こんばんは。
今日は衆議院解散の話であったり,高倉健さんが亡くなった話であったり,いろいろと話題のある日でした。
衆議院解散については,政治的な話に言及するつもりはないものの,最高裁で問題提起された1票の格差問題について抜本的な対策をとることなく解散総選挙を選択したことについてはどうかというように思います。
先日の最高裁の判断を軽視した今回の解散総選挙については,いっそのこと選挙後の格差問題について最高裁がより厳しい判断をしてもいいのではというような気もしなくもありません。
高倉健さんについては,本当にお疲れ様でしたというほかありません。
最も私の記憶に残っているのはやはりぽっぽやでしょうか。あの方の渋い愚直な演技は,まさに名優というにふさわしいものだったと思います。
亡くなってから数日経過した後に一般に公表されたのは,おそらく初七日は静かに過ごしたいという個人の遺志も反映されたのかも知れません。
すばらしい作品を世に送り出して頂きまして,どうもありがとうございました。
今日取り上げるのは,それらの大きな話ではなく,地味に堪える羽衣チョーク廃業の件です。
私の学校時代も羽衣チョークを使っていたように記憶しており,国民の大半が無意識のうちにお世話になっているものだと思います。
この羽衣チョークの製造会社である羽衣文具が廃業するというのは,少子化と教育環境の変化による需要の減少,後継者不在,会社代表者の体調不良が理由ということです。
これを機会に羽衣チョークを調べ直してみたのですが,石こう製チョーク,炭酸カルシウム製チョークを取り扱うばかりでなく,色覚障害の子ども達に対応するための傾向チョーク,雨水にぬれても字が消えないレインチョークなどを開発したそうです。
特に,炭酸カルシウム製チョーク「フルタッチ」は軽いタッチでなめらかな書き味で人気ということです。
フルタッチは,粉の飛散が少なく,よく消え,持ちやすい,さらに表面皮膜加工しているので手を汚さないという非常に優秀な商品ということです。
これまでのチョークの歴史としては,チョークの子なに発がん性物質が含まれていたり,使っていると手が荒れたりという問題があったそうなのですが,このフルタッチが登場したことにより改善されたということで,非常にすばらしい商品だったということです。
私はそのような恩恵を考えることなく,当時チョークを何気なく使っていたように思うのですが,それはいろいろな技術者が苦心を重ねた上での青果物だったのだと改めて思い知らされます。
フルタッチは,羽衣文具と株式会社馬印の技術融合により,新たな炭酸カルシウム製チョークを馬印が生産して発売する予定ということです。
ですから,どうやらフルタッチは廃れることはないということで,一安心というところでしょうか。
こういうニュースを見ていると,時代が変わることによって必要な商品が変わってくるものだと改めて分かり,新しい物好きの私としても何だか少々寂しく思います。
だからといって,この流れが止まるわけでもないですし,需要は徐々に減少するしかないのだろうと思うのですが,それでも私が子どもの頃から社会は本当に変わってしまったのだなとしみじみ思います。
そう思うと,時々自分が今から子ども時代に戻れたらなんて考える時もあるのですが,今さら戻ったところで変わりすぎた現代に納得できるのかというように思うのです。
こうして一つの時代が終わっていくのでしょうが,おそらくここで開発された技術は何かのきっかけでまったく別の形で顔を出したりすることもあるのでしょうし,そういうものを期待したいと思います。
また思いついたら書きます。ではでは。
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