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2016.07.27 Wednesday
 こんばんは。

 今日のニュースを見ていたら,クウェートで54度を記録したというものがあったので取り上げてみました。

 54度は,アジアと東半球では観測史上最高気温ということです。
 中東や北アフリカの広い範囲では,先週から熱波が停滞していて,22日にはイラク南部でも53度9分を記録していたということでしたが,ついに54度台が出てきたということでした。
 WMOによると,世界の観測史上最も高い気温は,1913年にアメリカ西部カリフォルニア州のデスバレーで記録した56度7分だということですが,正確な観測だったか疑問視されていることから,今回の記録が観測史上最高を更新する可能性も指摘されているということです。
 WMOは,先週,世界の気温が14ヶ月連続して記録的な暑さを更新したことや,北極の氷が球速に溶けていることが確認されているとして,今年が観測史上もっとも暑い年になるという見通しを発表しているそうです。

 54度と聞くと,そこにそもそも人が生存していられるのかということから疑問しか生まれませんが,一部意見では湿度が低いからからっとしていてまだ過ごせるという人もいるようです。
 ですが,湿度が低いとはいえ限度があると思いますし,やはり私はそんな環境で生きていく自信がありません。
 おそらく夜になったとしても,我々が考えているような気温になることはないでしょうし,クーラーがないところでは一体どのようにして暮らしているのか想像できません。

 関東地方は,未だ梅雨明けしておらず,温度だけ見れば過ごしやすく夜も寝やすいところです。
 ただ,霧雨がさっと降ったりするせいで湿度は比較的高く,それゆえに何となくじめっと暑いという気分が拭えません。
 とはいえ,これまでの酷暑と呼ばれた夏は,湿度だけでなく温度も36度超えだったことを思い出せば,この程度の湿度ではまだまだ耐えられないということは全くありません。

 しかし,54度ともなると,クーラーを付けたとしても,外の気温が高すぎると,屋内との温度差が相当大きくなる以上,おそらくかなりの電気量を消費することになるのではないかと思います。
 かの国の電力事情はよく分かりませんが,その辺りは問題ないのでしょうか。
 しかも,熱波が及ぶのは極めて広範囲だということで,連日このクラスの暑さが来ているとなると,人ばかりか建物や機械も音を上げてしまいそうで,そういうところは大丈夫なのだろうかと気になります。
 日本も酷暑といわれていたものがありましたが,ここまでではなかったですし,やはり世界は広いと感じさせられました。
 確かワールドカップはこの辺りの地域で開催が予定されていたと思われ,これが開催される時にはこんなことにはならないよう願うしかありません。


 今日の阪神は,久々に大変安心して試合を見ていられました。
 その安心の理由は,序盤の大量得点,そしてそれだけの点をもらったのに完封できた能見さんのおかげです。

 まず,大量得点については,原口さんのホームランが導火線になったということで,やはり原口さんは阪神打線にいなくてはならない選手だったと改めて思います。
 阪神には,得点圏のランナーを返すという決定力を欠く打者が多いですから,そんな中で得点圏どころか走者をすべて返せてしまうホームランを打てる原口さんは貴重です。
 原口さんは往年の城島さんを彷彿させる人材で,しかもまだ若いですから,ロマンの塊だと思います。
 原口さんが作った流れに,各選手が乗っかり(自らも乗っかって1イニング5打点をたたき出しました。),最終的に一挙9得点という,近年の阪神にあるまじきビッグイニングを演出できたのですから,もはや今日の勝利においては原口様々というべきでしょう。

 打線といえば,高山さん含めて徐々に上向き始めたように思われ,あの鳥谷さんのスタメン落ちの影響がチームに明るいムードを呼び込んだというように思いました。
 スタメン落ち当日の金本監督のコメントでは,鳥谷さんの処遇についてフロントにまで話にいったということですから,これまで金本監督が試合後のコメントで鳥谷さんについて消極的な意見を述べていたのは,鳥谷さんへというよりもフロントへのメッセージだったようにも思えます。
 ただ,そのメッセージは,確実にチームの雰囲気を悪くしていっていたように思え,それが鳥谷さんのスタメン落ち以降変わった原因の一つだったのではないかと思ったりしています。

 鳥谷さんについて,昨日ショートの守備につくのはいかがかと述べましたが,今日は守備につかなくて驚きました。
 チームとしてあり得べき姿勢ではあるのですが,それでも今日のような勝ち試合でこのような姿勢をとるのは正直意外でした。
 ですが,そのように聖域をなくして完封させようという姿勢を見せたというのは,個人的には大変好感が持てます。
 また,これでショートの連続試合出場記録が途切れたので,これから鳥谷さんのサード起用も現実味を帯びてくるように思えました。
 鳥谷さんであれば,休み休み出場し,しかも守備負担がショートよりは少ないサードであればこれからも活躍が期待できるように思えます。
 そして,ショート北條さんが1試合守りきったという経験をできたことも非常に貴重だったと思いました。

 また,能見さんの完封は非常に大きかったと思います。
 前回の試合では,能見さんは打ち込まれてしまいましたが,それを挽回する活躍だったと思います。
 特に,ありがちな展開として,大量得点をもらったら気がゆるんで大量失点してしまい,点の取り合いの泥仕合になるというものがありますが,今日の能見さんはずっと気持ちがゆるまずにいい投球を続けてくれました。
 能見さんは,かつてはエースでしたが,このところは一発から崩れるという展開が多く,エースの座はかつてのものともいわれてしまうようになりました。
 ですが,こうして完封できる姿を見せてくれたので,まだまだ能見さんはやってくれるのではないかと期待しております。

 阪神3連勝は,5月4から6日以来ということでした。
 阪神ファンの皆様は,近年でもっとも訓練を積まされることとなりましたが,そろそろ訓練も終わりということなのだろうと思います。
 これまで酷く負けすぎましたから,これからもっともっと連勝していってもいいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | ニュース | comments(1)  | trackbacks(0) | 23:39
2016.07.27 Wednesday
 こんばんは。

 後半戦に入ってから負けの混んでいた阪神ですが,前回の試合で鳥谷さんのスタメン落ちをさせた時に後半戦初勝利となりました。
 そこから1日を挟んで今日はどうなるかと思っていましたが,今日は久しぶりに見ていて大変楽しい野球をしてくれました。

 阪神の野球を見ていて楽しいと感じたのはいつのことだったのか,振り返れば5月頃以降はそんな感覚もあまり持たないようになっていました。
 打てない,打ち込まれる,守れない,そんな状況が非常に多く,誰が何をやってもうまくいかず,起用する選手もあまり活躍できずに1軍と2軍を行ったり来たりする,スタメンが固定できない等々,悪循環の中でこの数ヶ月ずっと苦しんでいました。
 そんな今日の試合でしたが,前回に引き続き鳥谷さんがスタメンから外れてさあどんな試合になるかと期待していたところで,初回に3点を取られました。
 岩貞さんは今年覚醒したエースですが,やはりシーズン通して活躍した経験がないからか,5月頃の活躍はまさに次世代エース,能見さんを継ぐ者と期待したもののまだ早かったかと思わされました。

 しかし,今日の阪神は,その3点以外に一切点をとられず,最終的に3点をひっくり返して勝利をしました。
 阪神が3点差をひっくり返して勝ったのは,なんと5月1日の横浜戦以来ということで,どれだけ阪神ファンは耐えてきたのだろうかと思わず過去を振り返りたくなりました。
 私も阪神暗黒時代からよく訓練されてきたという自負はありますが,それでも最近の展開を見ている限り,今年は勝ちを喜ぶ年ではないと自分に言い聞かせ続けていました。
 ですが,やはりこうしていい勝ち方をすると,そんな自分を騙していた気持ちが嘘だったということがよく分かり,非常に恥ずかしくなります。

 今日の阪神でよかったのは,まず打線です。

 もっともよかったのは,勝ち越しホームランを打ったゴメスさんでしょう。
 やはり野球は長打が気持ちのよいものだと改めて思わせてくれる一発でしたし,これが8回という終盤に打ってくれたからこそやはりそれまで鬱屈していた気持ちを吹き飛ばしてカタルシスを感じさせてくれたのだろうと思いました。
 ゴメスさんは,今年大変苦しんでいて,主砲として期待されながらスタメン落ちも経験しました。
 今年は,去年と違って,盟友マートンさんもいないですし,孤軍奮闘の戦いであったと思いますし,あまりチャンスで打てない時期があったことから今年で契約終了かという声もよく聞こえておりました。
 ですが,やはり今日見ている限りでは,ゴメスさんは勝負強い打者だと認識しました。
 ゴメスさんが阪神で主砲としての地位を獲得したのは,思えば得点圏にランナーを進めながらもなかなか返せない中でタイムリーを打てる決定力があったからだったと思い出しました。
 今年は若干影を潜めましたが,今日勝利して連勝するというのはチームのムードを決める上で決定的に重要でしたから,こういう試合でタイムリーを打てたというのはやはりゴメスさんの決定力は大したものだと思いました。

 次に,原口さんはやはり阪神打線にはなくてはならない存在だと思います。
 腰の問題がありますし,捕手としての能力に関して問われた時に正捕手として固定することに対して色々と問題提起もされております。
 ですが,これだけ打てる才能のある打者を,今の貧打にあえぐ阪神がベンチにおいておけるほど余裕があるとはとても思えません。
 確かに捕手として色々と希望するところはありますし,腰の件についてはケアしながら使わねばならないとも思いますが,それでも彼をスタメンから簡単に外すという結論はあり得ません。

 鳥谷さんですが,スタメンから外れて以降,打撃が割とよくなってきたように思います。
 本人も疲れや怪我のある中で連続試合出場のプレッシャーの下,色々とバッシングを受けながら出続けていたのは相当きつかったと思いますし,これで緊張の糸が切れずにのびのびとプレーをして頂けるならばそれ以上にありがたいことはありません。
 絶不調の時から,その選球眼故の出塁率は目を見張るものがあると述べてきましたが,それがあればこそやはり彼はチームに必要な存在だと思っています。
 ただ,一点引っかかるのは,鳥谷さんの連続試合出場の問題から途中で代打で出ることは理解するのですが,途中からショートの守備を大和さんから交代することにはやや疑問です。
 おそらく,ショートとしての連続試合出場記録を問題にしてこのような対応をとっていると思うのですが,現時点では明らかに鳥谷さんよりも大和さんの守備力の方が上でしょう。
 それを,勝負のかかった終盤の回に鳥谷さんをショートに入れるという選択をするのは,いささか疑問に感じます。

 投手ですが,岩貞さんは,初回に打たれた以外は非常に良い投球を見せてくれました。
 立ち上がりの問題はあったのかもしれませんが,それでもあれだけの投球をしてくれるならば,やはり次世代エースの候補の一角は彼であろうと思います。
 そんな岩貞さんに勝ちを付けてあげたかったですが,3失点あったとなれば負けがつかなかっただけでもよかったというべきでしょう。

 私がこのところの阪神を見ていて大変うれしく思うのは,後半の中継ぎ3人,マテオさん,藤川さん,ドリスさんが非常に安定的によい働きをしてくれていることです。
 もともとマテオさんがよい投手だというのは分かっていましたが,いわばマテオさんの保険として採用されたドリスさんがここまでの投手だとは思いませんでした。
 ドリスさんは,もともと相当えぐいというレベルの直球を持っていましたが,制球が安定しないのが難点でした。
 しかし,このところその制球難もあまり見られず,単純に打てない投手になってきていると思います。
 ドリスさんはまだ若いですし,問題はこの活躍をステップにメジャーに行きたいと言い出すことでしょう。
 阪神の勝利の方程式ができたのはあのJFK以来だと思いますが,まだ実績の意味ではJFKまでは及ばないとは思います。
 とはいえ,この活躍が続けばそれに匹敵する存在になり得ると思うと,ドリスさんというピースの流出はなんとしても防がないといけないでしょう。
 中継ぎに長く苦しんだ阪神としては,ここで流出を許す展開になれば本当に来年以降もまた迷走するように思います。

 藤川さんですが,中継ぎに転向してから非常にすばらしい活躍をするようになりました。
 直球は往年の球速はないものの,そのキレは健在でした。
 先発時代は,長いイニングを複数の投手と勝負するという以上,様々な球種を選択してやっていましたが,今は完全に直球主体でスタイル自体がほぼ変わったと思います。
 今日は日米通算1000奪三振をマークし,それに続いて1001個目の三振も取りましたから,まだまだこの記録は通過点として活躍してくれそうな気配です。
 特に,金本監督も絶賛していたとおり,バレンティンさんの空振りをとった球は,バレンティンさんが直球を待っていても空振りをとったという展開で,キレがなければ到底できない芸当です。
 かつて藤川さんについて言及した「ストレートという名の魔球」というものがありましたが,まさに今の藤川さんの直球を見ていてこのタイトルを思い出しました。

 そんなわけで,今日は初回こそ点をとられたものの,タイムリーあり,頼れる中継ぎの活躍あり,勝ち越しホームランあり,抑えの活躍ありと,阪神ファンにとってはこのところの試合を忘れられるくらいのうれしい試合でした。
 こんな試合は何度もできるものではないですが,それでも私は,鳥谷さんスタメン落ちというカードをついに切ったからこそ,ここから阪神の本気をもっと見せてもらいたいと思います。

 また思いついたら書きます。ではでは。

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三枝康裕 | 阪神タイガース | comments(0)  | trackbacks(0) | 00:02
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