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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたらアメリカの研究チームが酒に酔った状態を瞬時にさます方法の実験をし,成果を上げたというものを見ました。
 この実験は,2種類の酵素を入れた超小型カプセルをマウスに注射するというものでしたが,血中のアルコール濃度が急激に低下したということでした。
 この酵素のうちのオキシダーゼは,人体に有害な副作用をもたらす恐れのある過酸化水素水を作り出すということで,オキシダーゼを分解する別の酵素を見つけて活用することが実用化に向けての課題ということになるそうです。

 アルコールは,酔いが覚めるまで,体重約60キロの人がビール中瓶1本を30分以内に飲んだ場合,アルコールは3,4時間とどまるというようです。
 日本酒の場合は1合,ワインの場合は4分の1本に相当するようです。
 アルコールの大部分は肝臓で代謝されるようで,今回の酵素はまるで体内に数百万の幹細胞を持つような状態になって,アルコールの分解を助けるというようになるようです。

 私もそれなりに酒を嗜むもので,週の半ばに飲んでしまうと,最近は量によっては翌日まで大変なことになることもあります。
 それだけに,このニュースにある酵素が実用化されるとなれば,私もこれまで以上にたがを外して飲んでみたいと思うところです。
 しかし,今回の実験でなされた酵素の投与方法は注射であり,果たして自分が酔ってしまった時に注射器を正確に使えるのだろうかという疑問があります。
 もちろん,この方法が広まれば,注射以外に使用する方法が出てくるとは思いますが。

 また,この方法が広まれば,注射器さえ持参すれば車で飲み屋にやってきても大丈夫ということになり,特に車を主な交通手段とすることの多い地方において飲み会の回数が増えるのではないかというように思います。

 ただ,それとあわせて,この方法が広まれば悪用の危険も出てくるのではないかと考えられます。
 例えば,飲酒運転をした末に事故を起こした場合,自分が飲酒したということを発覚させないためにこの注射を打つという方法が考えられます。
 最近のニュースでは,体内のアルコール濃度を低下させるために水を大量に飲むという方法をとったりする者がいるというものを見たことがありますが,それ以上にこの注射器は使われる方法となるでしょう。
 もしこの方法が使えるとすれば,注射器をいつ打ったのかということが何らかの分析で分かるようになる技術が必要になってくるように思われます。

 また,オキシダーゼの安全性の問題もありますし,記事にはありませんでしたが瞬時に酔いが覚めるという劇的効果をもたらす以上,体への負担も大きそうだなという気がします。
 それだけに,正確には分かりかねますが,何度も使用すると健康被害が生じることも懸念される気がします。

 とはいえ,私は,技術自体に善悪があるとは思っていないので,選択肢として酔いから瞬時に覚める注射器というものができれば色々とものの考え方も変わってくるのだろうなと思います。
 それだけに,この研究の今後の進展には期待したいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:35
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