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2018.09.25 Tuesday
 こんばんは。


 今日の夕方のニュースは,貴乃花親方の引退届で問題で持ちきりでした。
 会見場で貴乃花親方は,協会から廃業の要請を受けたと主張し,また7月の理事会で決まった5つある一門のどこかに所属しなければならないという決定もその根拠の一つとなったということでした。

 このところ相撲協会の話題から遠ざかっておりましたが,数ヶ月前まではこれで持ちきりであったため,その悪い印象から,相撲協会が貴乃花親方に対して不当な圧力等をかけたのではないかと疑われているように思います。
 私は,その点については事実関係がわからないので何とも言い難いですが,どうやら7月の理事会で5つの一門のどこかに所属しなければならないという決定自体は事実のようで,それを前提に書いてみようと思います。

 この話題ですが,ちょっと前からネットで問題になっており,今月末に貴乃花親方が引退する可能性があるのではといわれていましたが,それが現実になったということでしょう。
 問題は,この理事会の5つの一門に所属しなければならないという決定がよいものかどうかですが,法的には非常に問題のあるもののように思われます。

 日本相撲協会は公益財団法人であり,税金も投入され,監督官庁もある,いわば公の団体です。
 公の団体である以上,思想信条の自由や公平性等について保障されるべき重要な概念となろうかと思います。

 ここで,どこかの一門に所属しなければならないという決定ですが,一門への出入りが比較的自由なものであれば,形式上加入を義務づけるに過ぎず,特に各力士や親方の業務継続において問題はないと思います。
 しかし,もしも一門ごとに伝統や思想信条があり,それらを受け入れるのでなければ加入できず,一度加入してしまえば容易に脱退も出来ず,他の一門に再加入も出来ないとなれば,事実上伝統や思想信条を強要することになると思います。
 そのようなことは思想信条の自由を押しつけることにもなりますし,相撲協会から追い出したいと思った人に対しては一門に入れないという措置を講じることで実現できてしまうことにもなり,制度として不公平であることは明らかだと思います。
 特に,一門に加入するにも条件,例えば何らかのことを認めるようにという条件を突きつけられたとすれば,やはりそれは意に沿わないことを飲ませるように,何らかの強要をすることにもなりかねないようにも思われます。

 これを私立の一団体がやっていたとすれば,その団体を離れて活動すればいいだけだと解釈する余地もあると思います。
 しかし,公益財団法人は,上記の通り公の団体であり,思想信条の強要,不公平は許されないものとなるでしょう。
 それゆえに,公益財団法人である以上,5つの一門に加入しなければならないという決定について,なぜそのような決定がなされたのか,理由をきちんと公に説明する義務があると思います。

 報道だけではよくわからない部分が多く,今回は理事会の7月の決定を前提に論じるしかなかったので,実際世間が求めているような悪者がいるのかどうかは私にはわかりません。
 ただ,公益財団法人という性質上,それに従った運営をしてほしいと思いますし,それができないのであれば行政側においてある程度の対応がなされるべきかもしれないとも思いました。
 また,少なくともこういった騒動が生じることで,再び相撲協会に対して非難の目が向けられることになるわけですが,これは7月の決定時点で予想されたものだとも思いますし,相撲協会としてどのように手を打つつもりか考えていたのだろうかと思ったりもしました。


 今日は試合のなかった阪神ですが,これから連戦が控えているので,嵐の前の静けさといったところでしょうか。

 そんな阪神について,既にオフでのFA市場に関するニュースが出ております。
 今回の目玉は丸さん,浅村さん,西さんで,メジャーの岩隈さんも時々話題に挙がっています。

 特に,浅村さんと西さんについてはよく目にしますが,打撃を考えると浅村さんは非常に魅力的であるものの,ポジション的には悩ましいです。
 現状,同じポジションに,糸原さんと北條さんがおり,両者ともそれなりに育ってきていますから,彼らをスタメンから落とすのは非常にもったいないという気もします。
 また,サードに回すにしても,サードにはのびしろの期待される大山さんもいますので,やはり非常に難しいように思います。
 阪神の野手の空きポジションはファーストと外野で,特にファーストの大砲は必要性が高いと思われます。
 そうなると,今の阪神のニーズと浅村さんは若干合わないように思われ,宝の持ち腐れになってしまう懸念もあります。
 一方,西さんは投手ですから,何人いてもありがたいですし,是非とも獲得したい選手と思います。

 問題はやはりファーストであり,ロサリオさんが残留するか,誰かを取りに行くのかということでしょうか。
 ロサリオさんも外角の球に対応できるようになれば十分活躍の芽はあると思いますが,それが来季に出来るのかは未知数でしょう。
 今の高額年俸を支払うことは球団としては難しいでしょうから,せめて1億円以下で残留してくれるならばまだ来季検討の余地はあるかと思うものの,ロサリオさん側が納得してくれないような気もします。
 よく見かけるのは,1年越しで中田翔さんを獲得する話題ですが,問題は中田さんが阪神のプレッシャーに耐えられるかでしょうか。
 中田さんがいいバッターなのは言うまでもないのですが,好不調の波がある選手なので,不調時に阪神ファンの強烈なプレッシャーがどこまで悪影響を及ぼすのかが問題でしょう。
 これがさほどでもないのであれば,是非とも獲得してほしいと思うものの,昨年はあまり成績が振るわなかったために獲得を見送ったという経緯もあり,阪神加入後にそれが顔を出してしまいはしないかと危惧もあります。
 とはいえ,ファーストを何とかしないと,阪神打線はどうしようもないですから,球団側にはよく検討してもらいたいものです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:08
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