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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,静岡県庁におけるパワハラ防止策に関するものがあったので,取り上げてみました。

 静岡県では,所属長からパワハラを受けていた職員が自殺したという問題がありましたが,これを受けて知事が痛恨の極みであると会見で述べました。
 その上で,再発防止策として,県庁内では部下にもですます調で話すように職員に呼びかけていく方針を示したということでした。
 自殺の事件では,当時の所属長が自殺した職員に対して「馬鹿だ」「日本語も書けない」という趣旨の発言をしていたということでした。
 知事は,上司にそれは言い過ぎだという勇気を持ってほしいとした上で,もしも理不尽ならば知事室を駆け込み寺として活用してくれればと語ったということでした。

 このニュースを見て,まず知事がパワハラ問題に対して意欲的に取り組もうという姿勢を見せたことは非常に評価できるように思います。
 別の記事を見ると,静岡県庁では過去8年で自殺者が41人ということで,この中にパワハラが原因のものがどれだけあったのかと考えると,もしも多くがパワハラを原因とするならば根本的な体質の改善が必要でしょう。
 それだけに,トップが主導的に動いて事態の改善を図ろうとすることは非常に重要だと思います。

 問題はその手段ですが,記事に上げられていたのは,ですます調の普及,部下の勇気,知事室の駆け込み寺化ですが,いずれも実効性の程はどうかと思いました。

 まず,部下の勇気ですが,これに頼るのであればそれは責任放棄だと思います。
 それのみに頼っているわけではありませんので,知事が責任を放棄したとは思っていないものの,これを柱に据えるわけにはいかないでしょう。
 また,部下が言い返せるような環境であれば,そもそもパワハラ問題は起きようがないと思います。

 知事室の駆け込み寺化ですが,実際どれだけの人がその勇気を持てるのかというように思います。
 自殺する人は,基本的に真面目で,かつ外部への表現があまり得意ではない人達だと思います。
 そういった人達が,上司にすら対抗できない状態で,まして一足飛びで知事室に行くことがどれだけできるのかと考えると,案としては直ちに悪いとまではいわないものの,実効性の乏しいものと思われます。

 ですます調の普及ですが,一定の意味はあるかも知れません。
 というのは,普段言葉遣いの悪い人が,強引にですます調に改めようとすれば,一旦言葉を詰まらせて言葉を選んだ上で発言することになるため,語気の鋭さが若干希釈されるように思われるからです。
 ですが,そもそもこれは義務ではないでしょうから,表面上はですます調を用いても,内々ではどのような口調で話をしているのかまでは追っていけないでしょう。
 また,ですます調でも無礼な発言はいくらでも出来ると思いますので,イメージ的にはフリーザが生まれるだけのような感じもしました。
 乱暴な言葉で責められるよりも,丁寧な言葉で論理的に責められる方が傷つくこともあるかも知れませんし,若干の希釈という意味はあるかと思いますが,それ以上の効果があるのかはよくわかりません。

 結局8年のうちでこれだけの自殺者が出ていて,そのうちのある程度がパワハラが原因だとするならば,改善すべきは根本的な体質と思われ,それができなければ小手先の技術を用いても変わらないように思います。
 知事が上げた話は有用な面があるとも思いますが,貴重な人材が自殺したということを重く考えるならば,今後もパワハラ防止策を徹底してもらいたいと思うものです。


 阪神の原口さんですが,今日,本人がツイッターで大腸がんの診断を受けたと発表しました。
 年末に行った人間ドックで見つかったそうで,近日中に手術を受け,今季中のプレー復帰をめざすということです。

 このニュースを見て,非常に驚きました。
 若くてもがんが見つかることはままありますが,それでも大腸がんは見つかりにくいといわれていますから,よくこの時期に見つかったものだとむしろ思うべきでしょうか。
 ステージがわからないのでその深刻度も不明ですが,若いと進行も速いと聞きますし,これが早期に見つかったものであるならばと願うばかりです。
 早期復帰を希望したいですが,無理がたたって体をこわしても良くないですから,まずはじっくり治療してもらいたいものです。

 私の知人ががんで大変なことになってしまい,その方から健康診断レベルではなく人間ドックに行くように勧められ,個人的にはこの数年は年に一回人間ドックに行っています。
 私は幸いにして今のところは何も見つかっていませんが,原口さんのこのニュースを見ると,人間ドックだからこそ見つかったと思いますし,これからも軽視せずに行かなければならないとつくづく思いました。

 原口さんは,昨季は主に代打として非常に良く活躍してくれましたが,今季は捕手をメインにスタメンをめざしていたと思われ,その矢先にがんが見つかったというのは本人にとって大変悔しいと思います。
 私としても,梅野さんと争ってほしかったですし,あの打力であれば少なくとも代打として貴重な戦力だと思っていたので,打力の薄い阪神にとっては非常に厳しい展開だといわざるを得ないと思います。
 横田さんが脳腫瘍でいなくなった時も非常にショックでしたが,阪神の将来を期待された選手が次々と病気になるのは非常に辛いものがあります。
 これから原口さんの抜けた穴をどうやって埋めていくのか,新戦力のマルテさんなどにも大いに期待しています。

 ちなみに,マルテさんはショートも出来るという記事を見ましたが,そんなことは考えずに,まずは打撃に専念してもらいたいと思います。
 打撃が素晴らしくて,特に誰も異論を挟む必要がないならば,その次の問題としてショートに入る変則的な編成も考えてもいいというくらいだと思いました。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:27
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