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 こんばんは。


 先日河野太郎さんが、大学入試の共通テストについて一発勝負をやるのはどうかという問題提起をしました。
 この問題提起の理由としては、大学入試の共通テストは年1回ですが、その日の体調や天候等に左右されることで本来の力が発揮できないことがあり、かつマークシートであれば何回でも受験のチャンスがあってもいいのではないかということが上げられています。
 さらに、テスト科目を減少させるべきということも挙げられておりました。

 この意見は相応に合理性のあるものだと思います。
 確かに、いざテストの日に天候や体調によって有利不利が生じることはフェアではないという考え方はよく理解できます。
 特に、昔からセンター試験、共通テストの日は雪が降ることが多く、その点では降雪地域とそうでないところで差が出るということも頷ける部分はあります。
 また、採点側の負担ということであれば、マークシートはそこまで負担も大きくはないということもそうかもしれません。

 ただ、私としては、現時点の意見を見た限りでは、現行の方式でもよいと思いました。

 まず、何度も挑戦できるというシステムですが、受験生はある時点での試験に対して調整をし、そこにピークをもってくるべく勉強をしているかと思いますが、受験機会が増加することはそのピークが分散されることになります。
 私も記憶がありますが、センター試験が終了した日は一つのイベントが終わったというある種の達成感などもあったものですが、これが再チャレンジを前提とする制度であるならば気を緩める機会もなく、むしろ気疲れしてしまうように思います。
 天候等の不平等さについては、現行制度でも追試がありますし、一応担保されているようには思いました。
 また、どうやら複数受けた試験の中で最もよい点数を使うことができる制度が想定されていると思いますが、そうであれば私だったら受けられる回数の全てを受けると思います。私のような受験生が多く存在するとなれば、どれだけの負担が生じるのでしょうか。
 特に、複数回実施するのであれば、もしかしたら一年中何らかの試験を実施する可能性がありますが、そうなると受験生はずっと試験に追われ続けることになりかねず、むしろ負担が大きいように思います。

 次に、マークシートは採点というポイントに絞れば労力は大きくないかも知れません。
 ですが、試験会場の負担はどうでしょうか。例えば大学のキャンパスを使う場合、何日くらいキャンパスを開けねばならないのか、しかも複数回実施するのであれば、ある特定の回に受験生が集中するかもしれず、試験会場を多めに確保しなければならない日とそうでない日のムラが生じることになるでしょう。
 試験監督の手配についても同様に問題だと思います。
 さらに、毎回共通テストを実施する際、公平を期すため試験時間や物音などについて厳格に管理しておりますが、試験回数が増えることはその厳格な対応を毎回求めることになります。これがどれだけ会場設営側に負担になるのだろうかという点は気になります。

 第3に、複数試験を受けられる場合、各試験ごとの平均点にも差が出ると思いますが、その差に応じた調整はどうなるのでしょうか。
 現行試験では、理科と社会の各科目に関し、相互に平均点に大きな差があった場合には調整を入れることとなっていますが、複数回試験を実施するとなればさらにその調整が複雑になると思います。
 そういった調整は、端から見れば平等にも不平等にも見えるので、この点はどう考えるべきかも問題だと思います。

 第4に、試験を複数回実施する場合、試験の時期を年間通して行うのかも知れません。
 そうなると、結局授業の進行速度の速い中高一貫校が極めて有利な状況になると思いますが、それは不平等ではないかと思われます。

 そう考えると、今回の問題提起の背景はよく理解できますが、私としては現行制度の方がむしろ公平かつ受験生、運営側の負担も少ないように思いました。
 ただ、現行制度が最良ということはないと思いますし、今回のような問題提起にまつわる議論はあってもいいと思いますので、今後さらに議論が発展するか注目したいと思います。


 今日の阪神ですが、横浜さんとの甲子園の試合は雨天中止となりました。
 映像を見る限り、とてもではありませんが野球できるとは思えませんし、この判断は妥当だと思います。

 ただ、私としては、今の阪神の勝敗と残り試合数、他球団の勝敗の状況を見るに、この流れた試合をやる頃、順位を決定づけるために大きな試合になるのではないかと想像しています。
 今日読売が勝利し、阪神は広島さんとはゲーム差なし、読売とは4差となりました。明日には読売にマジック点灯の可能性と言われていますが、実際に優勝ラインを考えると読売がここから五分の勝敗で行ったら阪神はもう数敗しかできないということになり、実質的に優勝はかなり厳しいといわざるを得ません。
 そうなると、現実路線としては、阪神は2位になるか、4位に落ちるかということが終盤の瀬戸際になろうかと思いますが、広島さんと横浜さんとは極めて僅差なので、いずれの立場にもなり得る非常に危うい状態です。
 そのため、今日流れた試合の再試合の日は、まさにその順位がかかっているように思うのですが、願わくばその時にかかっている順位が4位転落ではないことを望むばかりです。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:21

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