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2019.09.24 Tuesday
 こんばんは。


 今季のプロ野球では,読売の阿部さんなどの大物の引退の話が出ております。
 阿部さんなど,打席に立つと,どのスタメン選手が出てくるよりもヒットを打たれそうな雰囲気があり,現に今季も代打阿部さんのヒットを何度か目にする機会があり苦い思いを味わわされたわけですが,まだまだやれる彼が引退というのは非常にもったいないと思います。
 ただ,引退を自分自身で選択できる選手はごく稀であり,まだまだやれると評されながら自身で終わりを選択できる贅沢をすることができる数少ない一人であると考えると,私としては見送ってあげたい気持ちも大いにあります。

 そんな球界を去る選手の中で,私としてはやはり阪神横田さんについて非常に思うところがあります。

 横田さんは,体格が素晴らしく,この素材であれば糸井さんのような選手になるであろうといわれ,私も大型野手が入ってきたと大変期待していました。
 ただ,横田さんは,スペックは高いものの,あまり器用ではなく,要領もよろしくないため,きっかけを掴めば開花すると思いつつもなかなか花開きませんでした。

 そんな横田さんの芽が出たのが2016年のシーズンで,キャンプから結果を残してきた横田さんが開幕スタメンに選ばれました。
 私としては,きっかけがあって一度活躍の仕方を体感すれば,その後は自転車の漕ぎ方を覚えたら忘れないように活躍し続けてくれると思っていました。
 しかし,シーズン開幕当初は活躍したものの,その後はあまり活躍できず,プレーも当てて走るというようなこじんまりしたようなものになってしまい,最終的に2軍落ちしてしまいました。
 私にとっては,スケールの大きいプレーを期待していただけに,そのようなこじまりしたプレーは彼には合わないと思っていましたし,手本が身近に来て習えばまた変われるだろうとも思っていました。

 その後,阪神に糸井さんがやってきて,まさに生きる手本がやってきた以上は横田さんもこれで開花するかと思っていたところで,件の脳腫瘍に罹患してしまいました。
 これは,まさに開花のきっかけを間近にしたところでの極めて残酷な展開であり。私としてはまずは野球人としての再起よりは生きてくれることを第一にしてほしいと願ったものでした。
 特に,個人的な話ですが,私は高校時代に友人を脳腫瘍で失っており,これが生命に関わるものとおもっていたので,よりその思いは強かったと思います。

 そして,脳腫瘍が寛解してリハビリを開始しましたが,記事によれば球がよく見えない状態になってしまったということで,引退を決意したということでした。
 脳腫瘍という病名を考えれば,生きているだけでも感謝すべきものであり,さらに野球人としてグラウンドに戻ってきてくれることまでは多く願いすぎたのかもしれませんが,それでも私にとっては非常に残念でなりません。
 彼はまさに阪神を背負って立てるだけのスペックを持ち合わせていたと思っていましたし,そのきっかけとなりうる糸井さんの入団があったにもかかわらず病気の前ではどうしようもなかったというのは何とも悲しすぎると思います。
 私の中では,せめてこういう選手がいたということを深く覚えておきたいと思います。

 球団としては,今後引退セレモニーを検討しているだけでなく,セカンドキャリアもサポートする考えということです。
 それ自体はありがたいのですが,なにせ横田さんはあまり器用な選手ではなかったですし,これまで野球ばかりやってきた方でしょうから,どのようなキャリアが適しているのか,これから悩むことでしょう。
 ですが,これまで病気を含めていろいろなものと戦ってきた横田さんならば,きっと次のキャリアでもやってくれることを期待したいと思います。


 今日の阪神ですが,シーズン最後の読売戦を5対0で快勝しました。
 今日の勝利は,序盤から中押し,ダメ押しと理想的な点のとり方をし,かつ先発投手からガルシアさん,岩崎さん,ジョンソンさん,藤川さんがねじ伏せるという理想的な投手リレーをできました。
 読売側は優勝を決めてしまいましたから,今は調整というところでしょうから,そんな読売には勝てなければならないとは思うものの,それでもホーム甲子園で理想的な試合展開をできたことはとても良かったと思っています。

 このところの阪神は異様に勝ちが多いですが,CS進出をかけて対峙している広島さんとの関係で言えば非常に進出は困難だとは思います。
 阪神のCS進出条件は,広島さんの残り1試合で引き分けないし敗戦,阪神の残り3試合全勝ですから,さすがにその条件すべてを満たすことは極めて難しいと思います。
 このところの阪神は投打が噛み合って強いとは思いますが,こうなる前になぜこういう試合ができなかったのかと敢えて言いたいと思います。
 勝負どころで落とした試合が多すぎて,そういうツケがこういうギリギリの展開に来たかと思うと,結局阪神は勝負弱かったなというように振り返らざるを得ません。
 一応阪神には全勝を期待したいですが,CS進出は極めて困難という前提を忘れないようにしようと改めて思います。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 22:39
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