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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,神奈川県横須賀市の病院の放火事件が目に付きました。
 放火をした男性は,2月2日早朝,交通事故でこの病院に運ばれて診察を受けたということですが,男性曰く,病院での診断が軽かった上,待ち時間が長くて腹が立ったということで,地下2階にある機械室に火を付けようとしたということでした。
 そして,機械室の床にシンナーをまき,棚の中にあった髪にライターで火を付けたものの,火災警報機が作動し,警備員がすぐに消し止め,棚や床の一部が焦げたのみで建物に延焼せず,けが人もいなかったということでした。
 そして,この男性は現在建造物放火未遂で逮捕されたということでした。

 この件を見てみると,本当に病院が火事にならなくてよかったと思いました。
 病院といえば,単に医者や看護師などの医療スタッフだけでなく,場合によっては身動きが取りづらい入院患者もおり,もし大火事になっていれば多数の人命に関わる大惨事になっていたかもしれません。
 その点,今回は幸いにして未遂ですんでよかったと思います。

 しかし,確かに病院では,待ち時間は異様に長いものの,診察時間が数分で終わり,もう少し効率的に運営ができないものだろうかと思わされることも多いです。
 歯医者の場合,事前に予約を入れ,その時間に行けば,そんなに待たされることはありません。私の事務所も完全予約制なので,基本的にお客さんを待たせることはしません。
 しかし,病院は結構な時間待たされることが多く,このために院内感染の恐れがあるのではと思うこともしばしばです。
 確かに,病院に来院する人たちの患者数は弁護士業界のそれを大きく上回ることは想定できるものですが,それでももう少し待ち時間を減らす工夫はできるのではと思ってしまう時もあります。
 ですから,この犯人の考えもある部分において共感できるところはなくもありません。

 ですが,放火したところで自身の診察が早まるという関係になく,その行為に合理性が感じられません。
 まして,診断が軽かったという点は,単に自身の見解と医師の医学的判断の間に齟齬があったというだけの話で,それも相手に攻撃を加える動機にならないと思います。

 これだけ待ち時間が多いとされる病院ですから,多分利用している患者数も相当なものでしょう。
 それだけに,もし放火が既遂に達してしまったとすれば,どれだけの人たちに迷惑をかけるのかというように思います。
 今回の件は本当に未遂で止まってよかったですが,放火は前科がなくても実刑になる可能性が高い重大犯罪ですから,このような形の犯罪が減るように願ってやみません。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 20:44
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