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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,既に逮捕されている女が,自身の2歳の長男に紙おむつを店外に運ばせて万引きさせたというものがあったので取り上げてみました。

 この事件は,この女とその夫,少年2人で,紙おむつ11袋を盗んだというものです。
 11袋の紙おむつを万引きするために,最初に2歳の長男に紙おむつ2袋を店外に運ばせ,警備員に呼び止められなかったのを確認してから盗んだということでした。
 この件について,この女は,警備の様子を確かめるために長男におむつを運ばせたと供述しているそうです。
 店内の防犯カメラに長男と見られる幼児が紙おむつの袋をもって歩く姿の映像が記録されていたということです。

 率直に,ずいぶんな親だと思いますし,物心もつかないうちに犯罪に手を染めさせられた子どもは気の毒だと思います。
 2歳となれば,成長の早い子どもであればものを持って歩けるのではとは思いますが,それでも紙おむつの袋を2つ持つとなればなかなかの重労働でしょうし,よくできたなと思います。
 それを親のいうことを聞いてできたのでしょうから,子ども自体は賢いしできる子だとは思うのですが,いかんせん親の対応はどうしようもありません。

 親の方は他の共犯者とともに合計11袋の紙おむつの窃盗ということですが,子どもが盗んだ2袋の紙おむつについても親について窃盗罪が成立します。
 刑法上の理屈では間接正犯というもので,私は理屈では司法試験でも勉強はするものの,未だ実際にそのような事件を担当したことはないというケースです。
 ですから,子どもにやらせた場合,親が刑事責任を免れるということにはなりません。

 ちなみに,当然子どもには刑事責任は生じません。
 それは年齢面でもそうですし,そもそも万引きという行為を理解していないので故意がないということもできますから,窃盗罪は成立しません。

 このようなことをさせられて子どもは気の毒としかいいようがありませんが,願わくば今後はそのようなことをさせられることのない幸せな人生を歩んでもらいたいものです。


 今日の阪神は,ギリギリで勝てるかと思ったところで,抑えの呉さんの救援失敗で敗戦してしまいました。
 呉さん以外にも色々と敗戦の理由があるので,彼だけを責めるつもりはないのですが,彼について少しだけ言及したいと思います。

 以前から申し上げているように,呉さんはいい投手なのですが,三振をとれるいわゆる決め球に欠け,その分直球ないしカットボールを多投して見切られがちなところを抜群のコントロールでカバーして崩れてこなかったという投手だったと思います。
 しかし,それは逆に言えば,コントロールの調子が悪くなると,球数が増えて四球や暴投,失投によるヒットなどがありうるということです。
 そして,今日はそのコントロールミスが多発してこのような事態になってしまったものと思います。
 呉さんは力のある直球主体の投手ですが,やはり日本のプロ野球では直球やほぼ同速度のカットボールだけで勝負するには難しく,コントロールという武器のほか空振りのとれる球種が必要になってくると思います。
 それは,調子がよくてコントロールの乱れない普段ならばよいのですが,ひとたび調子が悪くなってコントロールミスが出るとこのようになってしまうと思います。
 そうすると,やはりフォークや落ちるスライダーなどの空振りのとれる球種がほしいと思いますが,一朝一夕で身につくものではないので,その辺りをどう工夫するかが課題ということと思います。

 ちなみに,今日もチャンスで回ってあまり活躍のできなかった福留さんですが,和田監督はやはり使い続けるのでしょうか。
 スタメン落ちさせる試合も最近はありますが,他の選手が活躍しないと見るやすぐに復活させていて,福留さんにはチャンスをあげるのに若手にはあげないのかなと思ってしまいます。
 和田監督がこういうところで見せる姿勢はチームに影響を与えることは必至ですし,その点よく考えてもらいたいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。
三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:00
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