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2016.11.28 Monday
 こんばんは。


 今日の昼頃,不意にASKAさんの覚せい剤にまつわるニュースが入ってきました。
 そして,どうやら再度の覚せい剤使用ということで逮捕されたようです。
 ご本人は否認しているということです。

 記事を見ている限り,どうやら尿検査の本鑑定で陽性反応が出たらしく,そうなると体内に覚せい剤が取り込まれていた可能性は極めて高いと思います。
 このような場合,無罪主張をするとすれば,自己の意思に反して第三者から覚せい剤を体内に取り込まされた,例えばいやがっているのに覚せい剤の注射を誰かに打たれた,無意識のうちに付近であぶって吸っている人の近くを通ってしまったために吸うつもりがないのに吸い込んでしまった等でしょうか。
 ただ,そのような自己の意思に反している場合,一回性の使用の場合が多いでしょうが,毛髪などが検査されて覚せい剤がどのくらい前から体内に残っているのかを確認されることで真偽を検討するということになるのでしょうか。

 覚せい剤は再犯率が非常に高く,私も同種事犯で弁護を担当する場合,前科多数というのはまま見るものです。
 いかに意思を強く持っても拒みきれるかどうかが難しく,結局他人の助けも借りて決してその手の薬物に近づかないようにするというのが最善手であろうと思っています。
 もしも,上記の私の意見の通り,自己の意思に反して第三者に打たれたと主張するとしても,なぜそのような第三者のいる環境に身を置いたのか,法律違反ではないとしても猛省すべき事情であろうと思います。

 ご本人が使用していないといっているので,現在はこれを決めつけることはするつもりはありませんが,一方でずいぶん前からブログ等での言動は何となく大丈夫なのかと思わせるものも多かったのも事実です。
 また,ある情報によれば,更生施設内にいた時,お菓子のサブレを干していたという行動をとっていたということもあるようで,これが以前からの薬物の影響なのか,それとも別の理由がある行動だったのか,今となってはよく分かりません。
 さらに,今回の警察が動く端緒となったのは,ご自身の通報のようですが,薬物使用者によく見られる幻覚妄想が発端にあると考えられるような誰かからの監視を訴えるものだったそうですし,そういう状況も事実認定のための間接事実となるのではないかと思っています。

 ASKAさんは,私が言うまでもなく有名人であり,その更生の可能性については多くの人が注目していたと思います。
 しかし,もしも覚せい剤使用が認められれば,おそらく実刑になるでしょうし,執行猶予も取り消されて相当長期間刑務所に行くことになるでしょう。
 前刑が懲役3年執行猶予4年という,覚せい剤事犯の初犯にしては重い罪でしたが,もしも有罪となればこの判決が抑止力にならなかったということでしょうし,大変残念です。

 いずれにせよ,今後の状況を見ていきたいと思います。

 なお,マスコミ報道の中で,家から出ようとするASKAさんの車を報道陣が取り囲み,ベンツのエンブレムがとれてしまい,かつそれを報道陣が踏んでいるという写真を見ました。
 もしもこのようなことをしているのだとすれば,報道陣には節度がないと思います。
 表現の自由の範囲内で職務を全うしようというのはよいですが,その領域を超える行動については率直にどうかと思います。
 有名人の再犯事件ということで,大きく取り上げたいのはよく分かりますが,それでもこのような行いをしていれば支持を失ってしまうのではないかと思いました。



 今日今季のプロ野球のMVPと新人王が発表されました。

 新人王は,大方の予想通り,阪神の高山さんが獲得しました。
 高山さんは,新人離れしたバットコントロールで,打率と打点を積み重ねていったのが大きかったと思います。
 一時期は打てなくなり,やはり新人に多くのものを期待するのは荷が重すぎたかという意見もありましたが,それでもプロの世界になれてくるとやはりその潜在力は並みではなかったと証明してくれました。
 プロの洗礼ともいえる内角攻めもうまく対応してくれるようになり,来季はもっと厳しい攻めをうけるだろうとしてもある程度の活躍が期待できる選手であろうと思っています。
 あとは,守備面をもう少し向上させてくれたらいうことがないのですが,そういうところも含めて来季の活躍を強く期待しております。

 セリーグMVPは広島の新井さんがとりました。
 個人的には大変うれしいです。
 新井さんは全試合出場していたわけではないですし,数字的にも鈴木さん等の方が勝っていたことから,私はてっきり鈴木さんか野村さんのどちらかがとると思っていました。
 優勝球団以外であれば,筒香さんがとるべきかと思いますが,優勝への貢献度と考えれば,広島さんの中では鈴木さんか野村さんだろうと思っていたのです。
 ですが,数字の面での活躍だけでなく,チームの精神的支柱としての役割を評価されて新井さんになったのでしょう。

 新井さんは,阪神にいた時も,それなりに活躍はしていましたが,残念ながら打つべき時に打てない,決定力のない打者として評価されていました。
 球場に見に行っても,「新井,仕事しろ」という声を投げかけられる様を何度か見たことがあり,私は決定力には欠けるものの数字は優れており,かつ憎めない選手という印象を持っていました。

 しかし,それは阪神の水が合わなかったからなのだろうと思ったのは,広島さんに帰ってからの活躍ぶりを見てでした。
 本来,阪神から戦力外同然の年俸を突きつけられて広島さんに拾われたという格好だったはずの新井さんでしたが,まさか水を得た魚のように本当によくいいところで打つようになりました。
 阪神時代の決定力のなさが嘘のように,ここで一本がほしいという場面でよく打てる,中軸としてはまさに理想的な打者としての活躍を見せてくれました。
 阪神としては,敵チームの選手の活躍になるわけですが,私は昔からの憎めないキャラという印象と,環境が変わって本来の力を発揮しているという様の両方を見て,本当にうれしく思いました。

 ですから,今回のMVPは単純に大変うれしく思っています。
 もしも今の現役選手の中で引退して心の底から悲しいと思える選手がいるとすれば,その数少ない中に間違いなく新井さんは入ることでしょう。
 今年39歳ということで,一般的には野球選手としては下り坂にさしかかってしまう年齢ですが,これだけ今季活躍できたならば来季も相当の活躍をしてくれるのではと強く期待しています。
 1年でも長く活躍してくれることを強く願っています。


 また思いついたら書きます。ではでは。


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三枝康裕 | ニュース | comments(0)  | trackbacks(0) | 23:34
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