こんばんは。
昨日新井兄さんが大減俸の提示を受けて退団の可能性があるということを述べましたが,今日その新井兄さんが阪神を退団するということが正式に発表されました。
新井兄さんによれば,年俸提示については不満があるというわけではなく,あくまで競争のできる環境を欲するということでした。
正直言って,阪神に残ったとしてもスタメンをとることはできなかったでしょう。
ファーストはゴメスさんが固定になることは明らかですし,サードについても西岡さん,今成さん,新井良太さん,場合によっては中島さんが守ることになりそうです。
阪神にはこれだけの厚い層のメンバー十分ポジションを競争できる環境はあったと思いますし,競争できる環境を欲するというのは私は納得できません。
ですから,私はその理由が新井兄さんの本当の理由なのか,少々思うところがあります。
私は,新井兄さんは,スタメンで出られるチームに行きたいというのが最大の理由だったのではないだろうかと思います。
というのは,昨日も述べたように,新井兄さんは1打席で真価を図るような人ではなく4打席立って初めて能力を発揮できるタイプの方だと思いますし,2000本安打まであと146本というところでスタメンで出場できなければあと何年もかかってしまうことが考えられるからです。
特に,2000本安打は彼だけでなくプロ野球の打者をしている方にとっては非常に大きいウエートを占めるものなのではないかと思われます。
そういう新井兄さんが出場機会を求めて他球団に移るという決断をしたことについては,残念ではありつつも,見送るしかないでしょう。
新井兄さんは,阪神ベンチにいるだけでも何だか明るい気持ちにさせてくれる雰囲気があったように思います。
守備一つをとっても,少々危ういところもありましたが,エラーしていろいろと言葉を投げかけられても何だか許せるという雰囲気もあったと思います。
成績面では,何度か申し上げているとおり,点を入れてほしい時に入れるという決定力には欠いていたように思います。
しかし,流れがある時にはどんどん打っていく方で,何度か打点王もとっていますから,潜在力はある,あとは決定力さえあればという方でした。
もちろん,何度も決定的な場面で決めてくれたことはありますが,やはり4番でかつ主砲,高額年俸となるとかかる期待も必然的に膨らんでくるもので,チャンスの場面でゲッツーを打つところばかりが思い返されます。
もっとも思い出に残っているのは,金本先生が苦しみながら2000本安打を打てた試合で,一緒にお立ち台に立って掛け合いをした時でしょうか。
私は,あの日に横浜スタジアムにおり,現地で見ていたのですが,あの時の新井さんの活躍を忘れられません。
金本先生はいろいろと言ってはいましたが,かなり2000本目に苦しんでいましたし,おそらくそんな試合で活躍してくれた新井兄さんに感謝していたのだろうなと思いました。
そんな新井兄さんが去ってしまうことは非常に残念ですが,上記の通りスタメンで活躍できる場を見いだすために阪神を発つのであればやむを得ないのだろうと思います。
また,阪神にいても代打生活でしょうから,そうなるくらいであれば他球団で活躍してくれた方がよいようにも思います。
では,新井兄さんが行きそうな球団はどこかということですが,おそらくセリーグはいずれもファーストが埋まってしまっているため行き場がないように思います。
もちろん代打要員であればほしいという球団もあろうかとは思いますが,それならば阪神にいても一緒でしょうし,おそらくセリーグはないのかなと思います。
パリーグですが,ソフトバンクさんとオリックスさん,西武さんはほぼ決まっていると思いますが,ロッテさんの井口さんは今年は成績が衰えていると言わざるを得ず,日ハムさんと楽天さんは未だ固定できずという状態だと思うので,私はロッテさん,日ハムさん,楽天さんのいずれかになるのかと思います。
もちろん,パリーグはDHがあるので他の球団,特に西武さんなどはありうるようにも思いますが,どちらかというと私は前記3球団の方が可能性があるような気がします。
あとは,新井兄さんの評価がどの程度になるかというところでしょう。
正直言って,阪神に来てからのホームラン数は物足りないといわざるを得ず,4番打者としての働きを期待するのはどうかという意見もあるかも知れません。
また,打率も,今年に限っていえば2割4分台と,代打にしても芳しくはありません。
しかし,打点が31と,代打の割には高いという評価ができると思いますので,それなりに決定機のありそうな5番6番打者としては十分期待できるように思います。
決定力については再三述べるように問題があることは否定しませんが,それよりも相手チームに与える決定力があるかも知れないという威圧感がもっとも彼における武器だと思うので,その点をどう評価されるかだろうという気がします。
いずれにしても,残念ではありつつも,今後の活躍を期待しております。
そして,願わくは,今年叶いそうで叶わなかった日本シリーズの舞台に出場し,そこで阪神と相まみえる日を迎えられることを心より願っております。
また思いついたら書きます。ではでは。
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