思います。
 藤浪さんに勝ちは付きませんでしたが,それでも藤浪さんの活躍なくして今日の勝利はあり得なかったと思います。

 中継ぎ陣については,皆よく仕事をしたと思います。
 特に,藤川さんは,140キロ後半のストレートがゾーンに適度に入るようになり,結構武器になっていると思います。
 ストレート主体の投球で押して行ってますが,先日の打たれたシーンはフォークの抜けた球だったりしていたのを思い出すと,個人的には自信のあるストレートを主体に投球を組み立てるのは正しい選択だろうと思っています。
 また,今日のドリスさんを見ている限りでは,ドリスさんは十分計算できる投手だと思います。

 ただ,7回には高橋さんだけで終わりにできず,安藤さんまでつぎ込んでしまったのは,問題だったと思います。
 結果的に正しかったですし,試合も勝ちましたが,それでももし延長戦になった時は,7回に阪神が自信を持っている2投手をつぎ込んだことはきっと後悔していただろうと思うのです。
 今日は7回の安藤さんを回跨ぎさせなかったので,その点については評価したいのですが,それでも投手起用についてはもう少し慎重になってもという思いがありました。

 私は,強力ソフトバンク打線を前にして大量失点をし,かつ1点も取れずに負けるということを覚悟していたので,今日の善戦,そしてサヨナラ勝利というのは非常にうれしく,今のところでは今季の5本の指に入るよかったゲームだと思っています。
 この3連戦の投手は藤浪さん,岩貞さん,メッセンジャーさんという阪神がもっとも自信を持って送り出せる3枚看板ですから,並の球団であれば3タテも可能なところでした。
 しかし,そこはソフトバンクさん相手なので,正直言ってこの3投手を擁しても3タテで負けることを覚悟していただけに,今日の1勝は極めて価値の高いものと考えております。
 そして,明日の岩貞さん,明後日のメッセンジャーさんの調子次第では,もしかしたらの3タテもあるのではと秘かに期待をしているのですが,とりあえず明日の岩貞さんもいい投球をしてもらえるように心から願っています。
 そして,願わくば,明日明後日で福留さんの2000本安打が見られたらというように思っています。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | ニュース | comments(1)  | trackbacks(0) | 00:12
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