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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,タイで,宝くじで1億2000万円が当選した夫婦が事故死したというものを見ました。
 この夫婦が宝くじを当てたのは去年の11月のことということですが,今年2月14日に夫婦でオートバイに乗っていたところを猛スピードで奏功してきたポルシェにはねられてしまって事故死したということでした。
 事故を起こした18歳の男性の話では,前方にオートバイが急に割り込んできて避けきれなかったと供述しているそうです。
 そのポルシェは,金宝飾店を経営する父親から買ってもらったものだそうでした。

 この事件を見ていると,普通の痛ましい交通事故に比べて何ともいくつか思うところがあるものだと思いました。

 まず,宝くじで高額当選をしたにもかかわらず,そこからわずか3ヶ月足らずで亡くなってしまった点です。
 宝くじが当たった時は,一生分の運を使い切ったのではないかというくらいの幸運を感じたことと思いますが,まさかそこで使ってしまった運の分,この事故で不運を受けてしまったのではないかというようにも思えます。
 もちろん,そのような考えは大変不合理なことは言うまでもないのですが,それでも受けた幸運の分埋め合わせるように不幸がやってきたというような感覚を感じずにはいられないのです。
 ただ,いくら大金を得たとしても,命までなくなってしまうのではまったく帳尻が合いません。
 また,もしもそのような法則があるのならば,誰が宝くじを買おうと思うものなのだろうか,宝くじをこれまで買った人たちがみんなそんな帳尻をあわせるような目に遭ってきたのか,そんなことは全くないと思うと,やはり運を使うという法則を安易に持ち出すのはよくないだろうと思います。

 次に,宝くじを当ててにわかにお金を持つようになった人が,金宝飾店を経営する裕福な父親から18歳にして買い与えられたポルシェにひかれてしまったという点です。
 タイの法律は分かりませんが,ひいてしまった男性はそれなりの処分を受けるのではないかとは思います。
 ですが,多分これだけ高額な資産を持つ家族の方ですから,きっと弁護士が直ちに付けられ,上記のように急に割り込んできて避けきれなかったという主張を有効に展開するのではないかと思います。
 結局真のお金持ちはそれなりの人生を歩むというような皮肉にも解釈できなくはないのですが,それでもこの事故では,犠牲になった夫婦はもちろん,この男性も誰も幸せになった人はいないのですから,誰も得をする人がいない悲しい事故であったことはいうまでもないでしょう。

 いずれにしても,色々と思うところのある事故であったとは思います。
 ただ,平民の私にとっては,今回の教訓としては詰まるところ安全運転を心がけるということに尽きるのではないかと思いました。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:37
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