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 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,イタリアで,役所職員の半数がずる休みで逮捕されたというものがあったので,取り上げてみました。

 この町はイタリアナポリ近郊の小都市ポスコトレカーゼで,役所職員の約半数である23名が逮捕されたということでした。
 数週間にわたる捜査がなされ,その結果200件ものずる休みが発覚したそうです。
 ずる休みに関与したのは30人にも上ったとのことでした。
 警察が仕込んだカメラには,職員がタイムレコーダーで出勤記録を付けてから私用で職場を離れる様子や複数のカードを機械に通して出勤していない同僚の出勤記録を付ける様子などが撮影されたそうです。
 この逮捕によって,人手不足となり,大半の業務が停止されるという事態に陥ってしまったそうです。
 市長は,地元のテレビに対して役所を閉鎖せざるをえないと語ったそうです。
 イタリア政府は,最近ずる休みに対する取り締まりを強化しているそうで,摘発された労働者は6〜12ヶ月の停職処分を受けたほか,最終的に解雇の可能性もあるそうです。

 日本の法律では,怠業によって刑事処分が下ることはなく,日本ではあり得ない事態であろうと思います。
 とはいえ,日本の場合でも怠業が許されているわけではなく,法律に基づいて懲戒処分が下されるということになっております。

 この職員の態様を見ていると,どうも日本の大学生が出席をとっている授業で行うこととほとんど変わらないように見えます。
 大学生で許されるというつもりは毛頭ありませんが,イタリアの場合はこれが仕事で税金から給料が発生しているのですから,その悪性はより強いといえるでしょう。

 イタリアは,EUの中でもあまり景気がよくない部類の国で,失業率はスペインほど酷くはないものの現在10%を超えているという状況です。
 そんな最中,こういう怠業の上で税金から給料を受け取っていたという者に対して風当たりが強くなるのはある意味当然であり,刑事罰まで相当かどうかはお国柄の問題なのでしょうが,厳重処分は致し方ないのだろうと思います。
 イタリアではこのような取り締まりを政府主導で進めているようですが,日本の場合管轄などの問題もあるでしょうから,政府主導というわけにもいかないのでしょう。
 ただ,どの国でも一定割合は問題のある人はいるもので,時々そういうニュースは散見されますから,やはり日本でもある程度の厳重な取り締まりは実施すべきでしょうか。既に実施していたら余計なお世話というほかないと思いますが。


 今日の阪神は,貧打で追加点がとれないところで追いつかれたものですから,この展開ではてっきりいつもの通り負けるのだろうと思っていました。
 しかし,中継ぎ投手陣がよく踏ん張ってくれ,最終的には11回で皆がよく攻撃を粘ってくれて福留さんが決めてくれました。

 勝利の直接的な要因は福留さんで,今日はホームランといい,彼の活躍を抜きにして勝利はあり得なかったと思います。
 特に,得点圏でランナーを返せない阪神にとって,このようにここで打たねばという場面で打ってくれる選手は大変貴重だと思います。
 かつては,スタメンで出続けることに多くの批判があり,私も問題意識を持っていましたが,あの時の自分が誤りであったということがよく分かります。
 できればもっと休み休み使ってもらいたいところですが,チーム事情を考えればもっとフル稼働して頂かねば勝利を拾えない,そんな人だと思います。

 また,最終回の攻撃に参加した選手達はいずれも大変よく頑張ったと思います。

 まず,中谷さんですが,結果三振にはなったものの,よく粘っていました。
 ああいう姿勢があったからこそ,最終的に点を入れられる流れを作れたかと思うと,本当に大した姿勢でした。

 また,その後江越さんはヒットを打ちましたが,西岡さんが盗塁して空いた二塁に盗塁を仕掛けたことが結果として非常に大きかったと思います。
 あれがあったからこそ,一気に点を取れるというプレッシャーをかけられましたし,福留さんの決勝打を支援した見事な走塁だったと思います。
 江越さんは,空振りが非常に多いのが問題ではありますが,それでもこういう積極姿勢は評価できますし,何しろ守備でもファインプレーを見せるなど安定して外野を任せられますから,やはり阪神にはいていただきたい人材の一人といえましょう。
 ただ,あの空振りを見ていると,やはり3番打者というにはやや物足りないといわざるを得ないかとは思っています。

 今日の勝利には直接絡まなかったものの,高山さんの打撃も復調の兆しがあります。
 彼の場合,内角攻めに対して対応できるようになるかどうかの問題ですから,それが対応できるようになれば,あのバッティングセンスであれば十分打ち続けることができるだろうとは思っているのですが。

 北條さんは,長打を打ったほか,サードの守備でもいいところを見せてくれました。
 今年色々と若手が起用されていますが,北條さんはその中でも成長株の一人といってよいと思います。
 特に,守備については今年は大変成長していると実感してます。

 とはいえ,最終的にはいい形で勝てたからいいものの,13安打で4点というのは,やはり打線の決定力が不足しているといわざるを得ません。
 その点を解消できたわけではないので,徐々に回復しつつあるとは思うものの,根本的な問題が解決したとは思っていません。

 また,今日は投手に勝たせてもらった試合でもありました。

 岩崎さんが先発としての仕事をしてくれたことは本当にありがたかったです。
 先日岩貞さんが先発としての責任を果たせなかったですが,そうなると試合はどうやっても負けるしかないと身にしみて分かりましたし,今日のような活躍のありがたみをいっそう実感できます。

 また,回跨ぎで投げてくれた藤川さんとドリスさんに対しては最敬礼です。
 選手寿命等を考えれば,できればあまり回跨ぎはしないでもらいたいところですが,11回のドリスさんが降りたところでは残りが松田さんと榎田さんのみでしたから,やはり戦略的には仕方なかったのでしょうか。

 結果からいえば,岩崎さんがあそこで降板した後,繋いだマテオさんはしっかり0封しましたから,高橋さんについてはやや誤算だったものの,今日の投手起用はそこまで誤りと断じるには躊躇いがあります。
 とはいえ,やはりこのような接戦で1イニングに中継ぎ投手を2人使うのは,できれば避けてもらいたいものです。

 欲をいえば,こういう頑張った岩崎さんに勝ちを付けて上げたいところですが,そこは貧打の阪神打線に多くを求めるのは酷でしょう。

 とりあえず,マテオさん,藤川さん,ドリスさんは,現時点では非常に安心して見られる中継ぎ投手陣であるといえると思います。
 特に,ドリスさんは,すばらしいです。
 あの出来で連投,回跨ぎ可能となれば,メジャー逆流出の危機は十分あるでしょう。
  
 江越さん,北條さん,高山さんらが活躍し,福留さんが打ち,岩崎さんが抑えるという試合,5月くらい以来のような気がしてなりません。
 このような華麗な勝利,私自身このところ経験がなく,大変感動しております。
 どうやらこれが今季延長戦初勝利らしく,それを知ればそれは感動の一つもするだろうという気もします。
 また,連勝は1月ぶりということで,改めて阪神はなんて弱い球団なのだろうと思わされます。
 まあ,少なくともこれで気持ちよくオールスターに臨めると思うので,個人的には気持ちを一新して後半戦は勝ちまくってもらいたいと思っています。
 そういえば,去年優勝したヤクルトさんも,後半戦の爆発力で優勝をさらっていったと思いますし,そんなことを阪神にも期待しております。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:33
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