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2018.09.05 Wednesday
 こんばんは。


 今日,かつて阪神にも在籍していた新井さんが今シーズン限りでの引退を発表しました。

 今は41歳ですし,今季は足を痛めてずっと試合にも出ておらず,その後出場した1軍での成績も振るわなかったことから,引き際の時期としては妥当だったようには思います。
 ただ,みんなから愛された選手なだけに,非常に残念な気持ちはあります。

 新井さんは,もともと器用な選手ではありませんでしたが,常に全力で取り組む姿勢があり,それもあってホームランバッターとしての頭角を現していきました。
 金本監督に心酔しており,FA権取得後は金本監督を追う形で阪神にやってきました。
 阪神でも中軸打者をつとめましたが,不振も多く,外国人選手などにその地位を奪われるなどしたところで自由契約を申し入れて広島さんに復帰しました。
 広島さんに復帰して以後は,それまでの阪神での不振は何だったのかというくらいの活躍をして勝負強い打者として登場するようになりました。
 阪神にとって手強い打者として現れ,それを見るたびに阪神は水が合わなかったのかとしみじみと思ったものでした。

 新井さんの思い出といえば,私が球場に見に行った,金本監督の2000本安打記録達成の際に,お立ち台に一緒に上ったシーンでしょうか。
 金本監督は,2000本安打達成まであと1本がなかなか出なくて苦しんでおり,甲子園で達成しようとしていたのができずに横浜スタジアムまで来てしまいました。
 そして,横浜スタジアムで達成したところで,新井さんもその試合でいい場面で打っていたために同時にお立ち台に上がり,一緒に掛け合い漫才を演じたということがありました。
 あの時の新井さんを思い出すと,いつも一生懸命で,コミカルな動きが多く,いじられキャラではありつつも,周りにその一生懸命さが伝播するといういい存在だったと思います。
 いつも塁まで全力疾走で,そういった姿勢をベテラン選手が見せることはいい影響を与えていたことと思います。

 阪神時代は,打点はそれなりに高かったものの,この場面で決めてほしいという決定力についてはややかけていた印象でした。
 ネット上では,チャンスでのゲッツーがよくネタにされており,私自身その手の記事を見ながらうまいことをいいおると思いつつも,もう少し勝負強くてもいいだろうとも思っていました。
 それが,広島さんに戻ってから勝負強い打者として登場しまして,その後の判断打線の低迷ぶりを見ていると,阪神に来るとあらゆる打者が低迷するのではないかと危惧するほどでした。
 今でも,名だたる打者がなかなか活躍できない様子を見ると,あの阪神の雰囲気が打たせないようにしているのではと思ったりします。

 最近はあまり試合に出ていなかったため,シーズン終盤に引退試合で出てきたとしても,それまでと見る頻度があまり変わらないとして,引退の実感はあまりないのではと思います。
 おそらく引退を実感するのは,毎年正月明け恒例の護摩行で新井さんの火傷を見られない時でしょう。
 あれは毎年の季節の恒例行事のようなものであり,あれがないと年が明けたという実感も湧かないので,その時に本当の寂しさを感じそうな気がします。

 弟である良太さんは阪神のコーチをつとめていますが,新井さんも阪神で教えたりするのでしょうか。
 もしかしたら阪神にはあまりいいイメージもないかもしれないので広島さんで何かに就任するのかもしれませんが,これだけの実績のある人であればおそらく野球に関わっていくのだろうと思います。
 ひとまず,これまで楽しませてもらってどうもありがとうございました。
 シーズンの最後まで楽しませてくれることを願っています。


 今日の阪神は,広島さんとの対戦でしたが,阪神が勝ちました。
 昨日は粘って負けましたが,今日はいい試合で勝てました。
 最終的なスコアこそ大量点での勝ちですが,8回に阪神が得点するまでは5対3とまだまだわからない試合であり,それを単に逃げ切ったのではなく自ら中押しだめ押しを入れられるという,強いチームの試合運びを見せてくれました。

 最近の阪神の勝ち試合は,大量点をとって優位なまま終えるというものですが,今日の試合は,初回に4点をとったものの,すぐに2点とられてしまって,それからも点をとってはとられるというなかなか流れを掴みにくい展開だったと思います。
 そのような試合を勝ちきっただけに,今日の勝利は紛れもなく勝負強い勝ち方だったと誇りに思えるものだったと思います。
 その伏線が,昨日の粘っての敗戦だとすれば,このところの阪神は多少変わってきているのではと期待しています。
 特に,相手が強い広島さんだからこそ余計にそう思うのです。

 今日の阪神打線の主役は,勝負所で二度もタイムリーヒットを放った糸原さんだったと思います。
 糸原さんはまだまだ荒削りではあるものの,将来の阪神を担える打者になると確信しています。
 特に,このところ,野手は1年は活躍するものの,その後なかなか厳しい局面に立たされる選手が多い中,糸原さんの活躍は1年だけに止まらなかったですし,大きな怪我をしなければそれなりに活躍し続けてくれる選手になると大いに期待しています。

 また,初回にスリーランホームランを打った大山さんがいい流れを作ってくれたと思います。
 今季の大山さんは打席で苦しんでいますが,そんな大山さんのサードからファーストへの送球を見ると,やはり打撃が安定するならばサードスタメンとして使いたい選手だろうと思います。

 植田さんも,ようやく今日プロ初打点を挙げました。
 ヒットで挙げるのが理想的ですし,遅すぎるというきらいもありますが,それでも呪縛のように出なかった打点がようやく出たのですから,これから打点を積み重ねていける流れができたのではと思ったりします。

 今日は,岩貞さんに勝ちが付きましたし,望月さんなどの中継ぎ投手もなかなかよかったですから,試合展開も含めて阪神としては非常にいい日だったと思います。
 こんな日はなかなか続かないのは知っていますが,それでも終盤に弱い阪神にとって強い広島さんと連日いい試合が出来ているのは例年とは違うかもしれないという期待を持たせてくれるように思います。
 また明日も面白い試合を期待したいです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | スポーツ関連 | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:07
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