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 こんばんは。


 今日のニュースを見ていたら,天皇陛下の即位の儀にあわせて約55万人の恩赦を行う方針であるというものを見たので,取り上げてみました。

 国の慶弔時にあわせた恩赦は天皇皇后両陛下のご結婚以来26年ぶりということです。
 前回の恩赦では,昭和天皇逝去時と上皇様即位時の2回にわたり行われ,対象はそれぞれ約1000万人,約250万人だったということです。
 今回の恩赦は,天皇陛下の即位時の恩赦に限り,規模はおおよそ55万人程度と見込まれるということです。
 ただし,恩赦にも色々と種類のある中,今回の恩赦は,罰金刑の確定から3年が経過した人の資格制限を回復する復権だけとするなど限定的な形となる見通しということです。

 恩赦については色々と議論があります。
 その中でも大きなものとしては,日本では三権分立をとっておりますが,刑罰は司法権が決めるところ,恩赦については行政権が定めるため,司法権の判断に対して行政権が変更を加えられることは三権分立の建前との関係で問題なのではないかということがあります。

 一方,恩赦制度は世界各国で採用されており,日本だけが珍しいものではありません。
 制度趣旨としては,法務省によれば,有罪判決を受けた人たちにとって更生の励みとなることで,再犯抑止の効果が期待でき,犯罪のない安全な社会を維持するために重要な役割を果たすということです。

 ただ,よく言われることは,恩赦のような目に見えるものではなく極稀に生じる出来事によって更生の励みとなるのか,再犯防止であれば別の刑事政策によって実現すべきで,現代において恩赦が行われる意味はあるのか,合理的な意味が見出しづらいのではないかということでしょうか。
 これについては,正直言って私も理屈からは説明することはなかなか難しいと言わざるを得ないと思われ,それだけに国民の納得を得られるのかということも問題かもしれません。
 現に,ある世論調査では,恩赦反対が54.2%と,合理性が見いだせなかったり,真面目に生活している人たちに何か利益があるのかわからなかったりするということがこの制度に賛同が少ない理由のように思えます。
 これで,真面目に生活している人たちに対して金一封とでもいうのであれば賛成派も多いのかもしれませんが,それはそれで支払いの労が出てきそうにも思われ,減税が妥当なのでしょうか。それにしては,先日消費増税が実行され,真逆の方向に行ってしまいましたが。

 だからこそ,政府も,かつての1000万人超を対象に刑の減軽までを認めた恩赦では理解が得づらいとして,復権に止める方向なのだろうと思われますが,それでも55万人もいるのだなと思わされました。
 半数以上の国民が違和感を持っている恩赦制度について,これを実施するならば,やはり安倍首相のおっしゃる真摯な説明というものに大いに期待すべきなのだろうと思います。


 阪神が,来季の戦力補強について,森福さん,成瀬さんら戦力外通告を受けた人たちを獲得する方向を掲げているという記事を見ました。
 一方,同じ記事によれば,FA補強については消極的だということです。

 これをみていて,確かに阪神は投手の再生力については実績があるとは思いつつも,いずれも再生できて中継ぎだと思います。
 もちろん中継ぎ投手がたくさんいることはいいことだとは思うものの,阪神が他球団に勝っている数少ない部分を補強することは相対的にそこまで大きな意味はないと思います。

 むしろ,打力を強化しなければならないところ,FA補強については消極的という記事を見て,これが嘘であってほしいと強く思いました。
 阪神は鳥谷さんとメッセンジャーさんとの契約が終了するわけですが,そこで多額の資金が浮くわけですから,それを利用して有力打者を補強するのが阪神にとって最も重要なことだと思います。
 FAではありませんが,例えばバレンティンさんはまだ打てると思いますから,実績ある彼を獲得するとか,そういったことはありうるのかというのが最も気になる点です。
 期待の若手選手はいますが,それでも現行野手陣では他球団に対抗するには厳しいことは誰の目から見ても明らかなのですから,人的補償を支払ってでも積極的にFAに打って出るべきなのが今の阪神の状況ではないでしょうか。
 来季の戦力構想がまだ見えませんが,少なくとも野手陣について驚かせるくらいのものを見せてくれなければ,この数年続いている貧打を解消できる見込みはないと思います。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:06
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