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 こんばんは。

 先日より,阪神は中島さんの獲得を目指して西武さんとほぼ一騎打ち状態で交渉を進めておりました。
 そんな中,西武さんは,4年12億円という破格の条件を提示したりするなどしておりますが,今日の記事を見ていたところでは阪神が背番号6を提示したというものを見たので取り上げてみました。

 阪神は,2度目の条件提示において,西武さんの上記提案を考慮して,これまで提示していた契約年数を3年から4年に変更し,かつ三塁手形を準備した上で,背番号6を提示したというのです。
 球団幹部は「中島くんには6番しか考えていない。長らく空けていたが,後継者としてふさわしい人物は彼しかいないでしょう。」と話したそうです。

 これは私の個人的な意見ですが,背番号6というのは金本先生という阪神の歴史を変えた人物にふさわしいものであり,申し訳ないですが中島さんに提示することには抵抗があります。
 金本先生は,その打撃の活躍はいうまでもないのですが,もっとも阪神に来てからの大きな功績はそれまでのぬるま湯体質を変え,優勝争いをできる球団に変えたことだと思います。

 阪神は,暗黒といわれた90年代のうち,あまりにも強くないにもかかわらず,絶大な人気などに乗じて,それでも構わないというように割り切っていたように思います。
 野村監督は,それに対抗するべくチーム改革に乗り出したものの,この困難さの前に地盤を作るに止まり,結果を出すまでに至りませんでした。
 星野監督は,野村監督の作った地盤を引き継ぎ,それを一つ一つ実現させる方向で進んでいきました。
 そして,金本先生が加入したことによって,指揮系統からの力だけでなく選手側からの意識改革が進むことになり,その結果阪神はかつてのぬるま湯体質が徐々に変わるようになっていったと思われます。

 金本先生は,プレーだけでなく,そのように阪神の構造を作り替えた功労者であるという点が最大の功績であると考えております。
 かつて背番号6は,藤田平さん,和田監督が付けてきた番号であり,これまでも多くが阪神を変えてきた人物であると思います。
 金本先生は,元々広島の方ですから,外様だから背番号6を渡すのがふさわしくないという小さなことを申し上げることは一切致しません。
 しかし,中島さんにそれだけの重い背番号を背負わせてよいのかというのが気になります。

 中島さんは,西武時代優れた選手であろうことは疑いようもないと思います。
 しかし,渡米した後,結局メジャーに上がれず,最終的には2Aで終わってしまいました。
 それでも過去の実績を考えれば,優れた選手であろうとは思っています。
 ですが,阪神にとって背番号6はそれだけ特別な番号なのです。
 私としては,それだけ特別な番号ということになると,もう少し慎重に考えてもよいのではないだろうかというようにも思います。

 もちろん,背番号6の価値を過剰に上げてしまえば,適格者が出てくることが難しくなって,実質的に永久欠番のようになってしまう可能性もあります。
 その意味では,早い段階で永久欠番にならないようにするべく,誰かに背番号6を渡してしまって前例を作るというのは適切な考えだというようにも思います。
 しかし,今回のような形で背番号6を使ってしまうことに抵抗があるというのは偽らざる本音です。

 中島さんが来てくれれば,少なくとも三塁争いは活性化するというようなメリットは思いつきますが,三塁手形を出してしまうことには抵抗があります。
 私は,福留さんの実力を読み違えていた経験があるので,私のいうことは的外れの可能性はあります。
 しかし,それでも三塁確約のような話を出してしまうことはチームの総合力の停滞を招きかねないという危機感を抱いております。
 阪神球団としては,その点はよく考えた上での勧誘活動を行ってもらいたいと強く希望します。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(1)  | trackbacks(0) | 22:16
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