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2019.04.21 Sunday
 こんばんは。


 先週金曜日と今日,痛ましい交通事故が発生しました。
 金曜日の方は,高齢者が運転する車が,ブレーキもかけないまま人に突っ込んで死傷者を出したというものでした。
 また,今日のものは,同じくバスが人に突っ込んでいって死傷者を出しました。

 まずは,亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに,負傷された方々の一刻も早い回復を願うばかりです。

 その上で,今これらの事故において盛んに話題になっているのは,容疑者という呼称,そして逮捕されたかどうかだと思います。
 容疑者という呼称はマスコミの問題なので,ここでは触れないこととしますが,逮捕について以下思ったことを書いていこうと思います。

 この逮捕の問題,前者の事件では逮捕がされず,後者の方は逮捕がされたので,均衡がとれない,何か捜査機関等において忖度がなされたのではないかということが話題になっている要因だと思います。

 大原則として,逮捕は刑罰ではなく,捜査のための手段です。
 そのため,事件があれば常に逮捕というのは間違った考え方だと思います。
 逮捕されると,身柄拘束によって自由がなくなり,自身の職や周囲への影響も大きく,実質的に罰を受けたような状態になりますが,それだけに一般人にとっては悪いことをしたら逮捕されるべきという考えがあるのかも知れません。
 ですが,逮捕は,逃亡や証拠隠滅等のおそれがある場合になされるべきものであって,法の趣旨に従えばそういうおそれがなければ逮捕はされるべきではないと思います。
 逮捕があらゆる事件においてされますと,拘置施設は人でいっぱいになってしまいますし,その拘置施設は税金で賄われていますからその費用もどれだけかかるのかということになってしまうでしょう。
 また,上記の身柄拘束に伴う弊害も考えれば,逮捕はみだりにされるべきものではないと思います。

 金曜の事件では,ドライブレコーダーが存在していて,捜査資料を収集することが容易であり,証拠隠滅のおそれが乏しいこと,高齢であることも考えれば逃亡のおそれも少ないことを考えて逮捕しなかったのだと思われますが,この取り扱いは逮捕に関する法の趣旨からすれば妥当であり,これがノーマルな取り扱いであるべきだろうと思います。

 しかし,今日発生したバスの事件では,バスの運転手は逮捕されたそうです。
 おそらくバスにはドライブレコーダーも付いているでしょうから,証拠隠滅のおそれもほとんどなかったろうと思います。
 また,バス会社も背景に付いていたりすることも考えると,容疑者が逃亡するおそれもそこまで高くはなかったのではないかと思われます。
 そうすると,個人的に見ていても,金曜の事件と違って逮捕したことはバランスがとれないのではないかと思います。

 一般的に,交通事故の場合,故意ではなく過失なので計画性もないですから事前準備の状況等を確認できる証拠が存在するわけもありません。
 また,ひき逃げ,当て逃げ等の類でない限り自ら警察に犯罪自体を申告しているわけで,警察等が現場にやってきた案件では事故車両等も隠しようもないですから,そういった意味では証拠隠滅のおそれはほとんどないと思います。
 さらに,自ら警察を呼んだ案件では,逃げる意思も乏しいと考えられますから,逃亡のおそれも少ないと評価できると思います。
 その上で,ドライブレコーダーも付いている車であれば,そのデータが提供された事案ではもはや証拠隠滅のおそれはほとんどないといってもよいと思うので,法の趣旨からすれば逮捕すること自体が問題ではないかと常々思っていました。
 これをすることで,一般的に逮捕が刑罰に近い制度だと勘違いされてしまいますし,無駄な税金も使われ,逮捕された側も甚大な害を被ります。
 誰も得をしない運用だと思うので,ある意味金曜の事件のように逮捕しなかったというのは法の趣旨からすると健全な措置だったとは思います。

 ただ,類似事案において,一方では逮捕して,一方では逮捕しないというのは,捜査機関に対して不信感を抱くことになってしまうように思いました。
 今回の件,両者の捜査の主体は,警視庁と兵庫県警ですから,主体が異なれば考えも異なることもあり得るので,これを警察全般の考えとするのは早計だろうと思ってはいます。
 ですが,現に措置が異なることで不信感が募っている状況で,中には金曜の事件の容疑者の特性が影響したのではないかと考えている人も多く見受けられているようです。
 このような事態は誰にとってもいいことはないと思われ,個人的には交通事故全般に対する逮捕にまつわる運用を変更してほしいと心から思います。
 おそらく,特に金曜の事件について逮捕しなかった理由に関し,今後公式に誰かから説明がなされることはないと思われますが,そうであれば運用が変更されないと不公平感はあり続けるのではないかと思いました。


 阪神は,甲子園で読売に3連敗しました。

 前回のカードでも3連敗しましたが,こうなるともはや読売との間の力の差を認めざるを得ないでしょう。
 というか,他球団との間の力の差もそれなりにあると思われ,もはや今季はなかなか挽回は難しいのではないかと思い始めています。

 その最たる理由は,貧打よりはむしろ投壊でしょうか。
 昨季の阪神が途中まで割といい勝負が出来ていたのは,投手力が他球団と比較してもぬきんでてよかったからだと思いますが,今季はエースメッセンジャーさんを始め,活躍できない投手が多すぎます。
 阪神の貧打は一朝一夕で解消できないと思っていましたから,せめて最少失点で切り抜けて多少点を取れるかという展開を待つしかないものの,それもできないのですから,それは勝てるはずもありません。

 貧打についてはいうまでもないのですが,それでも私が思ったよりは打っているというべきかも知れません。
 ただ,これまでの勝った試合を思い出すと,大量点で押し勝った試合がよく思い出され,結局どこかのきっかけで流れができて,選手がそれに乗ったということだったと思います。
 流れに乗れることも大いに大事だと思うのですが,問題はその流れが来ないと点がとれないという状況,流れを作り出すことがあまり出来ない状況であり,それを打開できない限り思ったより打てていても勝てないでしょう。

 このように,今季の阪神は,貧打に加えて投壊もあり,最少失点の下で最少得点で勝つという絵も描きづらいというのが今の状況だと思います。
 この原因は,監督における戦略や戦術というよりは選手の能力の問題と思われ,結局昨季の秋季キャンプから続く調整やトレーニングの問題が大きく影響しているように思われます。
 阪神は,昨季最下位だったにもかかわらず,昨オフから春季キャンプまであまり危機感を感じないように思いましたし,首脳陣も多くが昨季からのスライド人事でした。
 しかも,矢野監督は,今季のキャンプは自主性に任せる方式をとっていましたから,そういった意味では他球団と比べて調整やトレーニングに差が生じたように思われました。

 監督は結果に対して責任を負うべきですし,キャンプの方針は監督はじめ首脳陣が決めていたと思われ,人事も基本的には監督が揃えるべきと思えば,基本的に現在の状況は矢野監督に責任があるのだろうと思います。
 ですが,金本前監督が突如退任してからのスライド人事で監督に就任した矢野監督にどこまでの裁量があったのかはわからず,特にコーチングスタッフ人事について矢野監督がどこまでの力を持っていたのかわかりませんし,実質的に全責任を矢野監督に求めるのは酷かもしれません。
 そう考えると,金本前監督体制から矢野監督体制への移行についてあまり大きく尽力しなかったフロントの責任がどのくらいあるのかというのは気になるところではありますが,その辺りは私にはよくわからず,何とも言い難いところです。

 まだ4月にもかかわらず,キャンプからひっくるめてあまり先が明るいように思えず,個人的には今季はこのような状況が続くのではと覚悟し始めました。
 暗黒時代でも離れなかった私ですから,今季のこの程度の暗黒ではへこたれませんが,それでもどうやって挽回していくつもりなのか,そういったところを見せてもらわないと多くのファンが離れていきそうな気がしてなりません。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 21:38
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