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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,犬の散歩トラブルから相手を殴った傷害事件の刑事裁判において,正当防衛の主張を認めて無罪判決が下されたというものがあったので,取り上げてみました。

 男性が犬の散歩をしていたところ,日頃からトラブルになっていた被害者が前に立ちふさがったそうです。
 男性は,被害者の自転車を数回蹴ったところ,被害者が何度も殴ってきたため,男性が右手を突き出したということでした。
 結果として,その手が被害者の顔に当たり,被害者は転倒して全治約6ヶ月の重症を負ったということでした。
 この事件について,男性は正当防衛の主張を行い,さいたま地裁はその主張を認めて無罪判決を下したということでした。
 地検は控訴をするか否か含めて今後検討するようです。

 正当防衛は,「急迫不正の侵害」に対して「自分または他人の生命・権利」を「防衛するため」「やむを得ずした行為」について違法性がないと評価するというものです。
 判決内容が分からず,詳細な事情も分からないため,この正当防衛の要件のうちどれが争点になったのかは正確には分かりませんが,おそらく「防衛するため」「やむを得ずした行為」という点について問題になったのではないかと思われます。

 「防衛するため」という要件は,自分の行為について防衛をする意思があったことまで必要かどうかが問題となっておりましたが,近似の判例では防衛の意思を必要とし,「急迫不正の侵害を認識しつつ,これを避けようとする単純な心理状態」があればよいとされております。
 本件の男性の行為ですが,被害者に殴りかかられたことに対して右手を突き出したということですから,殴りかかられたという「急迫不正の侵害」を認識し,それを避けるために単純に行ったと認定されたのではないかと思います。

 「やむを得ずにした行為」ですが,防衛のために行った行為が侵害の強さに応じて相当な行為であったということを求める要件です。
 本件では,殴りかかられたとはいえ,右手を突き出した行為の結果が全治約6ヶ月と重いものであったことから,相当な行為であったといえないのではないかと問題になったのではないかと思われます。
 その判断過程がどのようなものであったのかは分かりかねますが,もしかしたら被害者から殴られた回数やその程度が著しかったり,もしくは右手を突き出す行為自体の危険性が乏しいものであったりしたのかもしれません。
 その辺りは想像の域の問題であり,実際にどうだったのかは分かりません。

 ちなみに,防衛行為が過剰な場合は過剰防衛として,違法性は認められるものの刑が減軽されたり免除されたりすることがあります。
 ですから,もしも争点が行為の相当性のみであって,それを欠くという判断になるとすれば,過剰防衛が成立するという事案だったのかもしれません。

 詳細が分からないので現時点では何とも言い難いのですが,それでも今後の私の活動の参考になろうかと思いますので,関心を持って情報収集したいと思います。


 阪神と再契約されるかどうか問題になっているドリスさんですが,再契約の見込みが高いという記事を見ました。
 記事によれば,母国ドミニカでシート打撃に登板し,打者6人に45球を投げて無安打無失点だったということでした。
 スピードガンが作動しなかったため,球速は不明とのことですが,2三振,3ゴロアウトということで,球威はそれなりにあるようです。
 また,現地関係者はボールを受けた時にミットの衝撃を見れば分かると述べており,今のところ右肘の状態も問題なさそうです。
 阪神が現地に担当者を派遣し,今後本格的交渉に入るかどうかを判断していくそうです。

 ドリスさんの昨季の見事な投球を思い出すと,右肘の状態さえ問題なければ再契約すべき選手だと思います。
 むしろ,金本監督の昨季序盤の無理な投手運営のあおりを受けて怪我をしたように思われるので,そうだとするならば右肘にそれなりの回復の兆しを見いだしたのであれば1年くらいは様子を見るべきなのではないかというように思います。
 今季はマテオさんとメンデスさんの2枚看板で行く予定だったと思いますが,メンデスさんもよい投手だとは思うものの,やはり実績のあるドリスさんを優先してもらいたいと思います。

 ちなみに,もしもドリスさんと再契約するとなれば,一体外国人枠をどうするのかが問題になるでしょう。
 ファースト候補としてイデホさんを検討しているそうですが,もしもイデホさんがやってくるならば,おそらくイデホさん,メッセンジャーさん,マテオさんは確定で,残り1枠をドリスさん,キャンベルさん,メンデスさんで争うこととなるでしょう。
 そして,この3人であれば,おそらくシーズン序盤は試しにキャンベルさんをサード起用し,4月いっぱいから5月前半までに日本野球に馴染めなそうであればドリスさんかメンデスさんを据えることになるのでしょう。
 ただし,早い段階で中継ぎ崩壊の憂き目にあった場合は,キャンベルさんがよほどよい出来でない限りは中継ぎ2人のどちらかが上がってきそうに思います。
 そして,メンデスさんとドリスさんであれば,状態にもよりますが,おそらく優先順位は実績あるドリスさんでしょうから,もしもドリスさんと再契約となれば活躍までそんなに長い道のりではないと思っています。

 ゴメスさんとの契約を早々にしないと判断してやや後悔気味の阪神ですが,せめてドリスさんは確保してもらいたいものです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:55
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