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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら、仙台地裁で、大麻取締法違反を問われた男性の判決で、違法収集証拠排除によって無罪判決が言い渡されたというものがあったので、取り上げてみました。

 事件は、コンビニ駐車場の車内において大麻を所持していたというものでした。
 警察官が大麻押収以前に職務質問を行った際、令状がないにもかかわらず男性のいた車のドアを無断で開けたり、逃走しようとした男性を警察官3人がかりで路上に押しつけて四つん這いにさせりなどしたということでした。
 このうちドアを無断で開けた行為について、任意手段としての所持品検査の許容限度を超え、違法との評価を免れないとしました。
 また、路上に押さえつけた行為については、職務質問のために許される限度を超え、違法の程度は高いとしたということでした。
 その上で、大麻を押収した手続きについて、令状主義の精神を没却する重大ながあるとして、ここで押収した大麻を証拠排除した上で、無罪判決を言い渡したということでした。

 違法収集証拠排除の判決が下される際、よく見る見解としては、犯罪行為があったにもかかわらず、捜査機関の違法行為があったことを理由に無罪となるのは解せないというものです。
 確かに素朴な感情からはそのような考えは理解できるところですが、一方でこれを是として有罪判決を下してしまうと、結局違法な捜査をしても結論は変わらないのだから問題ないというようになってしまうように思います。
 多くの警察官は真面目で、そのようなことをするような方々ではありませんが、それでも数少ない捜査における違法行為は戦後からずいぶんたった今でも散見されるものであり、やはりそれを肯定してしまえば普通に生活する人たちの日常を脅かす要因となりかねないとも思います。
 その意味では、無罪という結果に納得できないという考えは理解できるものの、やはり違法収集証拠排除という結論は妥当ではないかと思うのです。

 違法収集証拠排除を争う場合、最も難しい問題は立証です。
 基本的に、捜査を受けるのは突然ですから、録画や録音等の準備をしているケースは少なく、多くの事件において被告人の証言に頼る部分が多いこととなります。
 一方、証言に頼る場合、捜査を担当した当該警察官にも法廷で話を聞くことになりますが、その警察官が嘘をついた場合、果たしてどこまでその嘘をひっくり返すことができるのかというのが大変難しい問題となります。
 突然受ける捜査において、嘘をつかれた場合にそれを嘘だといえるだけの状況や証拠などない場合が多く、そうなると丹念に各証言の矛盾点等を洗っていくしかない場合が多く、なかなか大変なことが多い印象です。
 それだけに、この事件について思うこととしては、違法な捜査に関する立証が大変だったろうということであり、それを叶えるために弁護人はずいぶん努力をされたのだろうと思いました。


 阪神の岩田さんですが、先日コロナ陽性の判定を受けたものの、その後陰性判定を受け、自主練を再開したということでした。
 岩田さんといえば、糖尿病の闘病が大変なところでコロナ陽性ということでしたから、大変心配していたのですが、この結果に安堵しています。
 岩田さんは基礎疾患があるだけにかなりコロナに気を遣っていたでしょうが、にもかかわらず感染してしまうわけですから、もはやどこで感染してもおかしくないのだろうなと思いました。

 今季の開幕投手ですが、案の定西さんのようです。
 阪神で一番よい投手は西さんということでもはや争いはないでしょうから、この結果は妥当だと思いますし、今年も大いに期待しています。
 西さんを脅かす存在が出てきてくれるとうれしいところではありますが、それまではエースとして存分に活躍してほしいと思います。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:14
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