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 こんばんは。


 昨日のニュースになりますが,踏切の遮断機をのこぎりで切った男が逮捕されたというものがあったので,取り上げてみました。

 事件は,昨日午前7時半頃,男が遮断機の棒2本をのこぎりで切断したというものです。
 目撃者からの110番通報で発覚し,警察が駆けつけると,根元から切断された遮断機2本が踏み切り近くに放置されていたということでした。
 男は,遮断機切断後,車で踏切を通過したものの,ナンバーから浮上して,夜に逮捕されました。
 男は,仕事があるのに,渋滞して車が動かず,腹がたってやったと供述しているということです。
 事件の約30分前,隣の駅で起きた人身事故の影響で運転を見合わせていて,約30分後に運転が再開されるまで遮断機が下りたままだったということでした。

 この事件を見た感想として,まず事件を犯した男が悪いことはいうまでもないと思います。
 遮断機の意義については今更いうまでもないと思うのですが,それを軽視して切断した器物損壊ですから,この点については言い訳のしようもないと思います。

 しかし,この事件で注目すべきは,男以外の車両の様子です。
 事件当時の映像を見るに,男が遮断機を切断して踏切を通過した後,別の人も次々と踏切を通って行ってしまっておりました。
 これを,日本人特有の,「横断歩道,みんなで渡れば怖くない」という習性と考える向きがあるのか,群集心理というべきか,よろしくないなとは思います。
 ただ,切断した男や,その後に通過した人達の気持ちは非常に良くわかるというのも実情です。

 電車が人身事故で動かないのはわかるのですが,その周辺の踏切まで閉まりっぱなしというのは社会経済的に極めて不合理だろうと思います。
 確かに,鉄道会社側にしてみれば,人身事故の対応,乱れたダイヤへの対応,乗客への対応など非常に多くの業務が積み重なるため,無理を言うのも難しいとは思うのですが,それでも駅を利用しない人達まで列車事故の巻き添えにするこの踏切閉まりっぱなしは酷いのではないかと思います。

 人身事故があった最中でも,ホームの列車を整理したりする都合上,電車を走らせたりしなければならないこともあるでしょうし,そういった意味では事故があって当面運休だから踏切をあけるというのは安全対策上よろしくはないのでしょう。
 ですが,まったく電車を走らせないことが明らかな時間帯も中にはあると思われ,そういった時にも踏切を閉めっぱなしにするのは,全く電車と関係ない人を巻き添えにして,無意味に多くの人を待たせるものであって,たくさんの人の予定などを踏みにじる行為であるとも思います。

 事故での遅延であれば,乗客は遅延証明等で対応できると思いますが,車利用者はそのような言い訳も理解してもらいづらく,単なる迷惑ということになってしまいます。

 そして,本件では30分くらい無駄に待たされ続けたわけで,そのようないらだちが本件犯行を引きおこしたと思います。
 それで遮断機を切っていい理由にはならないので,やはり処分は受けるべきと思いますが,その後に結構な人数が続いて踏切を通過したことを思うと,多くの人が行動に移さずとも同じ思いだったと思いますし,通過した人は切断した男に対してよくやったとすら思っているかも知れません。

 ですから,この男が特殊な人間ではなく,無駄に待たせてもいいという体制が犯罪を呼び込んだというべき事件ではないかとすら思っています。
 私も車で移動することもそれなりにありますので,当然犯行には及ばないですが,この男の心情はよく理解できますし,この点については制度や仕組みが悪いと敢えていわせてもらいたいです。
 どこも予算の関係で高架化が難しいのはよくわかっていますが,であればせめて明らかに電車が通過しない時間帯は踏切を開けるようにする等の措置をとるようにすべきだろうと思います。
 そこまで駅員の手が回らないかも知れず,これをお願いするのは酷かもしれませんが,それでも多くの人が迷惑を被るこの状況を,何もせずに放置するのはよろしくないと思いました。


 今日の阪神は,西さんの活躍と,打線がほどほどによく打ったおかげで勝ちまして,連敗を4で止めました。

 このところ,投打ともに目も当てられない状況が続いていたものですから,今日は久しぶりに投打ともにうまく噛み合って勝てたと思います。

 ただ,投の方は西さんがよく頑張ってくれたということであって,他の投手は今後どうなるのかと非常に不安です。
 これまでの下馬評では,阪神は打線が弱く,投手陣は12球団1といわれていましたが,今の投の状況は極めて酷く,これでは試合になりません。
 しかも,先発だけでなく,中継ぎもよろしくないわけで,今日の勝利は西さんの好投が背景にあるのであれば,西さん以外の投手が投げるとどうなるのかという不安が逆に生じてしまうものです。

 また,今日の打の活躍は,1イニングで5得点といういわばビッグイニングによるものです。
 ビッグイニングは流れで打たせてもらうという要素もありますから,流れで打てているうちは真の実力であるとは思っていません。
 そういった意味では,このビッグイニング後に中押し,だめ押しがとれるならば阪神打線は本物ではと思っていたものの,残念ながらそれはありませんでした。
 確か,前回阪神が勝った時も,流れで大量点をとって勝ったというものですから,逆に言うと流れがないと点が取れないという状況なのではという不安があります。

 そんな中での好材料は,近本さんと木浪さんの活躍でしょうか。
 このところの敗戦中での注目点といえば,予想以上に近本さんが打ってくれていて,木浪さんも1度打ち始めたら徐々に活躍を積み重ねられつつあるところです。
 近本さんは,足の速さが売りでしたが,そこにこうした打率,そして長打まで出てきてくれると,本格的にセンターは近本さんが占めるということになりそうです。
 また,木浪さんは,とうとう初ヒットが出たら,そこから割とほどほどに打てるようになり,今日もタイムリーを打ちましたから,ここからどんどん乗っていけるようになるのではと期待しています。
 もともと,オープン戦で木浪さんはよく打っていただけに,1軍で全く打てないということはないはずだと思いましたが,スタート時は投手に対して合いませんでした。
 そのまま使ってあげていたら,もっと早くに調子を戻していたかも知れませんが,ヒット1本を出す前に変えられてしまったため,本人もベンチで辛い日々を過ごしていたと思います。
 これからきっとよく活躍してくれると思っています。

 ただ,結局打線で期待できるのが,糸井さん,福留さんのベテラン2人と新人2人ですから,中堅どころは一体何をやっているのかと本当に不服に思います。
 また,今日の木浪さんはファースト出場でしたが,本来ファーストは助っ人外国人がいるべき場所であり,その点でも阪神は駄目だとしみじみ思います。
 金本体制時代から,ほとんどあまり人員を変えずに今回臨みましたが,正直言ってそのような温さは最下位のチームに適切だったのかは大いに疑問です。
 厳しくすればいいとはいいませんが,最下位だったチームがどのように変わったのかもよくわからず,結局今も去年と大体同じような状況で戦っているなと見ています。
 このままでは,去年と同じ結果になってしまいそうで,これでは駄目だと考える阪神首脳陣はどれだけいるのかなと思いました。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 21:25
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