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2015.01.09 Friday
 こんばんは。

 これまで何度か今季の阪神のチーム編成に当たって,鳥谷さんの残留問題について触れてきましたが,今朝鳥谷さんが残留するという一報を聞きました。

 鳥谷さんにとっては,これまで夢に見ていた舞台であったメジャーリーグですし,結果としてそれを諦めて阪神に残るという決断をしたわけですが,その決断に当たっては大変多くの問題について悩んだことでしょう。
 どのような結論になろうとも,阪神にこれだけの貢献をしてくれた鳥谷さんに対しては敬意を表す以外になかったのですが,それでも残留となれば素直に嬉しいというしかありません。

 正直言って,鳥谷さんのいない今季の打線を考えると,これまでと比べて迫力不足は著しかったです。
 また,守備の面でも,これまでも何度か触れてきた通り,コンバート問題があり,大和さんを中心に,西岡さんや上本さんなど多くの人たちを悩ませてきてわけで,それらの問題がひとまず終息することとなったわけです。

 ですから,鳥谷さんの残留は,彼の人生だけでなく,チームメイト,チームの勝利という数多くの問題に多大な影響を与えることとなり,それらについてひとまず良好な方向での大きな影響のある結論になったのだと思います。

 鳥谷さんにとっては,挑戦のチャンスを見送ってしまったわけで,年齢的にもおそらく今後そのチャンスが巡ってくる可能性はかなり低いのだろうと思います。
 それは人生において時には後悔という形で現れることもあるでしょうし,今後メジャーで活躍する日本人内野手が登場した時には辛い気持ちになることもあろうかと思います。
 ですが,それらをよく理解した上でこの結論に到達したのでしょうから,もはや鳥谷さんにおいてはメジャーのことは一切忘れて頂いて,阪神に執心して頂きたいと強く思います。

 そうすると,これまで何度も話題になっていた守備位置の問題ですが,鳥谷さんがショートに収まるとなると,大和さんはセンター,上本さんがセカンドとなるでしょう。
 とすると,西岡さんは二遊間をめざすということですが,サードにつく可能性が高く,サードの守備において新井良太さん,今成さんらと争うこととなるでしょう。
 一応今季の陣容が大体確定したわけで,これらのレギュラーポジションを押さえる人たちを脅かすべく伊藤隼太さんや俊介さんなどが控えとして鍛錬を続けるということとなるのでしょうか。

 ただ,現時点ではそのような陣容でまとまったものの,鳥谷さんがFA宣言したことによって鳥谷さんの抜けた後をどう解決すべきかという問題提起がなされたことへの回答は出ておりません。
 鳥谷さんもそこそこの年齢ですし,かついくら怪我で休みにくいからといって今後もずっと出場し続けてくれるとは限りません。
 そうすると,今のところ鳥谷さんがショートに収まってくれているものの,その後のことは当然考えなければならないでしょう。
 できれば,大和さんがセンターに収まった状態で,西岡さんの肘の状態が回復したところで収まるというのが理想的な状態でしょう。
 ただ,そのためには西岡さんの体調の問題もあり,直ちにそれを是とする訳にはいきません。
 また,陽川さんのような有望な若手もおりますし,そういう人たちに経験を積ませて底上げするというのも十分検討に値すると思います。
 むしろ,長期的なチーム編成を考えれば,若手育成を視野に入れることは必要であると思いますし,積極的に有望な若手を起用してもらいたいと思います。

 最後に,鳥谷さんの残留を見ていて,つくづく中島さんがオリックスさんに行ったことはお互いのためになったと思いました。

 もしも中島さんが阪神に来たら,おそらくサードは中島さんが収まると思いますが,そうすると西岡さん,新井良太さんなどが収まる先がなく滞留します。
 中島さんの契約にはスタメンの確約も含まれているのではという話もありましたが,そうするとサードにはスタメン争いが生じないこととなり,これだけの人数の人材に競争させないという大変もったいない事態が起こることとなるところでした。

 また,もしもスタメン確約が契約に含まれない場合,鳥谷さんが残留すると,中島さんはサードのポジションを結構な人数で争うこととなってしまい,もしかしたら出場機会が減少してしまうかも知れません。
 そうなると,せっかく活躍の場を求めて日本に帰ってきたところで,その場もないとなれば,中島さん自身も辛かったろうというようにも思うのです。

 中島さんの潜在力は実績の物語るところで,それを存分に発揮する場がオリックスさんであれば,現時点では私は結果としてよいところに収まったのではと思っております。

 とりあえず,陣容も固まったところで,今季の阪神の躍進を期待したいと思います。
 特に,黒田さんが帰ってきて,マエケンさんと大瀬良さんの3本柱を擁する広島さんは非常に手強く思いますから,ここから何とか互角以上の戦いをできるように戦力を整えていってもらいたいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 18:05

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