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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,振り込め詐欺が見抜かれたというものがあったので,取り上げてみました。

 見抜いたのはタクシーの運転手でした。
 男は,祖母の家に行くといって,駅からタクシーに乗り込みました。
 男は,茶髪にピアス,買ったばかりのスーツといういでたちで,タクシーの運転手は携帯電話で指示を受けるように話し続ける男の様子を怪しんだということでした。
 そして,男が行き先を告げた際,行き先の住所を読めなかったことから,決定的に怪しいと考え,男がタクシーを降りるのと同時に会社を通じて警察に通報したということでした。
 駆けつけた警察官が男を初に連れて行って事情を聞いたところ,男は,上の人から言われて,知らないおばあさんから200万円を受け取りに行くところだったと供述したということでした。

 私は仕事上国選などで刑事事件を取り扱うことがあり,その中には振り込め詐欺の受け子を担当した者についても取り扱うことがありましたが,その多くは詳細な内容は知らずに形ばかりを取り繕って受け取りにいって終了というものでした。
 今回も,茶髪にピアスの男にスーツを着せれば受け子として仕立て上げられるという雑な方法で実行しようとしたのが発覚の端緒であり,この状況はあまり変わらないのだろうと思います。
 先日も,明らかにスーツが似合わない年齢の男が銀行員等を名乗ったところで怪しまれたということもありましたし,犯行を計画する人間は自分の手が汚れないからそういったところを雑にしてもいいと思っているのでしょうか。
 それとも,そのくらい雑な装いであったとしてもある程度詐欺の実績を上げられているという現実があるため,今回のように発覚したものは運が悪いという程度に考えているのでしょうか。
 個人的には,受け子をアルバイト感覚でやる人達には,このように雑な役割をやらされて,最終的に割が合わないのだということを知ってもらいたいと思います。

 住所を読めずに見抜かれたということですが,おそらくその伏線にあるのは祖母の家に行くという要らない嘘なのでしょう。
 初めての場所に行くのであれば,難読漢字の地名は山のようにありますから特に問題ないでしょうが,祖母の家であればある程度馴染みがあって当然でしょうし,嘘だと思われてしまったのでしょう。
 初めから祖母の家に行くなどといわなければよかったものを,そういった要らない演出が足を引っ張ったということでしょう。
 最近の特殊詐欺は無用な演出にこだわるところが多く,それがここにも出てしまったのかもしれません。

 詐欺が成功してほしくない以上,このような雑なものでよかったというべきなのでしょうが,知能犯という割には特殊詐欺は雑なものが多いと改めて思いました。


 今日の阪神戦は雨天中止でしたが,昨日の試合を思い返せば今日は阪神の野球を見たくなかったので,ある意味個人的な気持ちとしても中止でよかったと思いました。

 昨日の試合では,能見さんが中継ぎとして活躍できた場面はよかったものの,それ以外はほぼ酷い試合だったと思います。
 逆転した後,ホームラン2本で引き離され,その後1点差を追いつくことも出来ませんでした。
 もっとも私が怒りを感じているのは,連続のセイフティスクイズの場面でしょうか。
 1アウト3塁という好機,わざわざエースメッセンジャーさんを下ろして今季ヒットなしの北條さんを出したわけですが,まさかみえみえのセイフティスクイズを強引に敢行させてアウト,その後は打点0の植田さんにも同様にセイフティスクイズをさせてアウトという展開でした。
 前も梅野さんにみえみえのセイフティスクイズをさせてアウトになり金本監督が怒っていましたが,セイフティスクイズに関しては金本采配は明らかにおかしいというほかないと思います。

 北條さんの場面において,アウト前提のスクイズを狙って,ヒッティングかスクイズかという二択を相手に突きつけて悩ませるのは戦略的に非常に理にかなっていると思いますし,一般的にはそのような攻め方をするでしょう。
 しかし,セイフティスクイズの場合,走者はいけそうだったらスタートを切るというため,ぎりぎりまで走り出せず,成功率が低くなってしまうことは否めません。
 特に,北條さんはセイフティスクイズのみを狙っており,バッティングの可能性はほぼないという状況でしたから,北條さんは1塁方面に転がそうと考えている一方で,相手の1塁手は前進してこれを抑えに来ますから,その分確率は大いに下がることとなります。
 そればかりか,投手側も1塁線に転がされないような配球で攻めてくるため,さらに可能性は低くなります。
 これが,上記のヒッティングとの二択ならば1塁手や投手の挙動も両者に備えて対応することとなりますから可能性が上がりそうですが,片方に絞るとなれば極めて厳しくなることは誰でもわかると思います。
 それを,追い上げのチャンスの場面で2打席続けて実行しようとして,結果失敗して流れを掴み損ねて敗戦ですから,この場面が試合を左右したのではと思っています。

 金本監督は,セイフティスクイズを失敗した両選手について,普段から意識を持って練習していない旨苦言を呈したそうですが,これは明らかな戦略ミスだと思いますし,これを発案し,そして諫めなかった首脳陣がもっとも問題であろうと思います。

 金本監督については,監督就任時は中継ぎ投手の起用についていろいろと問題があると思っていましたが,最近はずいぶんまともになってきたと思っています。
 しかし,打撃の戦略面で,今季だけで何度もセイフティスクイズを安易に選択してしまう時点で,この部分に関してはいろいろと不足しているなと思わざるを得ません。
 このような戦略で敗戦し,かつ苦言を呈される選手の姿を見ているほかの選手達は,首脳陣に対して不信感を持ってしまうように思います。
 特に,不信感を持つ可能性があるのは,好投しても見殺しにされてしまっている先発投手陣でしょうか。
 まともな戦略であればいい試合ができたのにというように思ってしまうと,そういうところからほころびが出てしまうように懸念します。

 今季の敗戦の大半が打撃陣の不出来に起因しており,それは首脳陣の努力をもってしてもいかんともしがたいものなのかもしれないとも思います。
 ですが,であればこそ,数少ないチャンスをどうやって点に繋げられるかが求められるところで,こういった采配をしてしまうと,より不信感を強めるだけなのではと思ってしまいます。
 今の阪神は,見直すべきところばかりで,シーズンに入ってからこれでは困ると思っていますが,それでも見直すならば早いに越したことはないでしょうし,これからの立て直しには期待したいと思います。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:12
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