Powered 

by Tigers-net.com
 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,インドのムンバイの鉄道では年間3500人もの死者が出ているというものがあったので取り上げてみました。

 この鉄道では,2013年の死者は3506人ということで,1日平均10人程度が鉄道事故で亡くなっているということです。
 ムンバイの1日の鉄道利用者数は750万人ということですが,満員電車の中での心臓発作,走行中の車両からの転落,線路を渡ろうとして列車にはねられる等の事故が多発しているそうです。
 また,先日起きた脱線事故の際には,救急車が到着するまで1時間以上がかかり,鉄道警察は被害者を安全な場所へ保護しなかったそうです。
 記事は,鉄道は重要なインフラだが,混雑の解消にはほど遠いようだとしめられていました。

 私も過去にインドの列車で,屋根までぎっしり人が乗っている写真は見たことがあり,このような乗り方をしていて果たして安全なのだろうかとかねてから疑問を持っていました。
 しかし,この時期を見る限り,その疑問は,むしろよくない方向で的中していたとわかり,非常に大きな問題であると思います。
 1日10人程度亡くなっているというのは重大な事態であると思いますが,その亡くなり方も線路を渡ろうとしてはねられたり,転落したりと,バリエーションは多いものの危険な事故の典型例とも言えるものだと思います。
 そして,典型的な事故例ということであれば,安全策はとりえるはずなのにと思わずにはいられません。

 インドはこれからどんどん発展していく国であり,そういう国の経済を動かすにはインフラ整備は基本中の基本であると思いますが,このように危険なインフラということであればどこかで経済が伸び悩みしてしまうのではと思ってしまいます。
 これを是正しないと経済がうまく回っていかないように思うのですが,そうでないとすればそれは鉄道会社が大きな権力を持っているのか,ペナルティの程度が低いのでお金をかけて改善しようという気にならないのか等の理由なのでしょうか。
 日本の場合は鉄道会社の賠償責任の重さや社会的批判などのリスクがありますし,その点鉄道会社は慎重であるとは思うのですが,もしかしたらインドではこれらの責任などが大きくないのかもしれないのかなと思います。

 安全というのは最も基本的でかつ最重要課題であると思われ,これを蔑ろにすると少なくともここよりも安全な地域から来ようとする人は躊躇いを覚えることでしょう。
 これから発展していく国においては,その点は発展の障害になりかねず,何とか解消していってもらいたいと思います。
 特に,1日平均10人程度の死者ということであれば,それは急務であると思いますので,対応をお願いしたいものです。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:03
PAGE TOP