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 こんばんは。


 先日まで日大問題で持ちきりだったニュース,ワイドショーですが,最近は紀州のドン・ファン報道で持ちきりです。
 内容は,資産家が変死したというもので,それにまつわる背景事情について,死因に覚せい剤が関わっていること,飼い犬も資産家死去の直近に亡くなっていること,年が離れた女性と結婚して間もないこと等が報じられています。

 この報道を見ていると,誰も明言は避けていますが,誰が見ても,年の離れた妻が覚せい剤を盛って殺害したというように考えているように見えます。
 報じられている状況を見れば,誰もがそのように推測すると思いますし,いわゆる推理小説などではこのような展開はよく見受けられることもこの報道を加熱させる一因になっているのでしょう。
 この報道を見ている限り,誰もが探偵になったような感じで,報道される状況証拠を見ながら,この妻が犯人の可能性が高いと煽っているように思えます。

 個人的には,この資産家の死因が他殺なのかどうかわかりませんし,それは今後の展開を見てみないと何とも言えないと思いますが,少なくとも今の報道姿勢はあまりよろしくないように思えます。
 というのは,上記の通り報道がこの妻をあたかも殺人犯である可能性が高いように報じすぎているように思えるからです。

 小さい子供の間でも名探偵コナンが流行っていますし,この報道を見れば子供から大人まで誰もが妻が犯人である可能性が高いという探偵のような思考になると思います。
 ですが,そもそもの問題として,報じられている情報が全てなのかということです。
 つまり,今我々が報道機関を通して目にしている情報は,あくまで報道機関が集めたうち視聴者に対して提供した情報に過ぎず,視聴者に提供する以前に報道機関というフィルターがそぎ落とした情報もあると思うのです。
 その情報には,例えばこの妻が犯人ではない可能性を示唆するものもあるかもしれませんが,それを視聴者は知るよしもありません。
 そうすると,報じられている情報のみを元に誰が犯人かと推理すること自体が,情報を出している人に思考を誘導されているというようにも思えます。

 振り返れば,松本サリン事件の時から,ある事件について報道でこの人物が犯人の可能性が高いとして目を付けるものの,それが後日誤っていたということはよくありました。
 歴史的にそのような事態が多くあったにもかかわらず,本件でも全ての状況がわからないうちに,断片的な情報によって犯人は誰かと憶測を促すような報道はどうなのでしょうか。
 最終的に妻が関係するかどうか,今はわかりませんが,もしも妻が全く関係ない不幸な未亡人であったら誰がどのような責任をとるのでしょうか。
 それも報道の自由ということで終わりなのでしょうか。

 世論の傾向としては,一度火が付くと当面燃えさかりますが,報道機関がその燃料投下をしているという状況に見えます。
 ある程度確信の持てる情報が出てから犯人を報じるのは理解できなくはないものの,こうして国民総探偵化を促すような報道の仕方を見ていると,どうも歴史に学んでいないのではないかと心配になりました。


 今日の阪神ですが,久々に勝利しました。

 今日の勝利の要因は,何といっても投手陣の出来でしょう。
 先発秋山さんが7回7安打1失点という素晴らしい投球をしたところで,後を継ぐ桑原さんとドリスさんも無失点リレーという安定した投球を見せてくれました。
 なかなか打てないチーム状況の下,秋山さんは腐らずに自分の投球に邁進して結果を見せ続けてくれていることには本当に頭が下がります。
 また,最近不安定だった中継ぎ投手が多かったですが,今日の桑原さんとドリスさんは去年見せてくれたような安定感で,これが本来の阪神の中継ぎ投手陣だと思い出しました。
 投手力で勝つのがこのところの阪神の野球だと改めて思い出させてくれた試合だったと思います。
 以前から接戦で勝てるチームこそ強いチームだと思っていましたが,今日のような試合を今後もものにできるならば阪神はまだまだ戦えそうだなと思いました。

 打つ方ですが,鳥谷さんの決勝打によって勝利しましたが,これが出なかったらどうなっていただろうと心配になります。
 最少失点で僅差で勝ったといえば聞こえはいいのですが,裏返せばそれはあまりにも点の取れない打線であるといっているようなものです。
 このところ問題である決定力不足は今日も解消されたとは言えず,果たして今後の阪神は点をとっていけるのかと不安になりました。

 打線の活性化の要因は,結局は流れを作れる選手がいるかどうかだと思います。
 できれば,それを打線の中軸である4番打者が長距離を打って作ってもらうのが理想的なのですが,残念ながらそれを期待されたロサリオさんは今のところその役割を十分に果たしておりません。
 ロサリオさんは,むしろ外の球は振らない方が脅威だと矢野二軍監督から話をされたという記事を見ましたが,そういった指導をこれまで誰もしてこなかったのかと少々不安に思いました。
 ロサリオさんが二軍落ちする直前の試合,ロサリオさんがベンチで一人で座っている様を見ていて,ただでさえ精神的に追い込まれているところでさらに孤独にしてしまって,果たして復活の兆しはあるのかと非常に不安に思いました。
 力のある人であることは間違いなく,あとは技術的な対応次第で変えていけるとも思いますし,本人が一人で立ち直れないならばいかに周りがサポートするかが問題だと思います。
 今の一軍にサポートできる力がないならば,二軍である程度対応方法を確認し,最終的に対応できるかどうかを見極めてもらいたいと思います。

 明日からはロッテさんとの対戦ですが,ようやく交流戦2勝目の阪神としては,少なくともここで勝ち越して,このまま低迷したままで終われないというところを見せてもらわねばならないと思います。
 明日の岩貞さんは,このところいい投球をしていますから,打線が頼りない中で明日も最少失点で頑張ってもらいたいと思います。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | よろずごと | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:50
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